コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコのコツ 
(18)フラメンコを知るためにレッスン以外で出来る事
<バイレ映像で自習しましょう。<アレグリアス>>

2019年12月24日アップ 

 
各曲種ごとのバイレ映像の見方をご紹介しています。
 
今日は明るい系のフラメンコで一番人気のアレグリアスを取り上げます。
人気のアレグリアスですが、他のバイレより少しだけ構成が複雑なんですよね。
今回はそのあたりを中心に話を進めましょう。
 
まずはお馴染み<冒頭部>、
これは他のバイレとあまり変わらないと思います。
 
舞台の真ん中でスポットをあびてはじまることもありますし、
舞台そでからいきおいよく出てきてはじまることもあって、
かなりバリエーションは豊かで、個性の見せ所となっています。
そこで歌われるサリーダは、お馴染みにティリティで始まるものや、
歌詞のついた流行の短い歌も好んで使われています。
 
そして大事な<カンテ部>に続きます。
 
もうご存じだとは思いますが、
このカンテ部で歌われるカンテが アレグリアス だから、
この演目はアレグリアスなんですよね。
 
実は、アレグリアスのカンテにはいくつかのバリエーションがあって、
お馴染みの明るく楽しいカディスだけではなく、
少し暗いメロディが入るアレグリアス・デ・コルドバも、
スペインではよく踊られています。
 
アレグリアス大好きな方は、
アレグリアス・デ・コルドバも一度チェックしてくださいね。
 
そして、問題は次なんですが・・・
 
アレグリアスは、カンテ部の後に独特のパートがあるんです。
シレンシオとか、パセイージョとかいろいろ呼び名はあるんですが、
ここでは、カンテデナランヒータ流で命名してしまいましょう。
 
じゃーーん、 命名<おさんぽ部> これです♪
 
なんでおさんぽ部なのかと言うと、
スペイン語での呼び名パセイージョはお散歩って意味なんです。
実際この部分は、歌も足音もありません。
 
ギターのやわらかいメロディに乗せて軽やかにステップを踏み踊る。
まるでお散歩しているみたいだからこう呼ばれています。
 
歌振りと似てはいるんですけど、
歌のメロディがない分、踊り手はより自由に踊ることができるんです。
 
この<おさんぽ部>、実は、以前はアレグリアスにだけ使われていました。
でも、最近多くの曲種の踊りにも使われるようになったのは、
振り付けの自由度が高いからかもしれませんね。
 
この<おさんぽ部>の最後は、踊り手が軽快に足を慣らして次に続けたり、
そのまま自然に<足部>に入ったりと、最近では色々なパターンがあります。
 
そして、次に続くのがアレグリアスで踊り手の一番の見せ場<足部>です。
 
アレグリアスの足部は、すべての曲種の踊りの中でも最難関と呼ばれています。
 
スピードも速いですし、3拍子と2拍子の混合拍子なので、
リズムも複雑で数多くのバリエーションがあり、
その組み合わせは無限にあると言ってもいいでしょう。
 
そのせいもあって、バイレの大きなコンクールで優勝する人の多くは、
このアレグリアスで挑戦するんです。
 
もちろん、踊りのお教室では生徒さんのレベルに合わせて、
<足部>の難しさも調整しているので、初心者の方もご心配なく。
 
そして、<足部>に続くのは、お馴染み<速い歌部>です。
 
アレグリアスの場合<速い歌部>で歌われるのは、
ブレリア・デ・カディスがほとんどです。
 
明るいカディスらしい軽快なブレリアに乗って、
スピーディに軽やかに踊られる楽しい部分ですよね。
 
そして、そのブレリアのまま<終わり部>に突入し、
終ることがおおいでしょう。
 
以上のようにアレグリアスの踊りのメインはなんといっても<足部>。
 
その複雑なリズムを初心者が理解するのは難しいのですが、
理解しようとするのではなく、耳に心地いいパーカッションとして、
楽しんで聴くことをお勧めします。
 
そうやって楽しんで聴いているうちに、
いつのまにか複雑なリズムも
聞こえるようになってきちゃうかもしれませんよ♪
 
 
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今日は明るい系のフラメンコで一番人気のアレグリアスを取り上げます。
 


