コラム
カンテの基礎知識

 
第1回 ロルカでスペイン語を学ぼう:血の婚礼-1

2023年1月10日アップ

フラメンコ歌手であり、フラメンコの歌と理論を教えていますが、
生徒さんをご指導すればするほど、
スペイン語を学ぶことはフラメンコ文化に触れるために、
とっても重要なことだと感じます。
 
私自身も、留学中、カンテ勉強がはかどるようになったのは、
スペイン語がある程度上達してからでした。
 
というわけで、みなさんにもっとスペイン語に親しんでいただこうと、
ロルカの戯曲<血の婚礼>を題材にスペイン語の解説をしていこうと
思いました。
 
同時にアンダルシア独特の文化なども紹介しながら、
ポッドキャストを使って、発音も聞いていただこうと思います。
 
今回は初回なので、戯曲<血の婚礼>についての概要を
ご紹介したいと思います。
 
<血の婚礼>は、今から約100年前、1931年(昭和6年)に
当時若い女性に特に人気があった作家ガルシア・ロルカによって書かれた
戯曲です。
 
ガルシア・ロルカは1898年生まれで執筆時33歳、
美青年としても有名なんですが、
簡単な言葉だけで紡がれる独特のロマンチックな文体が人気を集めていました。
 
グラナダで生まれ、若い日々を長年パリで暮らしたガルシア・ロルカは、
帰国後再び目の当たりにした故郷の古い慣習や独特の世界観を、
この<血の婚礼>に落としこんだといわれています。
 
現在のスペインは、ヨーロッパで最初に同性婚が認められた国として、
先進的なイメージが強いと思いますが、
この戯曲が書かれた100年前は、かなり閉鎖的で男女格差も広かったようです。
 
カトリックの国、スペインでは女性の処女性というものが、
日本では信じられないほど重要視され、日常会話にも多く登場します。
 
この<血の婚礼>でも、花嫁の処女性がストーリーの要として登場し、
日本人とは全く違う価値観に支配された男性2人によって
悲劇がもたらされます。
 
古い因習を守ろうとする親世代、自由に人を愛そうとする子世代、
一人の女性を愛することと、その人権を尊重することが一致しない男たち。
 
昔の話しでもあるのですが、ある意味現代に通じる部分もあると思います。
 
では、スペイン語を学びながら、悲劇の戯曲をお楽しみください。
 
 
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フラメンコ歌手であり、フラメンコの歌と理論を教えていますが、生徒さんをご指導すればするほど、スペイン語を学ぶことはフラメンコ文化に触れるために、とっても重要なことだと感じます。
 


 
私自身も、留学中、カンテ勉強がはかどるようになったのは、スペイン語がある程度上達してからでした。
 


 
というわけで、みなさんにもっとスペイン語に親しんでいただこうと、ロルカの戯曲<血の婚礼>を題材にスペイン語の解説をしていこうと思いました。
 
同時にアンダルシア独特の文化なども紹介しながら、ポッドキャストを使って、発音も聞いていただこうと思います。
 


 
今回は初回なので、戯曲<血の婚礼>についての概要をご紹介したいと思います。
 
<血の婚礼>は、今から約100年前、1931年(昭和6年)に当時若い女性に特に人気があった作家ガルシア・ロルカによって書かれた戯曲です。
 


 
ガルシア・ロルカは1898年生まれで執筆時33歳、美青年としても有名なんですが、簡単な言葉だけで紡がれる独特のロマンチックな文体が人気を集めていました。
 


 
グラナダで生まれ、若い日々を長年パリで暮らしたガルシア・ロルカは、帰国後再び目の当たりにした故郷の古い慣習や独特の世界観を、この<血の婚礼>に落としこんだといわれています。
 


 
現在のスペインは、ヨーロッパで最初に同性婚が認められた国として、先進的なイメージが強いと思いますが、この戯曲が書かれた100年前は、かなり閉鎖的で男女格差も広かったようです。
 


 
カトリックの国、スペインでは女性の処女性というものが、日本では信じられないほど重要視され、日常会話にも多く登場します。
 
この<血の婚礼>でも、花嫁の処女性がストーリーの要として登場し、日本人とは全く違う価値観に支配された男性2人によって悲劇がもたらされます。
 


 
古い因習を守ろうとする親世代、自由に人を愛そうとする子世代、一人の女性を愛することと、その人権を尊重することが一致しない男たち。
 


 
昔の話しでもあるのですが、ある意味現代に通じる部分もあると思います。
 
では、スペイン語を学びながら、悲劇の戯曲をお楽しみください。
 
 
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