コラム
カンテの基礎知識
168回 カンテを学ぶということー30
カンテを聞いて見たものの、なんだかちっとも聞き取れない、
そんなあなたの為のカンテを聞き取れるようになる順番も、
今週はレベル8に突入です。
えっと、一応レベル7、いえ、第7段階までは以下の通りです。
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャ
第5段階 ファンダンゴ・アバンドラオ
(ベルディアーレス、ロンデーニャ、ハベゴテ、ハベラ)、カルタヘネラ)
第6段階 ペテネーラ、グラナイーナ、マラゲーニャ
第7段階 タラント、タランタ、ミネラ
本日お勧めするカンテはポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナです。
”何それ?” と思ったそこのあなたの為に、
まずはそれぞれのカンテの紹介から始めましょうね。
ポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナを知らないあなたにお伺いします。
カーニャ、シギリージャ、ティエントはご存知ですか?
”え?バカにしないでよ!” なんて仰らないでください。
実はポロはカーニャのメロディ違い、
セラーナ・リビアーナはシギリージャのお仲間、
マリアーナもティエントのグループなんです。
まずポロですが、カーニャとかなり似ているので混同する方も多いカンテで,
イーイーイーというラメンテ(歌詞のない部分)もあるんです。
でも、メインのメロディの部分も、
ラメンテもカーニャとはメロディが違います。
メロディが違えば、当然別のカンテですから、どんなに似ていても、
カーニャはカーニャ、ポロはポロ。
その違いをしっかり認識して頂きたいのが、この第8段階なんです。
セラーナ・リビアーナも、リズムはシギリージャなんですが、
メロディは違いますし、ラメンテもあるんです。
実は、もともとカーニャ、ポロ、セラーナ、リビアーナは、
いっしょに歌われていた民謡で、リズムは全部ファンダンゴでした。
それが20世紀初頭に、
カーニャとポロにソレアのリズムを付けてそれぞれ1曲のカンテとして、
セラーナ・リビアーナはシギリージャのリズムを付けて、
セットで歌われるようになったんです。
厳密に言うと、歌われるようになったというより、
そうやってカンテコンサートの演目として、フラメンコに取り入れられました。
当時のフラメンコ歌手達の苦労の産物と言うことですね。
マリアーナも、20世紀初頭、ティエントのヒットによって作られたカンテで、
ティエントと雰囲気は似ているんですが、独特のメロディを持っているので、
ぜひその違いを楽しんで聴いて下さい。
カンテの曲種の区別はあくまでもメロディです。
ここまで様々なカンテを聞きこんできた方なら、
きっと違いをわかって頂けると思います。
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カンテを聞いて見たものの、なんだかちっとも聞き取れない、そんなあなたの為のカンテを聞き取れるようになる順番も、今週はレベル8に突入です。
えっと、一応レベル7、いえ、第7段階までは以下の通りです。
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャ
第5段階 ファンダンゴ・アバンドラオ
(ベルディアーレス、ロンデーニャ、ハベゴテ、ハベラ)、カルタヘネラ)
第6段階 ペテネーラ、グラナイーナ、マラゲーニャ
第7段階 タラント、タランタ、ミネラ
本日お勧めするカンテはポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナです。
”何それ?” と思ったそこのあなたの為に、まずはそれぞれのカンテの紹介から始めましょうね。
ポロ、セラーナ・リビアーナ、マリアーナを知らないあなたにお伺いします。
カーニャ、シギリージャ、ティエントはご存知ですか?
”え?バカにしないでよ!” なんて仰らないでください。
実はポロはカーニャのメロディ違い、セラーナ・リビアーナはシギリージャのお仲間、マリアーナもティエントのグループなんです。
まずポロですが、カーニャとかなり似ているので混同する方も多いカンテで,イーイーイーというラメンテ(歌詞のない部分)もあるんです。
でも、メインのメロディの部分も、ラメンテもカーニャとはメロディが違います。
メロディが違えば、当然別のカンテですから、どんなに似ていても、カーニャはカーニャ、ポロはポロ。
その違いをしっかり認識して頂きたいのが、この第8段階なんです。
セラーナ・リビアーナも、リズムはシギリージャなんですが、メロディは違いますし、ラメンテもあるんです。
実は、もともとカーニャ、ポロ、セラーナ、リビアーナは、いっしょに歌われていた民謡で、リズムは全部ファンダンゴでした。
それが20世紀初頭に、カーニャとポロにソレアのリズムを付けてそれぞれ1曲のカンテとして、セラーナ・リビアーナはシギリージャのリズムを付けて、セットで歌われるようになったんです。
厳密に言うと、歌われるようになったというより、そうやってカンテコンサートの演目として、フラメンコに取り入れられました。
当時のフラメンコ歌手達の苦労の産物と言うことですね。
マリアーナも、20世紀初頭、ティエントのヒットによって作られたカンテで、ティエントと雰囲気は似ているんですが、独特のメロディを持っているので、ぜひその違いを楽しんで聴いて下さい。
カンテの曲種の区別はあくまでもメロディです。
ここまで様々なカンテを聞きこんできた方なら、きっと違いをわかって頂けると思います。
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