 
人気のアレグリアスですが、他のバイレより少しだけ構成が複雑なんですよね。今回はそのあたりを中心に話を進めましょう。
 


 
まずはお馴染み<冒頭部>、これは他のバイレとあまり変わらないと思います。
 
舞台の真ん中でスポットをあびてはじまることもありますし、舞台そでからいきおいよく出てきてはじまることもあって、かなりバリエーションは豊かで、個性の見せ所となっています。
 


 
そこで歌われるサリーダは、お馴染みにティリティで始まるものや、
歌詞のついた流行の短い歌も好んで使われています。
 


 
そして大事な<カンテ部>に続きます。
 
もうご存じだとは思いますが、このカンテ部で歌われるカンテが アレグリアス だから、この演目はアレグリアスなんですよね。
 


 
実は、アレグリアスのカンテにはいくつかのバリエーションがあって、お馴染みの明るく楽しいカディスだけではなく、少し暗いメロディが入るアレグリアス・デ・コルドバも、スペインではよく踊られています。
 


 
アレグリアス大好きな方は、アレグリアス・デ・コルドバも一度チェックしてくださいね。
 


 
そして、問題は次なんですが・・・
 
アレグリアスは、カンテ部の後に独特のパートがあるんです。
 


 
シレンシオとか、パセイージョとかいろいろ呼び名はあるんですが、ここでは、カンテデナランヒータ流で命名してしまいましょう。
 
じゃーーん、 命名<おさんぽ部> これです♪
 


 
なんでおさんぽ部なのかと言うと、スペイン語での呼び名パセイージョはお散歩って意味なんです。実際この部分は、歌も足音もありません。
 
ギターのやわらかいメロディに乗せて軽やかにステップを踏み踊る。
まるでお散歩しているみたいだからこう呼ばれています。
 


 
歌振りと似てはいるんですけど、歌のメロディがない分、踊り手はより自由に踊ることができるんです。
 


 
この<おさんぽ部>、実は、以前はアレグリアスにだけ使われていました。
でも、最近多くの曲種の踊りにも使われるようになったのは、振り付けの自由度が高いからかもしれませんね。
 


 
この<おさんぽ部>の最後は、踊り手が軽快に足を慣らして次に続けたり、そのまま自然に<足部>に入ったりと、最近では色々なパターンがあります。
 


 
そして、次に続くのがアレグリアスで踊り手の一番の見せ場<足部>です。
 
アレグリアスの足部は、すべての曲種の踊りの中でも最難関と呼ばれています。
 


 
スピードも速いですし、3拍子と2拍子の混合拍子なので、リズムも複雑で数多くのバリエーションがあり、その組み合わせは無限にあると言ってもいいでしょう。
 


 
そのせいもあって、バイレの大きなコンクールで優勝する人の多くは、このアレグリアスで挑戦するんです。
 
もちろん、踊りのお教室では生徒さんのレベルに合わせて、<足部>の難しさも調整しているので、初心者の方もご心配なく。
 


 
そして、<足部>に続くのは、お馴染み<速い歌部>です。
 
アレグリアスの場合<速い歌部>で歌われるのは、ブレリア・デ・カディスがほとんどです。
 


 
明るいカディスらしい軽快なブレリアに乗って、スピーディに軽やかに踊られる楽しい部分ですよね。
 
そして、そのブレリアのまま<終わり部>に突入し、終ることがおおいでしょう。
 


 
以上のようにアレグリアスの踊りのメインはなんといっても<足部>。
 
その複雑なリズムを初心者が理解するのは難しいのですが、理解しようとするのではなく、耳に心地いいパーカッションとして、楽しんで聴くことをお勧めします。
 


 
そうやって楽しんで聴いているうちに、いつのまにか複雑なリズムも聞こえるようになってきちゃうかもしれませんよ♪
 
 
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