コラム
カンテの基礎知識

 
172回 カンテを学ぶということー34

2021年9月26日アップ

前回から、実際にカンテを学ぶ順番のお話しをしています。
 
スペインでは、子どもがカンテを学びはじめるのは、
タンギージョやコロンビアーナが多いというところまでご説明したと思います。
 
ただ、どちらのカンテもかなり歌詞が早口なので
日本人が学ぶ場合少し難しいと思います。
 
実はカンテは、
メロディがわかりやすく覚えやすいカンテは歌詞が早口で、
メロディが複雑になってくるほど歌詞が簡単になるという傾向があるんです。
 
スペイン人の場合は、
当然メロディが簡単なカンテから学んで行けばいいのですが、
日本人の場合は、比較的メロディが簡単なカンテの中から、
少しでも歌詞がゆっくりで発音しやすいカンテを選ぶことになります。
 
もちろん、日本人でも何曲かカンテを学んでスペイン語にも慣れて来てからは、
メロディの難しさの順番で学んで頂くようになるんですよ。
 
そこで、私が経験上日本人に馴染みやすいカンテとしてお勧めするのが、
ガロティンとファルーカなんです。
 
あら? これじゃあ聞こえるようになる順番と一緒では?
 
はい、そうですね、
最初はメロディを聞き取りやすいカンテから始める方がいいと思います。
 
ちなみにスペイン人の場合は、
早口でメロディが簡単なカンテを自分で何曲が覚えたら、
先生を探すことになります。
 
なぜなら自分で音源を探してメロディを真似して歌っても、
正しい音程で歌えるようにはならないことを、スペイン人は知っているから。
 
このあたりのお話しは、カンテの悲しい歴史を紐解いて下さいね。
(カンテを学ぶと言うことー9 を参照してください。)
 
ちなみにスペインでは、カンテを習いに行くと一番最初はティエントを
選ぶお教室が多いようです。
 
私もセビージャで最初に習ったのはティエントでしたね。
 
ガロティンやファルーカは、ある程度カンテに慣れた人が、
レパートリーを増やす場合に選ばれるようです。
 
さてお話しを日本に戻して、当教室では初心者の方にガロティンやファルーカを
お教えすることから始めることが多いのですが、
音楽歴がある方や、歌を沢山歌ってきた方の場合は
違うカンテから始めることもあります。
(すでに他のジャンルでプロ歌手活動をされているレベルの場合は
ペテネーラからはじめて頂くことが多いです。)
 
ただガロティンやファルーカも比較的初心者向きとは言うものの、
フラメンコのカンテですので、
細かい音程が一般的な西洋音楽とは多少違います。
 
最初は、一般的な西洋音楽の音程になるべく近いカンテから、
だんだん独特な音程のカンテへと進んでいくことが基本的な考え方です。
  
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前回から、実際にカンテを学ぶ順番のお話しをしています。
 


 
スペインでは、子どもがカンテを学びはじめるのは、タンギージョやコロンビアーナが多いというところまでご説明したと思います。
 
ただ、どちらのカンテもかなり歌詞が早口なので日本人が学ぶ場合少し難しいと思います。
 


 
実はカンテは、メロディがわかりやすく覚えやすいカンテは歌詞が早口で、メロディが複雑になってくるほど歌詞が簡単になるという傾向があるんです。
 


 
スペイン人の場合は、当然メロディが簡単なカンテから学んで行けばいいのですが、日本人の場合は、比較的メロディが簡単なカンテの中から、少しでも歌詞がゆっくりで発音しやすいカンテを選ぶことになります。
 


 
もちろん、日本人でも何曲かカンテを学んでスペイン語にも慣れて来てからは、メロディの難しさの順番で学んで頂くようになるんですよ。
 


 
そこで、私が経験上日本人に馴染みやすいカンテとしてお勧めするのが、ガロティンとファルーカなんです。
 


 
あら? これじゃあ聞こえるようになる順番と一緒では?
 
はい、そうですね、最初はメロディを聞き取りやすいカンテから始める方がいいと思います。
 


 
ちなみにスペイン人の場合は、早口でメロディが簡単なカンテを自分で何曲が覚えたら、先生を探すことになります。
 


 
なぜなら自分で音源を探してメロディを真似して歌っても、正しい音程で歌えるようにはならないことを、スペイン人は知っているから。
 


 
このあたりのお話しは、カンテの悲しい歴史を紐解いて下さいね。(カンテを学ぶと言うことー9 を参照してください。)
 


 
ちなみにスペインでは、カンテを習いに行くと一番最初はティエントを選ぶお教室が多いようです。
 


 
私もセビージャで最初に習ったのはティエントでしたね。
 
ガロティンやファルーカは、ある程度カンテに慣れた人が、レパートリーを増やす場合に選ばれるようです。
 


 
さてお話しを日本に戻して、当教室では初心者の方にガロティンやファルーカをお教えすることから始めることが多いのですが、音楽歴がある方や、歌を沢山歌ってきた方の場合は違うカンテから始めることもあります。
(すでに他のジャンルでプロ歌手活動をされているレベルの場合はペテネーラからはじめて頂くことが多いです。)
 


 
ただガロティンやファルーカも比較的初心者向きとは言うものの、フラメンコのカンテですので、細かい音程が一般的な西洋音楽とは多少違います。
 


 
最初は、一般的な西洋音楽の音程になるべく近いカンテから、だんだん独特な音程のカンテへと進んでいくことが基本的な考え方です。
 
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