コラム
カンテの基礎知識
143回 カンテを学ぶということー5
プロのフラメンコ歌手を目指す、スペインの子ども達の話をしています。
ペーニャに入ったり、様々なフラメンコに詳しい人に知り合いながら、
カンテの勉強を進めたら、プロの世界に入りたいと思うようになる人も
いるでしょう。
では、今日はスペインのフラメンコ歌手のプロの世界について
少しお話ししたいと思います。
スペインのフラメンコ歌手の活躍の場所は、大きく2つに分かれています。
ひとつは日本人にもなじみの深い、タブラオなどでも歌う踊りバックカンテ、
そして、もうひとつはカンテソロのフラメンコ歌手です。
カンテソロは、他のジャンルの歌手と一緒の、普通のプロ歌手だと
お考えいただきたいと思います。
テレビの歌番組で歌い、CDをリリースし、ソロでコンサートを開く、
ごく普通の歌手です。
ただ、扱うジャンルが主にフラメンコと言うだけで、
ジャズを歌うのがジャズ歌手、
HIPHOPを歌うのがHIPHOP歌手だというのと同じように、
フラメンコ歌手と呼ばれることになります。
スペインでフラメンコ歌手と言うのは、
一般的にはこのカンテソロのフラメンコ歌手を指します。
もちろん成功すれば、他のジャンルの歌手と同じようにスターになるので、
街を歩けばサインを求められ、恋人が出来ればパパラッチに
追いかけられたりもしますし、主演の映画を撮ったり、
大手の芸能プロダクションにも入っているんですよ。
カンテソロのフラメンコ歌手への道は、
ライバルもとても多いのでなかなか厳しいのですが、
大きなコンクールで優勝したり、知り合いの紹介でオーディションを受けたり、
どこかで歌っているのを聞いたプロダクションの人にスカウトされたりと、
プロになる道も他のジャンルの歌手と大きくは違わないでしょう。
では、タブラオなどの踊りバックの歌手はどうでしょうか?
踊りバックの歌手は基本的にプロダクションには入っていません。
カンテソロのフラメンコ歌手になる為にコンクールを受けている最中の
若い歌手が、アルバイトとして働いていることも最近はあるようなんですが、
以前は、踊りバック専門で活動している人がほとんどでした。
残念ながら専門のカンテの先生につくチャンスがなかったり、
コンクールなどを勝ち抜くことができなかった人が、
踊りバックのフラメンコ歌手になります。
カンテソロのフラメンコ歌手になれれば、一般的な芸能人で、
スターにもなれるので、高収入も望めますし、
なにより、自分自身のCDもリリースできるし、
大きな劇場で自分が主役のコンサートも開けます。
豪華なマンションに住んだり、別荘を持つ人もいるんですよ。
それに引き換え、踊りバックのフラメンコ歌手の場合は、
安定した賃金を得ることは可能ですが、自分のCDを出したり、
有名になったり、自分一人でコンサートを開いたり、
高収入になることもありえません。
それでも、踊りバックのカンテを楽しんで続けているフラメンコ歌手もいます。
カンテソロのフラメンコ歌手は本当に狭き門なので、
他のジャンルの歌手として大手のプロダクションに入ってデビューするのが
大変なのと同じように、ライバルも多いきびしい世界です。
もちろん、スペインでフラメンコ歌手を目指すと言えば、
カンテソロのフラメンコ歌手を目指すことを指します。
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プロのフラメンコ歌手を目指す、スペインの子ども達の話をしています。
ペーニャに入ったり、様々なフラメンコに詳しい人に知り合いながら、カンテの勉強を進めたら、プロの世界に入りたいと思うようになる人もいるでしょう。
では、今日はスペインのフラメンコ歌手のプロの世界について少しお話ししたいと思います。
スペインのフラメンコ歌手の活躍の場所は、大きく2つに分かれています。
ひとつは日本人にもなじみの深い、タブラオなどでも歌う踊りバックカンテ、そして、もうひとつはカンテソロのフラメンコ歌手です。
カンテソロは、他のジャンルの歌手と一緒の、普通のプロ歌手だとお考えいただきたいと思います。
テレビの歌番組で歌い、CDをリリースし、ソロでコンサートを開く、ごく普通の歌手です。
ただ、扱うジャンルが主にフラメンコと言うだけで、ジャズを歌うのがジャズ歌手、HIPHOPを歌うのがHIPHOP歌手だというのと同じように、フラメンコ歌手と呼ばれることになります。
スペインでフラメンコ歌手と言うのは、一般的にはこのカンテソロのフラメンコ歌手を指します。
もちろん成功すれば、他のジャンルの歌手と同じようにスターになるので、街を歩けばサインを求められ、恋人が出来ればパパラッチに追いかけられたりもしますし、主演の映画を撮ったり、大手の芸能プロダクションにも入っているんですよ。
カンテソロのフラメンコ歌手への道は、ライバルもとても多いのでなかなか厳しいのですが、大きなコンクールで優勝したり、知り合いの紹介でオーディションを受けたり、どこかで歌っているのを聞いたプロダクションの人にスカウトされたりと、プロになる道も他のジャンルの歌手と大きくは違わないでしょう。
では、タブラオなどの踊りバックの歌手はどうでしょうか?
踊りバックの歌手は基本的にプロダクションには入っていません。カンテソロのフラメンコ歌手になる為にコンクールを受けている最中の若い歌手が、アルバイトとして働いていることも最近はあるようなんですが、以前は、踊りバック専門で活動している人がほとんどでした。
残念ながら専門のカンテの先生につくチャンスがなかったり、コンクールなどを勝ち抜くことができなかった人が、踊りバックのフラメンコ歌手になります。
カンテソロのフラメンコ歌手になれれば、一般的な芸能人で、スターにもなれるので、高収入も望めますし、なにより、自分自身のCDもリリースできるし、大きな劇場で自分が主役のコンサートも開けます。
豪華なマンションに住んだり、別荘を持つ人もいるんですよ。
それに引き換え、踊りバックのフラメンコ歌手の場合は、安定した賃金を得ることは可能ですが、自分のCDを出したり、有名になったり、自分一人でコンサートを開いたり、高収入になることもありえません。
それでも、踊りバックのカンテを楽しんで続けているフラメンコ歌手もいます。
カンテソロのフラメンコ歌手は本当に狭き門なので、他のジャンルの歌手として大手のプロダクションに入ってデビューするのが大変なのと同じように、ライバルも多いきびしい世界です。
もちろん、スペインでフラメンコ歌手を目指すと言えば、カンテソロのフラメンコ歌手を目指すことを指します。
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