コラム
カンテの基礎知識

 
196回 各パロ(曲種)ごとの表現(34)ハベゴテ

2022年4月3日アップ

パロ(曲種)ごとの表現、今回はハベゴテです。
 
ハベゴテは、前回のロンデーニャに引き続きマラガ地方のファンダンゴを
ルーツにしているファンダンゴ・アバンドラオの1つです。
 
前回のロンデーニャは、名前だけは聞いたことがある方もいらしたと思いますが
ハベゴテは、かなりのカンテ通でないとご存じないかもしれませんね。
 
まずハベゴテと言う名前の意味ですが、漁船団の団長 なんだそう。
 
この漁船団、まぐろ漁船のような大きな船を連想されるかもしれませんね。
でも実際は、まあ100年も前の話ですので、かなりかわいい舟だったようです。
 
団長の舟は少しだけ大きかったようですが、
その他の舟の乗組員はせいぜい2,3人程度。
舟も10席程度で、全員で数十人という小規模な漁船団。
 
そして、その団長をつとめる船、そして団長さんがハベゴテなんですよ。
 
でも、なんでこんな名前なんでしょうね?
 
実は、カンテの曲種の名前って、ちょっとした洒落だったり、
なにかにちなんだものが多いんです。
 
このファンダンゴ・アバンドラオも、4つのパロが出来上がった時、
この地域の特性にあわせた4つの名前が割り振られました。
 
まずひとつめが 山 前回ご紹介したロンデーニャです。
そして、海  これが今回のハベゴテ。
そして、畑  ハベラ
最後に 街  ベルディアーレス となります。
 
ハベラとベルディアーレスに関しては、それぞれのパロの紹介の時に
詳しくご紹介したいと思います。
 
では、カンテとしてのハベゴテの話に進みましょう。
 
ハベゴテはこのアバンドラオの仲間の中でも音域も広く、
一番華やかなメロディをもつカンテです。
 
フラメンコのカンテには 下り階段(カデンシオと呼びます)のような、
音が下がって行くメロディが多いんですが、
このハベゴテは、逆に音がのぼり階段のようにあがっていくメロディが特徴で、
歌い手にとしては、かなりしっかりとした呼吸と、強い腹筋が必要になります。
 
音程自体も取り辛く難しいので、難易度はロンデーニャに比べると
ずっと高くなると思います。
 
もちろん、難しそうな顔で歌ってはせっかくの華やかなメロディが
台無しですから、さらっとどうってことないって顔で、
美しいメロディを駆け抜けるように歌って下さい。
 
リズムはきちっと出しながらも、メロディの明るさをしっかりさせたら、
ハベゴテらしくなると思いますよ。
 
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パロ(曲種)ごとの表現、今回はハベゴテです。
 


 
ハベゴテは、前回のロンデーニャに引き続きマラガ地方のファンダンゴをルーツにしているファンダンゴ・アバンドラオの1つです。
 
前回のロンデーニャは、名前だけは聞いたことがある方もいらしたと思いますが、ハベゴテは、かなりのカンテ通でないとご存じないかもしれませんね。
 


 
まずハベゴテと言う名前の意味ですが、漁船団の団長 なんだそう。
 
この漁船団、まぐろ漁船のような大きな船を連想されるかもしれませんね。でも実際は、まあ100年も前の話ですので、かなりかわいい舟だったようです。
 


 
団長の舟は少しだけ大きかったようですが、その他の舟の乗組員はせいぜい2,3人程度。舟も10席程度で、全員で数十人という小規模な漁船団。
 
そして、その団長をつとめる船、そして団長さんがハベゴテなんですよ。
 


 
でも、なんでこんな名前なんでしょうね?
 
実は、カンテの曲種の名前って、ちょっとした洒落だったり、なにかにちなんだものが多いんです。
 
このファンダンゴ・アバンドラオも、4つのパロが出来上がった時、この地域の特性にあわせた4つの名前が割り振られました。
 


 
まずひとつめが 山 前回ご紹介したロンデーニャです。
そして、海  これが今回のハベゴテ。
そして、畑  ハベラ
最後に 街  ベルディアーレス となります。
 
ハベラとベルディアーレスに関しては、それぞれのパロの紹介の時に詳しくご紹介したいと思います。
 


 
では、カンテとしてのハベゴテの話に進みましょう。
 
ハベゴテはこのアバンドラオの仲間の中でも音域も広く、一番華やかなメロディをもつカンテです。
 


 
フラメンコのカンテには 下り階段(カデンシオと呼びます)のような、音が下がって行くメロディが多いんですが、このハベゴテは、逆に音がのぼり階段のようにあがっていくメロディが特徴で、歌い手にとしては、かなりしっかりとした呼吸と、強い腹筋が必要になります。
 


 
音程自体も取り辛く難しいので、難易度はロンデーニャに比べるとずっと高くなると思います。
 
もちろん、難しそうな顔で歌ってはせっかくの華やかなメロディが台無しですから、さらっとどうってことないって顔で、美しいメロディを駆け抜けるように歌って下さい。
 


 
リズムはきちっと出しながらも、メロディの明るさをしっかりさせたら、ハベゴテらしくなると思いますよ。
 
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