コラム
カンテの基礎知識

 
227回 間違えやすいフラメンコ用語:
               カンタオーラとルンベーラ

2021年11月20日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのはカンタオーラとルンベーラです。
 
カンタオーラは文字通りフラメンコの女性歌手なのですが、
ルンベーラと言うのはどういう意味なのかご存知でしょうか?
 
実はルンベーラと言う言葉は、
スペインと日本では全く違う意味で使われています。
 
まずスペインでの意味なんですが、
フラメンコの曲種名に、人を表すロ(男性)やラ(女性)を付けると、
その曲種を得意とするアーティストを指します。
 
なので、ルンバが得意な男性ならルンベーロ、女性ならルンベーラ。
シギリージャが得意ならシギリジェーロ、シギリジェーラなんて呼び方も
するんですよ。
 
ところが日本では、ルンベーラだけが違う意味で使われています。
それは
<歌も歌うし踊りも踊る女性フラメンコアーティストをルンベーラと呼ぶ>
ということなんです。
 
おや? どうしてスペインとは違うんでしょう?
 
実は私も留学前は日本での意味でのルンベーラしか知らなかったんです。
 
それで、スペインで日本語の意味でルンベーラさんをタブラオで見たので、
そのアーティストさんとお話しをした時、
 
”ルンベーラなんですね!” と言ったら、
 
”いえ、ルンバは得意じゃないんですよ。”とのお返事。
 
それで、あわてて周りのフラメンコアーティスト達にルンベーラの意味を
確認したところ、ルンベーラというのは、
あくまでもルンバが得意な女性と言う意味で、
踊りも歌も両方のアーティストは、単に カンタオール、カンタオーラ、
つまりフラメンコ歌手と呼ぶんだと教わりました。
 
実はスペインでは、フラメンコ歌手が踊りを踊ることはごくごく一般的で、
踊らないフラメンコ歌手はほとんどいないと思います。
 
私もばりばり踊りますし、当時のクラスメイト達もみんな踊るんですよ。
 
もちろん、普通のフラメンコの踊り手さんの踊りとは少し違うんですけど、
ブレリアやタンゴなどのリズミカルな歌の場合は、
歌の合間に踊ったり、最後に少しまとめて踊ることもよくあることなんです。
 
どうして日本では歌の合間に踊ったりする人を、
あえてルンベーラと呼んでいるのか?
今でも不思議なんですが、きっとなにかきっかけがあったのでしょうね。
 
カンタオーラとルンベーラの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
 
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レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのはカンタオーラとルンベーラです。
 
カンタオーラは文字通りフラメンコの女性歌手なのですが、ルンベーラと言うのはどういう意味なのかご存知でしょうか?
 


 
実はルンベーラと言う言葉は、スペインと日本では全く違う意味で使われています。
 


 
まずスペインでの意味なんですが、
 
フラメンコの曲種名に、人を表すロ(男性)やラ(女性)を付けると、その曲種を得意とするアーティストを指します。
 


 
なので、ルンバが得意な男性ならルンベーロ、女性ならルンベーラ。
シギリージャが得意ならシギリジェーロ、シギリジェーラなんて呼び方もするんですよ。
 


 
ところが日本では、ルンベーラだけが違う意味で使われています。
それは<歌も歌うし踊りも踊る女性フラメンコアーティストをルンベーラと呼ぶ>ということなんです。
 


 
おや? どうしてスペインとは違うんでしょう?
 
実は私も留学前は日本での意味でのルンベーラしか知らなかったんです。
 


 
それで、スペインで日本語の意味でルンベーラさんをタブラオで見たので、そのアーティストさんとお話しをした時、
 
”ルンベーラなんですね!” と言ったら、
 
”いえ、ルンバは得意じゃないんですよ。”とのお返事。
 


 
それで、あわてて周りのフラメンコアーティスト達にルンベーラの意味を確認したところ、ルンベーラというのは、あくまでもルンバが得意な女性と言う意味で、踊りも歌も両方のアーティストは、単に カンタオール、カンタオーラ、つまりフラメンコ歌手と呼ぶんだと教わりました。
 


 
実はスペインでは、フラメンコ歌手が踊りを踊ることはごくごく一般的で、踊らないフラメンコ歌手はほとんどいないと思います。
 
私もばりばり踊りますし、当時のクラスメイト達もみんな踊るんですよ。
 


 
もちろん、普通のフラメンコの踊り手さんの踊りとは少し違うんですけど、ブレリアやタンゴなどのリズミカルな歌の場合は、歌の合間に踊ったり、最後に少しまとめて踊ることもよくあることなんです。
 


 
どうして日本では歌の合間に踊ったりする人を、あえてルンベーラと呼んでいるのか?今でも不思議なんですが、きっとなにかきっかけがあったのでしょうね。
 
カンタオーラとルンベーラの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
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