コラム
カンテの基礎知識

 
214回 間違えやすいフラメンコ用語:
                         シンコンパとリブレ

2021年8月7日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのはシンコンパとリブレです。
 
これ、どちらもリズムに関する言葉なんですが、、、、
まずはそれぞれの意味を考えて見ましょう。
 
最初はシンコンパ。
 
コンパはコンパスの略、シンは”~がない”という意味の接頭語です。
コンパスはリズムのことなので、リズムがない という意味になります。
 
リズムがない? これってどういうことでしょうか?
 
マラゲーニャやグラナイーナなどのゆっくりで、
リズムがはっきりわからない曲をシンコンパって呼ぶのでしょうか?
 
では、次にリブレです。
リブレとは本来自由という意味なんですが、
リズムが自由でいい、というのはどういうことだと思いますか?
 
たとえば、12拍子のファンダンゴのリズムを使うカンテ、
マラゲーニャを考えてみたいと思います。
 
マラゲーニャは、一般にリズムがリブレのカンテと呼ばれているのですが、
ファンダンゴのリズムを使うとすでにご説明しているように、
リブレと言っても、ファンダンゴのリズムを使うことには変わりはないんです。
 
ファンダンゴのリズムって、
3拍ごとにアクセントがある12拍子のリズムなんですけど、
実際にマラゲーニャを聞いてみると、
ちゃんと3拍ずつの12拍子になっているようには、
聞こえないかもしれません。
 
急に速くなったり、やけに遅くなったり、
どこかのタイミングで止まったり、、、、、
 
つまりリズムがないってことでは?
 
そう思うかもしれませんが、実はそうではなく、
ファンダンゴのリズムはちゃんと使われているんですが、
1拍の長さが全部同じではないだけ。
 
普通、リズムと言うのは1拍の長さが同じ拍が
いくつか集まって成り立っています。
 
でも、フラメンコの場合、
1拍の長さが長くなったり短くなったりしてしまうのをリブレって呼ぶんです。
 
ちゃんと12拍子ではあるけど、1泊ごとの長さが違うので、
普通に1,2,3とカウントするのは難しいと思います。。
 
でも、慣れてくると、1拍の長さが違っても、
ちゃんとリズムがあるのを感じることが出来るようになります。
 
特にフラメンコ歌手が歌う場合は、歌っている本人は
自分の中ではちゃんと12拍を感じながら歌っているんですよ。
 
以上のように1拍の長さが一定ではないのに、ちゃんとアクセントがあって、
リズムを奏でているのがリブレなんです。
 
と言う訳で、実はフラメンコにはシンコンパは存在しなくて、
リブレのカンテだけが存在することになります。
 
シンコンパとリブレの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか。
 
 
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レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのはシンコンパとリブレです。
 
これ、どちらもリズムに関する言葉なんですが、、、、まずはそれぞれの意味を考えて見ましょう。
 


 
最初はシンコンパです。
 
コンパはコンパスの略、シンは”~がない”という意味の接頭語です。コンパスはリズムのことなので、リズムがない という意味になります。
 


 
リズムがない? これってどういうことでしょうか?
 
マラゲーニャやグラナイーナなどのゆっくりで、リズムがはっきりわからない曲をシンコンパって呼ぶのでしょうか?
 


 
では、次にリブレです。
リブレとは本来自由という意味なんですが、リズムが自由でいい、というのはどういうことだと思いますか?
 


 
たとえば、12拍子のファンダンゴのリズムを使うカンテ、マラゲーニャを考えてみたいと思います。
 
マラゲーニャは、一般にリズムがリブレのカンテと呼ばれているのですが、ファンダンゴのリズムを使うとすでにご説明しているように、リブレと言っても、ファンダンゴのリズムを使うことには変わりはないんです。
 


 
ファンダンゴのリズムって、3拍ごとにアクセントがある12拍子のリズムなんですけど、実際にマラゲーニャを聞いてみると、ちゃんと3拍ずつの12拍子になっているようには、聞こえないかもしれません。
 


 
急に速くなったり、やけに遅くなったり、
どこかのタイミングで止まったり、、、、、
 
つまりリズムがないってことでは?
 


 
そう思うかもしれませんが、実はそうではなく、ファンダンゴのリズムはちゃんと使われているんですが、1拍の長さが全部同じではないだけ。
 


 
普通、リズムと言うのは1拍の長さが同じ拍がいくつか集まって成り立っています。
 
でも、フラメンコの場合、1拍の長さが長くなったり短くなったりしてしまうのをリブレって呼ぶんです。
 


 
ちゃんと12拍子ではあるけど、1泊ごとの長さが違うので、普通に1,2,3とカウントするのは難しいと思います。
 
でも、慣れてくると、1拍の長さが違っても、ちゃんとリズムがあるのを感じることが出来るようになります。
 


 
特にフラメンコ歌手が歌う場合は、歌っている本人は自分の中ではちゃんと12拍を感じながら歌っているんですよ。
 


 
以上のように1拍の長さが一定ではないのに、ちゃんとアクセントがあって、リズムを奏でているのがリブレなんです。
 
と言う訳で、実はフラメンコにはシンコンパは存在しなくて、リブレのカンテだけが存在することになります。
 


 
シンコンパとリブレの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか。
 
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