コラム
カンテの基礎知識

 
173回 カンテを学ぶということー35

2021年10月3日アップ

実際にカンテを学ぶ順番をお話ししています。
 
前回はガロティンとファルーカから入ることをお勧めしましたが、
どちらも比較的言葉がゆっくりですし、メロディもシンプルで、
フラメンコ独特の音程もあまり出てこないことがポイントです。
 
では、ガロティン、ファルーカがある程度歌いこなせるようになった方に
お勧めなのが、グアヒーラとコロンビアーナです。
 
コロンビアーナは、ガロティン、ファルーカと同じ4拍子のカンテなんですが、
グアヒーラは、はじめての3拍子になりますね。
 
もちろん、フラメンコはもともと12拍子が多いんですが、
日本人、とくに若い人は、3拍子の歌自体ほとんど
歌ったことがないんですよね。
 
私が子どもの頃には、まだ歌謡曲の世界にも3拍子の歌があったんですけど、
今のJ-POPには、ほぼないと言ってもいいでしょう。
 
フラメンコのカンテの有名曲、アレグリアス、ソレア、シギリージャは、
それぞれ独特の12拍子に乗せて歌われますし、
その12拍子は3拍子と2拍子の混ざった変拍子なんです。
 
それで、12拍子の変拍子なカンテに入る前に、
3拍子のカンテを学んで慣れておいた方がいいと思います。
 
実は、当教室でも3拍子のカンテをはじめて学ぶ方は、
たとえメロディがそこまで複雑ではなくても、苦労することが多いんです。
 
カンテで3拍子の曲と言えば、グアヒーラ、ペテネーラ、
あとはファンダンゴ系があります。
 
ファンダンゴ系のカンテといえば、マラゲーニャやグラナイーナ、
他にはアバンドラオ系の曲(ロンデーニャなど)などがあるんですが、
実はどれもかなり難易度が高いので、最初に学ぶ3拍子の曲としては
選びにくいんです。
 
そこで、フラメンコのカンテではないのですが、
アンダルシアでよく歌われているセビジャーナスや
ファンダンゴ・デ・ウエルバを3拍子系の歌に慣れるために、
この段階で学んでいただくのもいいと思います。
(当教室でも、この段階でセビジャーナスを学ぶことが多いですね。)
 
ちなみに、グアヒーラにはメロディが3個あります。
 
一番最初に学ぶことをお勧めしたガロティンとファルーカは、
それぞれメロディが1つずつしかなく、同じメロディを歌詞だけを変えて
何度も繰り返し歌うことで1曲の演目となります。
 
でも、実はほとんどのフラメンコのカンテは、
1番ごとにメロディが違うのが当たり前で、
人前で歌う場合は。同じ曲種に分類される異なるメロディを
繋げて歌うものなんです。
 
えっと、、文章だとわかりにくいですね。
 
たとえばガロティンを考えて見ると、
メロディは先ほどもご説明したように1番分しかありません。
 
これ、普通のJ-POPと同じで、
AメロとBメロの組み合わせでガロティンの1番になります。
(Bメロがお馴染みのアル・ガロティーン、エル・ガロターンの部分です。)
 
普通、ガロティンを人前で歌う時には少なくても
3番くらいまでは歌うことになるので、
Aメロ+Bメロ の組み合わせを歌詞を取り換えながら
3回以上繰りかえします。
 
でも、グアヒーラの場合は、最初からメロディが3種類、
つまり3番まで別々のメロディがあります。
 
ですので、人前で歌う場合は、
1番から3番まで違うメロディを歌い繋げばOKということになります。
 
言い換えると、
ガロティンやファルーカはそれぞれメロディを1番分だけ覚えれば、
メロディの勉強は終わるんですけど、
グアヒーラの場合は、3個のメロディを憶えないと
メロディを覚えた事にはなりません。
 
