なんか違いがわかり難いフラメンコ用語ってありますよね。
レッスンを受け始めたものの、しばらく公演に通ったものの、なんだかすっきりとしないあなたの為に、そんな違いがわかり難いフラメンコ用語を解説いたします。
 

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今回紹介するのは バイラオールとバイラリンです。
 
バイラオールは聞いたことあるけど、バイラリンって？そう仰る方も多いと思います。
 

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実は、スペイン語で一般に踊り手、ダンサーのことをバイラリンっていいます。
 
なので、フラメンコの踊り手もバイラリンの1人ということになるんですが、あえてバイラオールというのには、ちょっとした事情があるんです。
 

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フラメンコの創世記、今から100年前以上、フラメンコアーティストは、ある職業の人が兼ねていたり、家族にその職業の人がいる人が多かったようです。
 
その職業って？？？
 

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実は、現在でもその職業の人との結婚している有名なフラメンコ歌手がいるんですが・・・
 
あの大物フラメンコ歌手エンリケ・モレンテの娘のエストレージャ・モレンテの夫は、なんとハビエル・コンデという有名な闘牛士なんですよ。
 

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闘牛士、なんともスペインらしいお仕事ですよね。
 
フラメンコ創世記には、闘牛士の地方巡業にフラメンコの歌手やギタリストがついて行って、闘牛の合間にフラメンコのショーを行うことがよくありました。
 

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闘牛の世界では闘牛士のことを　マタドール（直訳すると　殺す人）と呼ぶので、その呼び方の習慣から、フラメンコの歌い手をカンタドール、ギタリストをトカドールと呼ぶようになり、それがアンダルシア訛りの発音で、カンタオール、トカオールと呼ぶようになりました。
 

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その後、フラメンコに踊りもつくようになってからは、踊り手もその流儀にのとってバイラオールと呼ばれるようになったんです。
 
ただ、ギタリストをトカオール（直訳すると触る人）と呼ぶ習慣はなくなり、現在は、普通にギタリストと呼ばれています。
 

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一般に踊り手をバイラリンと呼ぶように、一般的な歌手はカンタンテと呼ぶのも、よかったら覚えておいてください。
 
闘牛士とフラメンコアーティストの関係、なかなかお洒落だと思いませんか♪
 

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ちなみに女性形はバイラオーラとバイラリナとなります。
（男性形のバイラオール、バイラリンだけでも、一般的に男女両方をまとめた言い方になります。日本語で言う警察官が、婦人警官を含んだ言い方になるのと一緒です。）
 

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バイラオールとバイラリンの違い、おわかり頂けましたでしょうか？
 
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