コラム
カンテの基礎知識

 
165回 カンテを学ぶということー27

2021年7月25日アップ

カンテが聞こえるようになるための、聞く順番の話しをしています。
 
前回までに第4段階までお話ししてきました。
 
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャです。
 
以上並べてみると、すべてが踊りバックでも使うカンテだと言うことが
わかると思います。
 
もちろん、カンテソロでも歌われるカンテなんですが、
踊りバックでも使われるカンテは、リズムがはっきりしているので、
その分、メロディがシンプルで聴き取りやすいものが多いんです。
 
でも、本格的に聞いて面白くなるのは、ここから先。
 
カンテとしての聞きごたえたっぷり、かつ美しいメロディが続きます。
そうそう、音楽を専門にされていらっしゃる方の場合(特にクラシック)
お勧めする順番が違うので、もう少々お待ちくださいね。
 
では、今回ご紹介する第5段階のカンテとして、
レバンテ系に入りたいと思います。
 
実は、今までご紹介したカンテは、
すべてセビージャとカディスにルーツを持つカンテでした。
 
今回ご紹介するレバンテのカンテは、レバンテ地方にルーツを持つカンテです。
 
レバンテ地方とはアンダルシアの東部にあり、アルメリアを中心とした
炭鉱や大きなタンカーが寄港する巨大な港を持つ広大な地域。
 
一般に日本人がイメージするアンダルシアは、
カディスやセビージャなどの西部。
 
西部が白いアンダルシアなら、東部は炭鉱もあるので、
黒いアンダルシアっていうイメージですね。
 
レバンテ地方がカディスやセビージャとは雰囲気がぜんぜん違うように、
レバンテ地方のカンテもかなり違っていて、
独特の音階、メロディを持っています。
 
レバンテのカンテのギターが伴奏をする場合も、
ソレアやシギリージャ、アレグリアスとは全く違うコード体系を用いるんです。
 
今までご紹介したカンテは、ギターのコード体系はアリーバ又はバホと
呼ばれるもので、歌い手は自分の声の高さに合わせて、
そのどちらかとカポタストをはめる位置をしています。
 
でも、今回ご紹介するレバンテ系のカンテは、アリーバでもバホでもない、
トノ・デ・タラント、トノ・デ・マラゲーニャ、トノ・デ・グラナイーナと
呼ばれる独自のコード体系を使用します。
 
では、実際に数あるレバンテ系のカンテのどの曲から聞いて行くのが
お勧めかと言うと・・・
 
レバンテ系のカンテで、日本で一番知られているのは、
踊りでも使われるタラントではないでしょうか?
 
でも、タラントはレバンテ系のカンテの中でも、難易度高めなので、
タラントに入る前に聞いておいて頂きたいカンテを、まずはご紹介しましょう。
 
まずは、レバンテ地方生まれのカンテのひとつ、
ファンダンゴ・アバンドラオのカンテです。
(正確には、ファンダンゴ・アバンドラオはファンダンゴの仲間で、
レバンテのカンテとは呼びません。)
 
ファンダンゴ・アバンドラオには、ベルディアーレス、ロンデーニャ、
ハベゴテ、ハベラの4つがあって、
どれもリズミカルで、マラゲーニャの閉め歌などにもよく使われます。
 
この4つの曲種の中でも、ロンデーニャは日本人にも耳馴染みがよく、
聞き取りやすので、アバンドラオ初心者の方にもお勧めです。
 
アバンドラオの4つの曲種に耳が馴染んだら、
思い切ってレバンテの中の、リブレのカンテに進んでみましょう。
 
はじめてリブレのカンテを聞く方にお勧めなのがカルタヘネラです。
 
カルタヘネラはとにかくメロディが美しく、聞いててうっとりするような
カンテです。
 
フラメンコをあまり聞いたことがない方でも、
楽しんで聴いて頂けると思いますよ。
 
アバンドラオ4曲とカルタヘネラが聞こえるようになったら、
他のレバンテ系のカンテ、そしてリブレのカンテ全般を
聞き始める準備が出来ていると思います。
 
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カンテが聞こえるようになるための、聞く順番の話しをしています。
 


