コラム
カンテの基礎知識
195回 各パロ(曲種)ごとの表現(33)ロンデーニャ
パロ(曲種)ごとの表現、今回はロンデーニャです。
ロンデーニャは、マラガ地方のファンダンゴをルーツにしている
ファンダンゴ・アバンドラオの1つです。
ロンデーニャと言う名前は、実はフラメンコ以外の音楽のジャンルでも
多く使われていて、各地の民謡にも、中南米にもロンデーニャがあります。
もちろん、それらはフラメンコじゃなくて、別の曲。
違いは、あくまでもメロディですので、
リズムや演奏形態など他の要素で区別しないように気を付けてくださいね。
特に、民謡のロンデーニャは、スペイン国立等の舞踊団でも踊られるので、
フラメンコのロンデーニャと混同してしまうことが
スペイン人でもあるようです。
さて、ファンダンゴ・アバンドラオって?思われる方も多いと思いますので、
ロンデーニャに入る前に少しお話ししたいと思います。
ファンダンゴ・アバンドラオは、4つのパロ(曲種)がある
ファンダンゴの仲間で、マラゲーニャの〆歌として歌われたのを
聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
マラゲーニャのゆったりとした歌い方とは違って、
しっかりはきはき歌うことが特徴で、その違いで〆歌の役割を担っています。
その中でもロンデーニャは山間の街ロンダからその名前が来ているように、
山のアバンドラオとも呼ばれています。
スペインでも、ロンデーニャはアバンドラオの4つのパロの中でも一番有名で、
マラゲーニャの〆歌として以外にも、単独で歌われることもあるんですよ。
なお、フラメンコのマラゲーニャは踊られることはないので、
もし踊りバックで歌われていたら、それは確実に民謡のロンデーニャなので、
区別は簡単だと思います。
実際に歌う場合の表現方法ですが、
マラゲーニャの後につける場合も単独で歌う場合も、
元気よく勢いよく歌うことが重要で、滑舌もはっきり目にすると、
ロンデーニャらしさがでるでしょう。
尚、とても音域の広いカンテですので、
高い音も低い音もしっかり声を出すことを心がけてください。
特に高い音こそしっかりのびやかに響かせたいカンテなので、
高い声がかすれたり、音量が弱くなったりしてしまうと特徴を生かせません。
高い音が出辛い場合は、伴奏のギタリストさんにカポの位置を下げて貰って、
高さを調節して歌うといいでしょう。
最後にちょっとおまけですが、ギタリストさんへの指示のお話を少し。
歌い手はギタリストさんに、
歌うたびにその曲のカポの位置を指示しないといけませんよ。
というのも、歌い手はその日の声の調子によって、歌う高さを変えるものなので
いつも同じと言うことはないからなんです。
歌い手は調子の良い時、普通の時、悪い時と3種類ほどのカポの位置を
あらかじめ調べてメモしておくといいでしょう。
もちろん、それぞれのカンテに合わせてカポの位置はかえるものなので、
ご自身が歌えるすべてのカンテのカポの位置はしっかり把握しておきましょう。
ちなみに、ロンデーニャの伴奏ギターのコードタイプは、
トノ・デ・マラゲーニャです。
ロンデーニャはそこまで難易度が高いカンテではないので、
日本でももっと歌われるといいですね。
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。
パロ(曲種)ごとの表現、今回はロンデーニャです。
ロンデーニャは、マラガ地方のファンダンゴをルーツにしているファンダンゴ・アバンドラオの1つです。
ロンデーニャと言う名前は、実はフラメンコ以外の音楽のジャンルでも多く使われていて、各地の民謡にも、中南米にもロンデーニャがあります。
もちろん、それらはフラメンコじゃなくて、別の曲。
違いは、あくまでもメロディですので、リズムや演奏形態など他の要素で区別しないように気を付けてくださいね。
特に、民謡のロンデーニャは、スペイン国立等の舞踊団でも踊られるので、フラメンコのロンデーニャと混同してしまうことがスペイン人でもあるようです。
さて、ファンダンゴ・アバンドラオって?思われる方も多いと思いますので、ロンデーニャに入る前に少しお話ししたいと思います。
ファンダンゴ・アバンドラオは、4つのパロ(曲種)があるファンダンゴの仲間で、マラゲーニャの〆歌として歌われたのを聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
マラゲーニャのゆったりとした歌い方とは違って、しっかりはきはき歌うことが特徴で、その違いで〆歌の役割を担っています。
その中でもロンデーニャは山間の街ロンダからその名前が来ているように、山のアバンドラオとも呼ばれています。
スペインでも、ロンデーニャはアバンドラオの4つのパロの中でも一番有名で、マラゲーニャの〆歌として以外にも、単独で歌われることもあるんですよ。
なお、フラメンコのマラゲーニャは踊られることはないので、もし踊りバックで歌われていたら、それは確実に民謡のロンデーニャなので、区別は簡単だと思います。
実際に歌う場合の表現方法ですが、
マラゲーニャの後につける場合も単独で歌う場合も、元気よく勢いよく歌うことが重要で、滑舌もはっきり目にすると、ロンデーニャらしさがでるでしょう。
尚、とても音域の広いカンテですので、高い音も低い音もしっかり声を出すことを心がけてください。
特に高い音こそしっかりのびやかに響かせたいカンテなので、高い声がかすれたり、音量が弱くなったりしてしまうと特徴を生かせません。
高い音が出辛い場合は、伴奏のギタリストさんにカポの位置を下げて貰って、高さを調節して歌うといいでしょう。
最後にちょっとおまけですが、ギタリストさんへの指示のお話を少し。
歌い手はギタリストさんに、歌うたびにその曲のカポの位置を指示しないといけませんよ。
というのも、歌い手はその日の声の調子によって、歌う高さを変えるものなのでいつも同じと言うことはないからなんです。
歌い手は調子の良い時、普通の時、悪い時と3種類ほどのカポの位置をあらかじめ調べてメモしておくといいでしょう。
もちろん、それぞれのカンテに合わせてカポの位置はかえるものなので、ご自身が歌えるすべてのカンテのカポの位置はしっかり把握しておきましょう。
ちなみに、ロンデーニャの伴奏ギターのコードタイプは、トノ・デ・マラゲーニャです。
ロンデーニャはそこまで難易度が高いカンテではないので、日本でももっと歌われるといいですね。
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。