なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
 
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 

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今回紹介するのはカンテホンドとカンテフラメンコです。
 

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カンテを始めたばかりのころ、SNSで、よく頂いたダイレクトメッセージにこんなのがありました。
 
”カンテホンドをなさっていると聞きました。”
”フラメンコではなく、カンテホンドを学ばれたんですね。”
”日本人なのにカンテホンドが歌えると聞いています。”
、、、
 

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カンテホンド、カンテホンド、カンテホンド、、、、、？？？
 
カンテホンドって何？
 

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そんな疑問をスペインに行った時にフラメンコ理論の先生にぶつけてみると、”私はフラメンコの専門家だからカンテホンドなんて知らない。”との答えが帰ってきました。
 

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フラメンコの学校やフラメンコ学者に聞いても無駄だとわかったので、自分で文献や講習会を探して学んだ結果をお話ししたいと思います。
 

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カンテホンドという名前が文献に残っているはじめては、1900年ごろに行われたフランスでのコンサートだったようです。
 
パリでスペインのジプシーが自分たちの歌を披露した時に、使われた言葉なのだそう。
 

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つまり、まだフラメンコという名前が使われる以前のことのようですね。（カンテコンサートにフラメンコと言う言葉が使われだしたのは、　1903年から1905年ごろと言われています。）
 

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では、このジプシー（文献の表記では、フランス語でジタン）が歌ったのはなんだったのでしょうか？
 
たぶん、、、？？？
 
いえいえ、想像でものを言うのは避けたいと思います。
 

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でも、少なくてもカンテでない事は確かですね。だって、まだカンテはちゃんと生まれてはいなかったのですから。
 
その後、スペインでカンテホンドのコンサートが開かれたという話は、正式な文献上では見たことがありません。
 

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さて・・・
カンテホンドとカンテフラメンコ、どう違うんでしょうね？
 
私自身の研究の結果なんですけど、カンテホンドはあくまでも、ヒターノ達の家族内で歌われる歌で、人前で公開、ましてやお金に替えることはないそうなんです。
 

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フラメンコのカンテは、人前で歌ってお金を稼ぐために生まれた歌。
ですから、この２つはあきらかに違うと言うことになります。
 

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でも、フランスで歌われたカンテホンドってなんだったんでしょ？
 

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カンテホンドとカンテフラメンコの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか？
 
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