コラム
カンテの基礎知識
177回 カンテを学ぶということー39
カンテを実際に学ぶお勧めの順番をご紹介しております。
前回の5回目はシギリージャでした。
実際に学ぶとメロディもリズムもそんなに難しくなかったと思います。
では、次に学ぶといいカンテですが、今回こそソレアに入りたいと思います。
ソレアのグループの中でも、メロディアスで外国人にもわかりやすいのが
今日のお勧めカンテのカーニャです。
カーニャには、ラメンテと言う いーいーいー って歌う部分もあって、
歌の構成もなかなか楽しいですよね。
スピードもほどほど、メロディもわかりやすいので、
本格的なソレアに入る前に一度やっておくとその後がスムーズに進みます。
同じソレアのグループとしては、すでにバンベーラをお勧めしていますが、
バンベーラが歌いこなせるだけの力が育っていたら、カーニャはバッチリ!
ただ、カーニャはメインのメロディとラメンテ、
そして変化を意味するカンビオまである、カンテ・コンプレートです。
その分バンベーラより、少し覚えるのが大変かもしれません。
カンテ・コンプレートとは、他のフラメンコのカンテのように、
歌い手が自分でメロディをいくつか選んで1曲にまとめて歌うのではなく、
もともといくつかのメロディがセットになっていて、
そのまま順番通りに歌うカンテのこと。
ソレアのグループだとカーニャ、ティエントのグループにはマリアーナ、
アレグリアスだとカラコレスがこれにあたります。
本来のソレアのほうが難易度が低いと思われるかもしれませんが、
カンテコンプレートは、どの曲もメロディがわかりやすく、
比較的初級者にも歌いやすいんです。
えっと付け足すなら、日本人には普通のソレアよりもずっとわかりやすい、
と言うことになります。
というのも、カンテコンプレートは、
どの曲もそのグループのカンテの一番最後に出来た歌なんです。
年代的なことをいうと1910年以降にできたものだと思われます。
実は、フラメンコはあとにできたカンテほど、音楽的に整理されていて、
外国人にもわかりやすいんです。
一番古いカンテが、トナーだということを考えるとお解かり頂けると思います。
これらのカンテ・コンプレートを最後に、
カンテは新曲が作られなくなりました。
いわば、カンテフラメンコの集大成、整理されつくした理想の形が、
これらのカンテ・コンプレートなんですね。
ぜひ、そのあたりのことも感じながら、カーニャを楽しんでください。
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前回の5回目はシギリージャでした。
実際に学ぶとメロディもリズムもそんなに難しくなかったと思います。
では、次に学ぶといいカンテですが、今回こそソレアに入りたいと思います。
ソレアのグループの中でも、メロディアスで外国人にもわかりやすいのが今日のお勧めカンテのカーニャです。
カーニャには、ラメンテと言う いーいーいー って歌う部分もあって、歌の構成もなかなか楽しいですよね。
スピードもほどほど、メロディもわかりやすいので、本格的なソレアに入る前に一度やっておくとその後がスムーズに進みます。
同じソレアのグループとしては、すでにバンベーラをお勧めしていますが、バンベーラが歌いこなせるだけの力が育っていたら、カーニャはバッチリ!
ただ、カーニャはメインのメロディとラメンテ、そして変化を意味するカンビオまである、カンテ・コンプレートです。その分バンベーラより、少し覚えるのが大変かもしれません。
カンテ・コンプレートとは、他のフラメンコのカンテのように、歌い手が自分でメロディをいくつか選んで1曲にまとめて歌うのではなく、もともといくつかのメロディがセットになっていて、そのまま順番通りに歌うカンテのこと。
ソレアのグループだとカーニャ、ティエントのグループにはマリアーナ、アレグリアスだとカラコレスがこれにあたります。
本来のソレアのほうが難易度が低いと思われるかもしれませんが、カンテコンプレートは、どの曲もメロディがわかりやすく、比較的初級者にも歌いやすいんです。
えっと付け足すなら、日本人には普通のソレアよりもずっとわかりやすい、と言うことになります。
というのも、カンテコンプレートは、どの曲もそのグループのカンテの一番最後に出来た歌なんです。
年代的なことをいうと1910年以降にできたものだと思われます。
実は、フラメンコはあとにできたカンテほど、音楽的に整理されていて、外国人にもわかりやすいんです。
一番古いカンテが、トナーだということを考えるとお解かり頂けると思います。
これらのカンテ・コンプレートを最後に、カンテは新曲が作られなくなりました。
いわば、カンテフラメンコの集大成、整理されつくした理想の形が、これらのカンテ・コンプレートなんですね。
ぜひ、そのあたりのことも感じながら、カーニャを楽しんでください。
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