コラム
カンテの基礎知識

 
220回 間違えやすいフラメンコ用語:
                 タラントとタランタ

2021年10月10日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのはタラントとタランタです。
 
タラントは聞いたことがあるけど、
タランタは知らないっていう方も多いと思います。
 
たとえ知っていても、もともと12拍子のファンダンゴのリズムのタランタを、
4拍子に変えた歌がタラントなんでしょ?
なんて仰る方も日本には多いようですね。
 
ここで、大事なことをもう一度おさらいしたいと思います。
フラメンコの曲種名と言うのは、
あくまでもメロディ1つ1つにつけるもので、
リズムとはなんの関係もないんです。
 
ですから、同じメロディなら、リズムを変えても同じ名前になります。
 
これ、スペイン人でも知らない人が多いんですよね。
以前、スペイン人のバイレの練習生に質問されたことがあって、
リズムと曲種名は関係ないんですよ!と答えたんですが、
なかなかご理解頂けなくって、困りました。
 
実際カンテの世界では、タランタ、タラント、どちらも12拍子で歌うの一般的。
特にカンテソロの場合は、タラントも必ず12拍子で歌います。
 
では、どうしてタラントだけが4拍子で歌われるようになったのでしょうか?
 
それは、現在のバイレの形(男女ともに歌振りも足も踊る)を
作ったと言われる、カルメン・アマジャが4拍子で踊る為に必要だったから。
 
バルセロナ出身のカルメン・アマジャは、
タンゴで有名なバルセロナ出身だけあって、4拍子で踊ることが得意でした。
 
特に4拍子のリズムで奏でるサパテアード(足音)が素晴らしかったので、
4拍子の踊りを映画にもおさめたかったのですが、
速い足の部分だけではものたりないので、
なにか歌振りを足したかったんだそうです。
 
でも、バルセロナ系のタンゴは、トリアーナやカディスのタンゴとは
ノリが違うので、ティエントやファルーカなどの4拍子のカンテを
持ってくることが出来ません。
 
それで、カルメン・アマジャの故郷に近いレバンテ地方のカンテのタラントを、
4拍子のリズムにのせて使ってみることになったんです。
 
まずタラントをゆっくりな4拍子で歌うのに合わせてカルメン・アマジャが
ゆったりと踊り、後半はカルメンが得意なバルセロナ風のタンゴのリズムで
速い足を披露すると言う演目になりました。
 
このカルメン・アマジャが踊ったタラントがとても評判がよかったので、
その後、多くの踊り手が同じ構成でタラントを踊るようになりました。
 
それで、踊りの世界の方に、タラントは4拍子のカンテと言う
イメージがついたのでしょう。
 
では、2つのカンテの違いは?と聞かれたその答えは、
もちろん<名前が違うんですからメロディが違うんです。>となります。
 
タラントとタランタの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
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なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのはタラントとタランタです。
 
タラントは聞いたことがあるけど、タランタは知らないっていう方も多いと思います。
 


 
たとえ知っていても、もともと12拍子のファンダンゴのリズムのタランタを、
4拍子に変えた歌がタラントなんでしょ?
なんて仰る方も日本には多いようですね。
 


 
ここで、大事なことをもう一度おさらいしたいと思います。
フラメンコの曲種名と言うのは、あくまでもメロディ1つ1つにつけるもので、
リズムとはなんの関係もないんです。
 
ですから、同じメロディなら、リズムを変えても同じ名前になります。
 


 
これ、スペイン人でも知らない人が多いんですよね。
以前、スペイン人のバイレの練習生に質問されたことがあって、リズムと曲種名は関係ないんですよ!と答えたんですが、なかなかご理解頂けなくって、困りました。
 


 
実際カンテの世界では、タランタ、タラント、どちらも12拍子で歌うの一般的。特にカンテソロの場合は、タラントも必ず12拍子で歌います。
 


 
では、どうしてタラントだけが4拍子で歌われるようになったのでしょうか?
 
それは、現在のバイレの形(男女ともに歌振りも足も踊る)を作ったと言われる、カルメン・アマジャが4拍子で踊る為に必要だったから。
 


 
バルセロナ出身のカルメン・アマジャは、タンゴで有名なバルセロナ出身だけあって、4拍子で踊ることが得意でした。
 
特に4拍子のリズムで奏でるサパテアード(足音)が素晴らしかったので、4拍子の踊りを映画にもおさめたかったのですが、速い足の部分だけではものたりないので、なにか歌振りを足したかったんだそうです。
 


 
でも、バルセロナ系のタンゴは、トリアーナやカディスのタンゴとはノリが違うので、ティエントやファルーカなどの4拍子のカンテを持ってくることが出来ません。
 
それで、カルメン・アマジャの故郷に近いレバンテ地方のカンテのタラントを、4拍子のリズムにのせて使ってみることになったんです。
 


 
まずタラントをゆっくりな4拍子で歌うのに合わせてカルメン・アマジャがゆったりと踊り、後半はカルメンが得意なバルセロナ風のタンゴのリズムで速い足を披露すると言う演目になりました。
 


 
このカルメン・アマジャが踊ったタラントがとても評判がよかったので、その後、多くの踊り手が同じ構成でタラントを踊るようになりました。
 
それで、踊りの世界の方に、タラントは4拍子のカンテと言うイメージがついたのでしょう。
 


 
では、2つのカンテの違いは?と聞かれたその答えは、もちろん<名前が違うんですからメロディが違うんです。>となります。
 
タラントとタランタの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか?
 
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