コラム
カンテの基礎知識

 
223回 間違えやすいフラメンコ用語:
               カーニャとポロ

2021年10月30日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのはカーニャとポロです。
 
フラメンコを好きな方なら、カーニャというパロ(曲名)は
ご存知かもしれません。
 
ソレアの仲間で、踊られることも多い独特のラメンテを持つカンテ。
 
踊る時には大きなマントンシージョ(ショール)を使うことも多く、
普通のソレアより、よりドラマチックな振り付けにファンも多いと思います。
 
先ほどもお話ししたように、その特徴はラメンテ!
 
いーいーいーいーいーーー♪ っていう部分ですね。
 
このラメンテ、カーニャにしかないと思っている方が多いんですけど、
そっくりなラメンテがあるカンテがもうひとつあるんです。
 
それが、ポロ。
 
実は、もともと古くからあるのがポロで、
ラメンテのあるソレアのリズムを持ったカンテだったんですが、
そのままでは1つの演目として歌うには物足りないので、
カンビオ(雰囲気を変えるために付け加える部分)と締め歌を足して、
1つのカンテにして、カフェカンタンテ時代の初期(1900-10年頃)に
観客にとても人気がでました。
 
その後、カンテコンプレートの動きに乗って、
ポロと似たようなラメンテ(ラメンテのメロディが少し違う)を持っていた
歌自体も別のメロディのファンダンゴをソレアのリズムに変えて、
カンビオと締め歌を独自に作曲等して付け加え、
完成したのがカーニャなんです。
 
<カンテコンプレートとは:それまではフラメンコ歌手自身がメインのカン
<必要な閉め歌などを組み合わせて歌うことがフラメンコとして主流でしたが、
<最初から全部セットにしたカンテを作って、
<そのまま歌えばひとつの演目になるようにしたもの。
<1910年以降に盛んに行われた動きで、カーニャ、マリアーナ、
<カラコレスなどがある。
 
ちなみに、カーニャの名まえの由来も、ポロから来ているのをご存じですか?
 
まずポロなんですが、もともとガマという植物の穂の部分のことなんです。
形が似ているということで、スペインではアイスキャンディも
ポロって呼ぶんですよ。
(どうしてそのカンテをポロと呼ぶようになったのかは、
 まだわかっていません。)
 
そして、カーニャは、もともと竹の一節分のことを指すんですが、
竹の一節分って形や大きさがガマの穂に似ていますよね。
 
ポロと似ているカンテなので、カーニャという名前を当てたんだそう。
 
スペインではビールを飲む時に細長いグラスを使うんですけれども、
古くは竹を切って、その一節分をグラス代わりに使っていたので、
今でもグラス1杯のビールをカーニャと呼びます。
 
ひとつはアイスキャンディの名まえ、もうひとつはビール1杯なんて、
なんだかかわいらしいとおもいません?
 
カーニャとポロの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
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なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのはカーニャとポロです。
 
フラメンコを好きな方なら、カーニャというパロ(曲名)はご存知かもしれません。
 
ソレアの仲間で、踊られることも多い独特のラメンテを持つカンテ。
 


 
踊る時には大きなマントンシージョ(ショール)を使うことも多く、普通のソレアより、よりドラマチックな振り付けにファンも多いと思います。
 


 
先ほどもお話ししたように、その特徴はラメンテ!
 
いーいーいーいーいーーー♪ っていう部分ですね。
 


 
このラメンテ、カーニャにしかないと思っている方が多いんですけど、そっくりなラメンテがあるカンテがもうひとつあるんです。
 
それが、ポロ。
 


 
実は、もともと古くからあるのがポロで、ラメンテのあるソレアのリズムを持ったカンテだったんですが、そのままでは1つの演目として歌うには物足りないので、カンビオ(雰囲気を変えるために付け加える部分)と締め歌を足して、1つのカンテにして、カフェカンタンテ時代の初期(1900-10年頃)に観客にとても人気がでました。
 


 
その後、カンテコンプレートの動きに乗って、ポロと似たようなラメンテ(ラメンテのメロディが少し違う)を持っていた歌自体も別のメロディのファンダンゴをソレアのリズムに変えて、カンビオと締め歌を独自に作曲等して付け加え、完成したのがカーニャなんです。
 


 
<カンテコンプレートとは:
それまではフラメンコ歌手自身がメインのカンテ必要な閉め歌などを組み合わせて歌うことがフラメンコとして主流でしたが、最初から全部セットにしたカンテを作って、そのまま歌えばひとつの演目になるようにしたもの。1910年以降に盛んに行われた動きで、カーニャ、マリアーナ、カラコレスなどがある。
 


 
ちなみに、カーニャの名まえの由来も、ポロから来ているのをご存じですか?
 
まずポロなんですが、もともとガマという植物の穂の部分のことなんです。形が似ているということで、スペインではアイスキャンディもポロって呼ぶんですよ。(どうしてそのカンテをポロと呼ぶようになったのかは、まだわかっていません。)
 


 
そして、カーニャは、もともと竹の一節分のことを指すんですが、竹の一節分って形や大きさがガマの穂に似ていますよね。
 
ポロと似ているカンテなので、カーニャという名前を当てたんだそう。
 


 
スペインではビールを飲む時に細長いグラスを使うんですけれども、古くは竹を切って、その一節分をグラス代わりに使っていたので、今でもグラス1杯のビールをカーニャと呼びます。
 


 
ひとつはアイスキャンディの名まえ、もうひとつはビール1杯なんて、なんだかかわいらしいとおもいません?
 
カーニャとポロの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
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