さて、お話を元に戻しますが、今までに紹介したカンテを聞いて行く段階、これ、あくまでもカンテを好きになって頂く為の、カンテを聞く段階のことでした。
 

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決してカンテを学ぶ段階分けではないので、どうか誤解のないようにお願いします。
 

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では、カンテを学んでいく時の順番についてお話しを始めたいと思います。
 
まず、最初に確認して頂きたい大事なことがあります。それは、今のご自身のカンテのレベルによって、カンテの学び方も違うし、参考にするカンテ音源の選び方もぜんぜん違うと言うこと。
 

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日本でよく言われているカンテ勉強の方法の多くは、すでにプロとして活躍しているスペイン人が、10年以上の修行期間を経てから、取っている方法が多いようです。
 

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まあ、日本人が知り合えるスペインのフラメンコ関係者って、すでにプロになっている人ばかりですから、致し方ないとは思います。
 
でも、日本人の初心者とスペイン人のプロのフラメンコ歌手が同じ練習方法で良いはずはないですよね？
 

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このコラムでは、私がスペインで知り合った、アマチュアだけどあちこちのカンテイベントに参加している人や、勉強を始めたばかりの10代のカンテ練習生、そして趣味でカンテを始めたご長寿の方々の勉強方法を参考に、日本で生徒さんを指導しながら日本人向けにまとめた方法をご紹介したいと思います。
 

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ところで、日本人カンテ練習生の方に伺います。
 
実際にカンテを習い始めるまでに、どのくらいの期間カンテを聞いていましたか？
 

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実は、これがスペイン人カンテ練習生と日本人のカンテ練習生の一番の違いかと思います。
 

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スペイン人の場合は、特に家族にフラメンコ関係者がいない人の場合、ただテレビやラジオなどで、カンテを聞いている期間は10年ではきかないでしょう。
 
家族にフラメンコ関係者がいる場合は、かなり幼い頃からカンテの先生についたり、どうやって学んだらいいのかと教わったりできるので、少し状況は違います。
 

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もちろん、日本人カンテ練習生は＜代々カンテの名門の家＞に生まれる訳ではないので、スペイン人の一般的なカンテ好きな人達と同じように学んで行けばいいと思います。
 

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では、カンテを始めたばかりの人が最初に学ぶカンテはなんだと思いますか？
 
ブレリア？　タンゴ？
 

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いえいえ、実は男性の場合はタンギージョ、女性の場合はコロンビアーナが多いようです。
 

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タンギージョもコロンビアーナも、フラメンコ度はかなり低め、普通に歌うことが好きだったら、先生につかなくてもなんとかなるのではないでしょうか？
 
ただ、かなり言葉数が多くて速いので、スペイン語の発音練習はかなり必要ですけど。
 
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