コラム
カンテの基礎知識

 
170回 カンテを学ぶということー32

2021年9月5日アップ

カンテを聞いて見たものの、なんだかちっとも聞き取れない、
そんなあなたの為のカンテを聞き取れるようになる順番をご紹介しております。
 
今週はその第10段階、最終回です。
 
前回までにご紹介た第9段階までは以下のようになっております。
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャ
第5段階 ファンダンゴ・アバンドラオ
(ベルディアーレス、ロンデーニャ、ハベゴテ、ハベラ)、カルタヘネラ
第6段階 ペテネーラ、グラナイーナ、マラゲーニャ
第7段階 タラント、タランタ、ミネラ
第8段階 ポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナ
第9段階 ビダリータ、ミロンガ
 
さて、ここまででほぼフラメンコのレパートリーは網羅して来たと思います。
 
あ、そういえばブレリアやタンゴは入れてなかったですね。
まあ、どちらもメロディが難しい訳ではないので、好きな時に聞いて下さい。
 
では、今日はこのシリーズの最終段階としてご紹介するカンテは、
無伴奏のカンテです。
 
日本人にとって、カンテはリズムがはっきりしているのが一番身近で、
その次はリズムははっきりしていないけどギター伴奏はあるものだと思います
 
そして、最後にたどり着くのが、無伴奏のカンテ。
 
つまり、リズムもなければ、ギターでのサポートもない、まさに歌だけの歌。
 
リズムもリブレなので一定ではないし、ギターが入れてくれる じゃん で、
曲が進んでいく様子が確認できるわけでもない。
 
ただただカンテをそのまま聴き取るだけしか手がないのが今回のカンテです。
 
多少リズムが聞こえるマルティネーテなんてカンテもありますが、
トナー、サエタなど、リズムを特にとってないように感じるカンテも
多いんですよね。
 
実は、無伴奏のカンテのリズムは一応リブレなんですけど、
その向こうで、歌い手はちゃんとリズムを感じながら歌っています。
 
歌い手の感じているリズムは、
よーく聞いているとその声にちゃんとあらわれいるので、
まずはそのあたりを中心に聞いてみてはいかがでしょうか?
 
また、無伴奏のカンテは、歌い手がアレンジできる自由度もかなり高いので、
どの部分がもとのメロディで、どの部分がそれぞれのアレンジなのかも、
聴き取るのが難しいと思います。
 
でも、これでカンテの聞き取りの練習は卒業になるので、
無伴奏のカンテの聞き取りは、それこそ生涯の楽しみとして、
じっくり頑張ってみてください。
 
どうしても聞き取り難い場合は、第6段階のマラゲーニャあたりに戻って、
リブレのカンテをもう少ししっかり聞きこむと、
助けになると思います。
 
この段階のカンテを聞く時、もうひとつ気を付けて頂きたいことがあります。
 
実は、この段階のカンテはなんの楽器の伴奏もないので、
音程が平均律にそう必要もなく、他の西洋音楽とは一線を画しているんです。
 
子どもの頃に絶対音感を身に着けてしまった方には、
特に聴き取りにくいと思いますので、
まずは絶対音感をはずす努力をお勧めします。
 
もちろん。カンテには伴奏ありの曲でも平均律ではない音程が
たくさん出てきます。
 
今回の段階分けでは第3段階あたりから、平均律以外の音程が多くなりますね。
 
各段階を丁寧に聞いてきた方なら、平均律以外の音程にも少しずつ
馴染んできていると思います。
 
最終段階のまとめになりますが、
音程感やメロディ感は、一朝一夕には身につきません。
 
あくまでも慣れが必要なので、
これからもじっくりカンテとお付き合いください。
 
聞き取れるようになった時のあの嬉しい気持ちを、
みなさんにもぜひ味わって頂きたいので。
  
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

カンテを聞いて見たものの、なんだかちっとも聞き取れない、そんなあなたの為のカンテを聞き取れるようになる順番をご紹介しております。
 
今週はその第10段階、最終回です。
 


 
前回までにご紹介た第9段階までは以下のようになっております。
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャ
第5段階 ファンダンゴ・アバンドラオ(ベルディアーレス、ロンデーニャ、ハベゴテ、ハベラ)、カルタヘネラ
第6段階 ペテネーラ、グラナイーナ、マラゲーニャ
第7段階 タラント、タランタ、ミネラ
第8段階 ポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナ
第9段階 ビダリータ、ミロンガ
 


 
さて、ここまででほぼフラメンコのレパートリーは網羅して来たと思います。
 
あ、そういえばブレリアやタンゴは入れてなかったですね。まあ、どちらもメロディが難しい訳ではないので、好きな時に聞いて下さい。
 


 
では、今日はこのシリーズの最終段階としてご紹介するカンテは、無伴奏のカンテです。
 


 
日本人にとって、カンテはリズムがはっきりしているのが一番身近で、その次はリズムははっきりしていないけどギター伴奏はあるものだと思います
 
そして、最後にたどり着くのが、無伴奏のカンテ。
 


 
つまり、リズムもなければ、ギターでのサポートもない、まさに歌だけの歌。
 
リズムもリブレなので一定ではないし、ギターが入れてくれる じゃん で、曲が進んでいく様子が確認できるわけでもない。
 
ただただカンテをそのまま聴き取るだけしか手がないのが今回のカンテです。
 


 
多少リズムが聞こえるマルティネーテなんてカンテもありますが、トナー、サエタなど、リズムを特にとってないように感じるカンテも多いんですよね。
 


 
実は、無伴奏のカンテのリズムは一応リブレなんですけど、その向こうで、歌い手はちゃんとリズムを感じながら歌っています。
 
歌い手の感じているリズムは、よーく聞いているとその声にちゃんとあらわれいるので、まずはそのあたりを中心に聞いてみてはいかがでしょうか?
 


 
また、無伴奏のカンテは、歌い手がアレンジできる自由度もかなり高いので、どの部分がもとのメロディで、どの部分がそれぞれのアレンジなのかも、聴き取るのが難しいと思います。
 


 
でも、これでカンテの聞き取りの練習は卒業になるので、無伴奏のカンテの聞き取りは、それこそ生涯の楽しみとして、じっくり頑張ってみてください。
 
どうしても聞き取り難い場合は、第6段階のマラゲーニャあたりに戻って、リブレのカンテをもう少ししっかり聞きこむと、助けになると思います。
 


 
この段階のカンテを聞く時、もうひとつ気を付けて頂きたいことがあります。
 
実は、この段階のカンテはなんの楽器の伴奏もないので、音程が平均律にそう必要もなく、他の西洋音楽とは一線を画しているんです。
 


 
子どもの頃に絶対音感を身に着けてしまった方には、特に聴き取りにくいと思いますので、まずは絶対音感をはずす努力をお勧めします。
 


 
もちろん。カンテには伴奏ありの曲でも平均律ではない音程がたくさん出てきます。
 
今回の段階分けでは第3段階あたりから、平均律以外の音程が多くなりますね。
 
各段階を丁寧に聞いてきた方なら、平均律以外の音程にも少しずつ馴染んできていると思います。
 


 
最終段階のまとめになりますが、音程感やメロディ感は、一朝一夕には身につきません。
 
あくまでも慣れが必要なので、これからもじっくりカンテとお付き合いください。
 


 
聞き取れるようになった時のあの嬉しい気持ちを、みなさんにもぜひ味わって頂きたいので。
 
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

カンテデンランヒータ
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