コラム
カンテの基礎知識

 
209回 間違えやすいフラメンコ用語:
       シレンシオとパセイージョ

2021年7月3日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのはシレンシオとパセイージョです。
日本でバイレのお教室に通っている方なら、
こんな風に答えるかもしれません。
”シレンシオなら知ってる。
アレグリアスの歌振りの後のギターに乗せて踊る部分でしょ?”
 
はい、日本ではそうですよね。
 
でも、スペインではそうとは限らないんです。
 
セビリアのフラメンコ芸術学院で、
はじめてシレンシオの振り付けの練習を見たとき、
 
”アレグリアスの振り付け、シレンシオまで行ったのね?”
とバイレの先生に言ったら、先生がきょとんとして、
”シレンシオ? (日本語にすると静寂の意味)
 たしかに静かに踊る部分だけど、ギターが鳴っているし静寂じゃないわよ。”
 
それで、この部分をなんて呼ぶのか聞いてみたら、
そのバイレの先生はパセイージョ(短いステップ)と答えたんです。
 
その後も、バイレの先生を見かける度に同じ質問を繰り返したところ、
どの先生もパセイージョと呼ぶとのお返事だったんですが、
あるベテランバイレの先生から、マドリッドのバイレ教室で、
シレンシオと呼んでいるのを聞いたことがあるとの情報を得ました。
 
最近バイレを始めた方はご存じないかもしれませんが、
実は今から20年前くらい前までは、
日本人のバイレ留学と言ったらマドリッドがほとんどでした。
 
有名なバイレ教室もマドリッドに集中していますし
(実はいまでもそうなんですよ)
首都なので大使館もあるし、日本人も多く困った時に
助けてくれる人も多いですから。
 
でも、母校のフラメンコ芸術学院がセビリアに出来た1996年頃から、
セビリアに留学する人が少しずつ増え、
ヘレスのフラメンコフェスティバルが開かれるようになってからは、
ヘレスに行くことが流行したんです。
 
私がはじめてヘレスに行った今から26年前には、
ヘレスと言ったらシェリー酒と馬術くらいしかなくて、
フラメンコやってるならヘレスに行くなんて時間の無駄って
言われていたんですよね。
 
変われば変わるものです。
 
と言う訳で、シレンシオと言う呼び方は、マドリッドにバイレ留学をした方が、
日本に広めたので、日本ではそう呼ぶ人が今でも多いということでした。
 
パセイージョとシレンシオは、場所によって呼び方が違うだけで、
全く同じ振り付けの部分をさしているんですよ。
 
(アレグリアスに限らす、ギター演奏に乗って靴音を立てずに踊る部分を
一般にそう呼びます。)
 
シレンシオとパセイージョの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
 
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのはシレンシオとパセイージョです。
 
日本でバイレのお教室に通っている方なら、こんな風に答えるかもしれません。
”シレンシオなら知ってる。アレグリアスの歌振りの後のギターに乗せて踊る部分でしょ?”
 


 
はい、日本ではそうですよね。
 
でも、スペインではそうとは限らないんです。
 


 
セビリアのフラメンコ芸術学院で、はじめてシレンシオの振り付けの練習を見たとき、
 
”アレグリアスの振り付け、シレンシオまで行ったのね?”とバイレの先生に言ったら、先生がきょとんとして、”シレンシオ? (日本語にすると静寂の意味)たしかに静かに踊る部分だけど、ギターが鳴っているし静寂じゃないわよ。”
 


 
それで、この部分をなんて呼ぶのか聞いてみたら、そのバイレの先生はパセイージョ(短いステップ)と答えたんです。
 


 
その後も、バイレの先生を見かける度に同じ質問を繰り返したところ、どの先生もパセイージョと呼ぶとのお返事だったんですが、あるベテランバイレの先生から、マドリッドのバイレ教室で、シレンシオと呼んでいるのを聞いたことがあるとの情報を得ました。
 


 
最近バイレを始めた方はご存じないかもしれませんが、実は今から20年前くらい前までは、日本人のバイレ留学と言ったらマドリッドがほとんどでした。
 
有名なバイレ教室もマドリッドに集中していますし(実はいまでもそうなんですよ)首都なので大使館もあるし、日本人も多く困った時に助けてくれる人も多いですから。
 


 
でも、母校のフラメンコ芸術学院がセビリアに出来た1996年頃から、セビリアに留学する人が少しずつ増え、ヘレスのフラメンコフェスティバルが開かれるようになってからは、ヘレスに行くことが流行したんです。
 


 
私がはじめてヘレスに行った今から26年前には、ヘレスと言ったらシェリー酒と馬術くらいしかなくて、フラメンコやってるならヘレスに行くなんて時間の無駄って言われていたんですよね。
 
変われば変わるものです。
 


 
と言う訳で、シレンシオと言う呼び方は、マドリッドにバイレ留学をした方が、日本に広めたので、日本ではそう呼ぶ人が今でも多いということでした。
 


 
パセイージョとシレンシオは、場所によって呼び方が違うだけで、全く同じ振り付けの部分をさしているんですよ。
 
(アレグリアスに限らす、ギター演奏に乗って靴音を立てずに踊る部分を一般にそう呼びます。)
 


 
シレンシオとパセイージョの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

カンテデンランヒータ
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