コラム
カンテの基礎知識

 
217回 間違えやすいフラメンコ用語:
                   コルティージャとエストリビージョ

2021年9月4日アップ

なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、
なんだかすっきりとしないあなたの為に、
そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 
今回紹介するのコルティージャとエストリビージョです。
 
今日の用語はどちらも1曲のカンテのある部分を指す言葉なんですが、
バイレの振り付けを学ぶ時に、コルティージャの振り付けとか、
エストリビージョの部分になったら、、、
などと言う説明を聞いたことがあるかもしれませんね。
 
では、まずはコルティージャからご説明しましょう。
 
コルティージャは直訳すると<短いの>くらいの意味になります。
 
つまり短い歌を指す言葉なんですが、
コルティージャはいくつかのカンテにだけ存在するかなり短い歌なんです。
 
一番有名なのは、アレグリアスの仲間たち。
アレグリアスのカンテの長さは、一般に12コンパス(12拍X12小節)ですが、
その全部がアレグリアスではないって知ってますか?
 
実は、最後の方の4コンパスほど(長さは2から5コンパスまで変更能)が、
コルティージャと呼ばれる、いわば、おまけ部分です。
 
コルティージャの部分がなくても、アレグリアスというカンテなんですけど、
日本ではコルティージャがついた形でしか聞くことはないかもしれませんね。
 
でも、スペイン人のカンテのCDやYOUTUBEでカンテソロのアレグリアスを
聞くと、コルティージャ抜きのアレグリアスを聞くことが出来ると思います。
 
ただ、コルティージャをつけるのはあくまでも習慣なので、
アレグリアスの仲間に今はつけることがありますが、
いつまで続くかはわかりません。
 
また、踊りバックのカンテでは、コルティージャの部分だけを
踊りのさまざまな部分で、ちょっとだけ短い歌があったほうがいい時に
歌われることもあります。
 
では、エストリビージョってなんでしょうね?
 
エストリビージョとは、一般の音楽で言うリフ(リフレイン)
つまり繰り返しの部分のこと。
 
一般のポップスにも、1番の歌詞の後に繰り返しの部分の歌詞があって、
で、2番の歌詞があって、また繰り返しがあって、、、の繰り返しの部分です。
 
コルティージャも、メインの歌詞の後につくところが、
このエストリビージョに似ていると思いませんか?
 
でも、エストリビージョがその歌自身の一部であるのに対して、
コルティージャはあくまでもおまけにつけている部分で、
そのカンテの一部ではありません。
 
つまり正確に言うと、たとえばアレグリアスにつくコルティージャは、
アレグリアスの一部ではないばかりか、フラメンコのカンテですらないんです。
 
ちなみに、ガロティンの最後についている 
Al garrotin el garrotan の部分はエストリビージョですが、
ファルーカやカーニャなどの イーイーイー の部分はラメンテと言う、
また別のカテゴリーになります。
 
尚、ラメンテもそのカンテの一部です。
 
コルティージャとエストリビージョの違い、
おわかり頂けましたでしたでしょうか。
 
 
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なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 


 
今回紹介するのコルティージャとエストリビージョです。
 
今日の用語はどちらも1曲のカンテのある部分を指す言葉なんですが、バイレの振り付けを学ぶ時に、コルティージャの振り付けとか、エストリビージョの部分になったら、、、
などと言う説明を聞いたことがあるかもしれませんね。
 


 
では、まずはコルティージャからご説明しましょう。
 
コルティージャは直訳すると<短いの>くらいの意味になります。
 
つまり短い歌を指す言葉なんですが、コルティージャはいくつかのカンテにだけ存在するかなり短い歌なんです。
 


 
一番有名なのは、アレグリアスの仲間たち。
アレグリアスのカンテの長さは、一般に12コンパス(12拍X12小節)ですが、その全部がアレグリアスではないって知ってますか?
 
実は、最後の方の4コンパスほど(長さは2から5コンパスまで変更能)が、コルティージャと呼ばれる、いわば、おまけ部分です。
 


 
コルティージャの部分がなくても、アレグリアスというカンテなんですけど、日本ではコルティージャがついた形でしか聞くことはないかもしれませんね。
 
でも、スペイン人のカンテのCDやYOUTUBEでカンテソロのアレグリアスを聞くと、コルティージャ抜きのアレグリアスを聞くことが出来ると思います。
 


 
ただ、コルティージャをつけるのはあくまでも習慣なので、アレグリアスの仲間に今はつけることがありますが、いつまで続くかはわかりません。
 


 
また、踊りバックのカンテでは、コルティージャの部分だけを踊りのさまざまな部分で、ちょっとだけ短い歌があったほうがいい時に歌われることもあります。
 


 
では、エストリビージョってなんでしょうね?
 
エストリビージョとは、一般の音楽で言うリフ(リフレイン)つまり繰り返しの部分のこと。
 
一般のポップスにも、1番の歌詞の後に繰り返しの部分の歌詞があって、で、2番の歌詞があって、また繰り返しがあって、、、の繰り返しの部分です。
 


 
コルティージャも、メインの歌詞の後につくところが、このエストリビージョに似ていると思いませんか?
 
でも、エストリビージョがその歌自身の一部であるのに対して、コルティージャはあくまでもおまけにつけている部分で、そのカンテの一部ではありません。
 


 
つまり正確に言うと、たとえばアレグリアスにつくコルティージャは、アレグリアスの一部ではないばかりか、フラメンコのカンテですらないんです。
 


 
ちなみに、ガロティンの最後についている Al garrotin el garrotan の部分はエストリビージョですが、ファルーカやカーニャなどの イーイーイー の部分はラメンテと言う、また別のカテゴリーになります。
 
尚、ラメンテもそのカンテの一部です。
 


 
コルティージャとエストリビージョの違い、おわかり頂けましたでしたでしょうか。
 
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