コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコの基礎知識 (3)パロって? のつづき

2017年12月31日アップ

 
前回はパロ(曲種)の全体的な概念について、お話ししました。

各パロ(曲種)には、いくつかのメロディが含まれていて、
そのメロディの数はパロ(曲種)によって違うというところまで、
ご紹介したと思います。

さて、ここで問題になるのは、
このメロディ(スペイン語ではエスティーロ)と呼んでいるものは、
一体何かと言うことです。

フラメンコのメロディは、
一般で言うメロディとはちょっと違うということを説明したいので、
ここからはエスティーロと呼びたいと思います。

普通、一般にメロディと言うと、音の高さと音の長さ の組み合わせで
決まるひとつひとつの音が、順番に並んだものをいうと思います。

ところが、フラメンコのエスティーロは、この各音の要素のうち、
ひとつがないんです。

ないのは、音の長さ。

フラメンコのエスティーロは、音の高さの順番が決まっているけれど、
各音の長さは決まってはいないんです。すごいでしょ?
 
でも、かわりに他の音楽にはない決まりもあります。

それは音質やビブラートなどで、
スペイン語では<色合い>という意味の言葉で表現します。

つまり、どんなに音程があっていて、リズム、音の長さがあっていても、
☆正しい音質(声を張るか、空気を混ぜるかなど)
☆ビブラート(ノンビブでいくのか、狭い幅のビブラートを上につけるかなど)
などなどの要素が、ちゃんと出来ていないと、
<あってるみたいだけど、その歌には聞こえない>と言われてしまうんですよね。

この<音質>のような要素は、譜面に書くことはできないし、
言葉にするのも難しいので、カンテ勉強の一番大変な部分で、
長い時間をかけて先生に手伝ってもらいながら身に付けるしかありません。

もちろん、ちゃんと出来ていなければ、
スペインでは歌手として認められることはないんですよ。
 
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前回はパロ(曲種)の全体的な概念について、お話ししました。

各パロ(曲種)には、いくつかのメロディが含まれていて、
そのメロディの数はパロ(曲種)によって違うというところまで、
ご紹介したと思います。
 



さて、ここで問題になるのは、
このメロディ(スペイン語ではエスティーロ)と呼んでいるものは、
一体何かと言うことです。
 



フラメンコのメロディは、
一般で言うメロディとはちょっと違うということを説明したいので、
ここからはエスティーロと呼びたいと思います。
 



普通、一般にメロディと言うと、音の高さと音の長さ の組み合わせで
決まるひとつひとつの音が、順番に並んだものをいうと思います。

ところが、フラメンコのエスティーロは、この各音の要素のうち、
ひとつがないんです。
 



ないのは、なんと音の長さ。

フラメンコのエスティーロは、音の高さの順番が決まっているけれど、
各音の長さは決まってはいないんです。すごいでしょ? 
 


 
でも、かわりに他の音楽にはない決まりもあります。

それは音質やビブラートなどで、
スペイン語では<色合い>という意味の言葉で表現します。
 



つまり、どんなに音程があっていて、リズム、音の長さがあっていても、
☆正しい音質(声を張るか、空気を混ぜるかなど)
☆ビブラート(ノンビブでいくのか、狭い幅のビブラートを上につけるかなど)
などなどの要素が、ちゃんと出来ていないと、
<あってるみたいだけど、その歌には聞こえない>と言われてしまうんですよね。
 



この<音質>のような要素は、譜面に書くことはできないし、
言葉にするのも難しいので、カンテ勉強の一番大変な部分で、
長い時間をかけて先生に手伝ってもらいながら身に付けるしかありません。

もちろん、ちゃんと出来ていなければ、
スペインでは歌手として認められることはないんですよ。
 
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