コラム
カンテの基礎知識

 
155回 カンテを学ぶということー17

2021年5月9日アップ

前回まで、フラメンコのカンテに使われる歌詞の形式について
お話ししてきました。
 
歌詞の形式は、まとめると以下の5つです。
<3行詩 8音節
<4行詩 8音節
<4行詩 8音節
<ディッシマ(10行詩)
<シギリージャ用の歌詞
 
フラメンコを歌う場合、
歌い手は、まずどのメロディ(つまり曲種)を歌うのかを決め、
次にそのメロディに載せる歌詞を決めます。
その際に必要になる知識、それが各曲種(パロ)にどの形式の歌詞が合うのか?
ということなんです。
 
スペインのフラメンコ理論の本を見ると、各曲種ごとの説明のところに、
どの形式歌詞で歌うのかが書いてありますので、
そこを見れば簡単にわかりますが、
そのような解説が載っている本の日本語版はまだ発売されていないので、
基本的な曲種について、どの歌詞を使うのかを一覧にまとめてみたいと
思います。
(例外もありますが、ここでは基本的な形式のみをあげます。)
 
1)ブレリア、タンゴ、ソレア、ティエント:
      3行詩8音節 または 4行詩8音節
2)アレグリアス、ガロティン、ファルーカ: 4行詩8音節
3)ファンダンゴ系(マラゲーニャなど含む)、タラント: 5行詩8音節
4)グアヒーラ:10行詩
5)シギリージャ:シギリージャ用の歌詞
ちなみに、以上の各グループ内同士では、同じ歌詞を使いまわせます。
 
では、フラメンコ練習生は歌詞の勉強をどのようにするのかと言うと・・・
 
カンテを学ぶステップとして、
まず、目的のメロディに適当な歌詞を付けて覚えます。
(誰でも知っているような有名な歌詞を使うことが多いですね。)
 
とりあえずの歌詞で十分に覚えたら、
他の歌詞に取り換えて歌いこなす練習をします。
 
ここで、どの形式の歌詞を使うかを知っておくと、
他の歌詞を探すときに便利ですし、
 
すでに他のカンテで使っている、同じ形式の歌詞を
使いまわして練習することもできますね。
 
私の留学中にも、1つ新しいカンテのメロディを憶えるたびに
他の歌詞を探して来て自分で乗せてみるようにとの宿題を貰いました。
 
もちろん、歌詞は自作が一番いいのですが、数編の詩を乗せて慣れて来てから
自作の詩を書く人が多かったように思います。
 
そのメロディ用に歌いやすい歌詞を、歌い手が自分で作詞できるようになれば、
そのカンテのメロディは十分に歌いこなせようになったんだと、
スペインのフラメンコの世界では考えています。
 
スペイン語がネオティブではない私たちにはなかなかハードルが高いですが
慣れてしまえばカンテの作詞はそんなに難しくはないので、
カンテを勉強中の方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
 
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前回まで、フラメンコのカンテに使われる歌詞の形式についてお話ししてきました。
 


 
歌詞の形式は、まとめると以下の5つです。
<3行詩 8音節
<4行詩 8音節
<4行詩 8音節
<ディッシマ(10行詩)
<シギリージャ用の歌詞
 


 
フラメンコを歌う場合、歌い手は、まずどのメロディ(つまり曲種)を歌うのかを決め、次にそのメロディに載せる歌詞を決めます。
その際に必要になる知識、それが各曲種(パロ)にどの形式の歌詞が合うのか?ということなんです。
 


 
スペインのフラメンコ理論の本を見ると、各曲種ごとの説明のところに、どの形式歌詞で歌うのかが書いてありますので、そこを見れば簡単にわかりますが、そのような解説が載っている本の日本語版はまだ発売されていないので、基本的な曲種について、どの歌詞を使うのかを一覧にまとめてみたいと思います。
(例外もありますが、ここでは基本的な形式のみをあげます。)
 


 
1)ブレリア、タンゴ、ソレア、ティエント:
      3行詩8音節 または 4行詩8音節
2)アレグリアス、ガロティン、ファルーカ: 4行詩8音節
3)ファンダンゴ系(マラゲーニャなど含む)、タラント: 5行詩8音節
4)グアヒーラ:10行詩
5)シギリージャ:シギリージャ用の歌詞
ちなみに、以上の各グループ内同士では、同じ歌詞を使いまわせます。
 


 
では、フラメンコ練習生は歌詞の勉強をどのようにするのかと言うと・・・
 
カンテを学ぶステップとして、まず、目的のメロディに適当な歌詞を付けて覚えます。(誰でも知っているような有名な歌詞を使うことが多いですね。)
 


 
とりあえずの歌詞で十分に覚えたら、他の歌詞に取り換えて歌いこなす練習をします。
 
ここで、どの形式の歌詞を使うかを知っておくと、他の歌詞を探すときに便利ですし、すでに他のカンテで使っている、同じ形式の歌詞を使いまわして練習することもできますね。
 


 
私の留学中にも、1つ新しいカンテのメロディを憶えるたびに他の歌詞を探して来て自分で乗せてみるようにとの宿題を貰いました。
 


 
もちろん、歌詞は自作が一番いいのですが、数編の詩を乗せて慣れて来てから自作の詩を書く人が多かったように思います。
 
そのメロディ用に歌いやすい歌詞を、歌い手が自分で作詞できるようになれば,そのカンテのメロディは十分に歌いこなせようになったんだと、スペインのフラメンコの世界では考えています。
 


 
スペイン語がネオティブではない私たちにはなかなかハードルが高いですが,慣れてしまえばカンテの作詞はそんなに難しくはないので、カンテを勉強中の方は、ぜひ挑戦してみてくださいね。
 
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