という訳で、フラメンコのカンテとしては、
もう一歩進んだところにあるグアヒーラがこの段階のお勧めとなります。
 
  
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実際にカンテを学ぶ順番をお話ししています。
 
前回はガロティンとファルーカから入ることをお勧めしましたが、どちらも比較的言葉がゆっくりですし、メロディもシンプルで、フラメンコ独特の音程もあまり出てこないことがポイントです。
 


 
では、ガロティン、ファルーカがある程度歌いこなせるようになった方にお勧めなのが、グアヒーラとコロンビアーナです。
 


 
コロンビアーナは、ガロティン、ファルーカと同じ4拍子のカンテなんですが、グアヒーラは、はじめての3拍子になりますね。
 


 
もちろん、フラメンコはもともと12拍子が多いんですが、日本人、とくに若い人は、3拍子の歌自体ほとんど歌ったことがないんですよね。
 
私が子どもの頃には、まだ歌謡曲の世界にも3拍子の歌があったんですけど、今のJ-POPには、ほぼないと言ってもいいでしょう。
 


 
フラメンコのカンテの有名曲、アレグリアス、ソレア、シギリージャは、それぞれ独特の12拍子に乗せて歌われますし、その12拍子は3拍子と2拍子の混ざった変拍子なんです。
 


 
それで、12拍子の変拍子なカンテに入る前に、3拍子のカンテを学んで慣れておいた方がいいと思います。
 
実は、当教室でも3拍子のカンテをはじめて学ぶ方は、たとえメロディがそこまで複雑ではなくても、苦労することが多いんです。
 


 
カンテで3拍子の曲と言えば、グアヒーラ、ペテネーラ、あとはファンダンゴ系があります。
 
ファンダンゴ系のカンテといえば、マラゲーニャやグラナイーナ、他にはアバンドラオ系の曲(ロンデーニャなど)などがあるんですが、実はどれもかなり難易度が高いので、最初に学ぶ3拍子の曲としては選びにくいんです。
 


 
そこで、フラメンコのカンテではないのですが、アンダルシアでよく歌われているセビジャーナスやファンダンゴ・デ・ウエルバを3拍子系の歌に慣れるために、この段階で学んでいただくのもいいと思います。
(当教室でも、この段階でセビジャーナスを学ぶことが多いですね。)
 


 
ちなみに、グアヒーラにはメロディが3個あります。
 
一番最初に学ぶことをお勧めしたガロティンとファルーカは、それぞれメロディが1つずつしかなく、同じメロディを歌詞だけを変えて何度も繰り返し歌うことで1曲の演目となります。
 


 
でも、実はほとんどのフラメンコのカンテは、1番ごとにメロディが違うのが当たり前で、人前で歌う場合は。同じ曲種に分類される異なるメロディを繋げて歌うものなんです。
 


 
えっと、、文章だとわかりにくいですね。
 
たとえばガロティンを考えて見ると、メロディは先ほどもご説明したように1番分しかありません。
 
これ、普通のJ-POPと同じで、AメロとBメロの組み合わせでガロティンの1番になります。
(Bメロがお馴染みのアル・ガロティーン、エル・ガロターンの部分です。)
 


 
普通、ガロティンを人前で歌う時には少なくても3番くらいまでは歌うことになるので、Aメロ+Bメロ の組み合わせを歌詞を取り換えながら3回以上繰りかえします。
 


 
でも、グアヒーラの場合は、最初からメロディが3種類、つまり3番まで別々のメロディがあります。
 
ですので、人前で歌う場合は、1番から3番まで違うメロディを歌い繋げばOKということになります。
 


 
言い換えると、ガロティンやファルーカはそれぞれメロディを1番分だけ覚えれば、メロディの勉強は終わるんですけど、グアヒーラの場合は、3個のメロディを憶えないとメロディを覚えた事にはなりません。
 
という訳で、フラメンコのカンテとしては、
もう一歩進んだところにあるグアヒーラがこの段階のお勧めとなります。 
 
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