コラム
カンテの基礎知識

 
各パロ(曲種)ごとの表現(26)バンベーラ

2020年12月13日アップ 

今回の各パロごとの表現はバンベーラです。
 
バンベーラという名前を聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、
実は、30年ほど前には日本でとても人気があった踊り用のカンテだったんです。
 
バンベーラはソレアのグループのカンテで、
基本的にソレアのリズムで歌われ、踊られます。
 
ソレアと同じようにブレリアのリズムに乗せることもできますし、
ソレアにしては少し速めの方が歌いやすいので、
ポルブレの踊りバックにもよく使われました。
 
バンベーラというのは、もともと<原っぱの女>という意味で、
アンダルシアの北部地方で行われている
<バンバ>というお祭りに由来してます。
 
このバンバと言うお祭りは、
郊外の草原に立つ高い木にロープを輪にして垂らして、
そこに長いスカートを履いた女性がのって、
スカートをはためかせながら、ブランコのように揺れるんです。
 
そのブランコを揺らす為に女性の背中を押す時、
調子をとる為に歌われた民謡が、バンベーラのルーツだと言われています。
 
バンベーラを最初にフラメンコ化して歌ったのは、
20世紀初頭から活躍した女性フラメンコ歌手のニーニャ・デ・ロス・ペイネス
(本名パストーラ・パボン)です。
 
最初に歌ったのが女性だったこともあって、
今でも基本的に女性が歌うことが多いようです。
 
メロディはシンプルですが、切なくロマンチックで、
そのルーツにあるように、ブランコを取り扱った歌詞で歌われることも多く、
踊られる場合は、ほぼ女性に限られるようです。
 
バンベーラの表現方法としては、ソレアの仲間だとしても、
あまり深刻に暗くならず、もともとの民謡の持つ雰囲気を残した、
少し牧歌的でのんびりとしたかわいらしい雰囲気を出すことが一般的です。
 
振り付けも全体に柔らかい雰囲気で、
足の部分もそこまで激しく複雑なステップは使わないので、
村娘らしい雰囲気を目指すといいでしょう。
 
歌う場合も、あまりハードな歌い方をしないで、比較的軽やかに、
ロマンチックに歌うとバンベーラらしい雰囲気を出せると思います。
 
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今回の各パロごとの表現はバンベーラです。
 
バンベーラという名前を聞いたことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、30年ほど前には日本でとても人気があった踊り用のカンテだったんです。
 


 
バンベーラはソレアのグループのカンテで、基本的にソレアのリズムで歌われ、踊られます。
 
ソレアと同じようにブレリアのリズムに乗せることもできますし、ソレアにしては少し速めの方が歌いやすいので、ポルブレの踊りバックにもよく使われました。
 


 
バンベーラというのは、もともと<原っぱの女>という意味で、アンダルシアの北部地方で行われている<バンバ>というお祭りに由来してます。
 


 
このバンバと言うお祭りは、郊外の草原に立つ高い木にロープを輪にして垂らして、そこに長いスカートを履いた女性がのって、スカートをはためかせながら、ブランコのように揺れるんです。
 
そのブランコを揺らす為に女性の背中を押す時、調子をとる為に歌われた民謡が、バンベーラのルーツだと言われています。
 


 
バンベーラを最初にフラメンコ化して歌ったのは、20世紀初頭から活躍した女性フラメンコ歌手のニーニャ・デ・ロス・ペイネス(本名パストーラ・パボン)です。
 
最初に歌ったのが女性だったこともあって、今でも基本的に女性が歌うことが多いようです。
 


 
メロディはシンプルですが、切なくロマンチックで、そのルーツにあるように、ブランコを取り扱った歌詞で歌われることも多く、踊られる場合は、ほぼ女性に限られるようです。
 


 
バンベーラの表現方法としては、ソレアの仲間だとしても、あまり深刻に暗くならず、もともとの民謡の持つ雰囲気を残した、少し牧歌的でのんびりとしたかわいらしい雰囲気を出すことが一般的です。
 


 
振り付けも全体に柔らかい雰囲気で、足の部分もそこまで激しく複雑なステップは使わないので、村娘らしい雰囲気を目指すといいでしょう。
 
歌う場合も、あまりハードな歌い方をしないで、比較的軽やかに、ロマンチックに歌うとバンベーラらしい雰囲気を出せると思います。
 
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