 
前回までに第4段階までお話ししてきました。
 
第1段階 ガロティン、タンギージョ、コロンビアーナ、ファルーカ
第2段階 グアヒーラ、カラコレス、カンティーニャ
第3段階 アレグリアス ティエント
第4段階 カーニャ、ソレア・デ・カディス、シギリージャです。
 


 
以上並べてみると、すべてが踊りバックでも使うカンテだと言うことが
わかると思います。
 


 
もちろん、カンテソロでも歌われるカンテなんですが、踊りバックでも使われるカンテは、リズムがはっきりしているので、その分、メロディがシンプルで聴き取りやすいものが多いんです。
 


 
でも、本格的に聞いて面白くなるのは、ここから先。
カンテとしての聞きごたえたっぷり、かつ美しいメロディが続きます。
 


 
そうそう、音楽を専門にされていらっしゃる方の場合(特にクラシック)お勧めする順番が違うので、もう少々お待ちくださいね。
 


 
では、今回ご紹介する第5段階のカンテとして、レバンテ系に入りたいと思います。
 


 
実は、今までご紹介したカンテは、すべてセビージャとカディスにルーツを持つカンテでした。
 


 
今回ご紹介するレバンテのカンテは、レバンテ地方にルーツを持つカンテです。
 
レバンテ地方とはアンダルシアの東部にあり、アルメリアを中心とした炭鉱や大きなタンカーが寄港する巨大な港を持つ広大な地域。
 


 
一般に日本人がイメージするアンダルシアは、カディスやセビージャなどの西部。
 
西部が白いアンダルシアなら、東部は炭鉱もあるので、黒いアンダルシアっていうイメージですね。
 


 
レバンテ地方がカディスやセビージャとは雰囲気がぜんぜん違うように、レバンテ地方のカンテもかなり違っていて、独特の音階、メロディを持っています。
 


 
レバンテのカンテのギターが伴奏をする場合も、ソレアやシギリージャ、アレグリアスとは全く違うコード体系を用いるんです。
 


 
今までご紹介したカンテは、ギターのコード体系はアリーバ又はバホと呼ばれるもので、歌い手は自分の声の高さに合わせて、そのどちらかとカポタストをはめる位置をしています。
 


 
でも、今回ご紹介するレバンテ系のカンテは、アリーバでもバホでもない、トノ・デ・タラント、トノ・デ・マラゲーニャ、トノ・デ・グラナイーナと呼ばれる独自のコード体系を使用します。
 


 
では、実際に数あるレバンテ系のカンテのどの曲から聞いて行くのがお勧めかと言うと・・・
 


 
レバンテ系のカンテで、日本で一番知られているのは、踊りでも使われるタラントではないでしょうか?
 
でも、タラントはレバンテ系のカンテの中でも、難易度高めなので、タラントに入る前に聞いておいて頂きたいカンテを、まずはご紹介しましょう。
 


 
まずは、レバンテ地方生まれのカンテのひとつ、ファンダンゴ・アバンドラオのカンテです。(正確には、ファンダンゴ・アバンドラオはファンダンゴの仲間で、レバンテのカンテとは呼びません。)
 


 
ファンダンゴ・アバンドラオには、ベルディアーレス、ロンデーニャ、ハベゴテ、ハベラの4つがあって、どれもリズミカルで、マラゲーニャの閉め歌などにもよく使われます。
 


 
この4つの曲種の中でも、ロンデーニャは日本人にも耳馴染みがよく、聞き取りやすので、アバンドラオ初心者の方にもお勧めです。
 


 
アバンドラオの4つの曲種に耳が馴染んだら、思い切ってレバンテの中の、リブレのカンテに進んでみましょう。
 
はじめてリブレのカンテを聞く方にお勧めなのがカルタヘネラです。
 


 
カルタヘネラはとにかくメロディが美しく、聞いててうっとりするようなカンテです。
 
フラメンコをあまり聞いたことがない方でも、楽しんで聴いて頂けると思いますよ。
 


 
アバンドラオ4曲とカルタヘネラが聞こえるようになったら、他のレバンテ系のカンテ、そしてリブレのカンテ全般を聞き始める準備が出来ていると思います。
 
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