では、実際にみんなで即興ブレリアを行う時のお話をしています。
 
前回までは、歌い手さんしか出てこなかったので、踊り手さんは？？？　なんて声が聞こえて来そうなので、今日は踊り手さんがどうやって即興のブレリアに加わるのかについて、お話ししたいと思います。
 

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即興ブレリアのスタートは、カンテさんが歌い始めること！
 
そして、周りの人たちがパルマやハレオで参加、次に別のカンテさんが歌えば、即興のブレリアになって行きます。
とここまでは、前回までにご紹介したとおりです。
 

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では、踊り手さんはこの間、どうしているのでしょうか？
 
はい、踊り手さんもパルマやハレオで参加しています。そして、カンテさんの歌を堪能しているんですよね。
次々と歌い手が代わり、様々なブレリアが続くのを聞いて楽しんでいる訳です。決して、踊ろうとうずうずしているのではないので悪しからず。
 

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即興ブレリアが始まると、カンテさんは、最初聞くためのブレリア（ブレリア・ポル・ゴルペ）を次々に人を替えながら歌っていきます。
 

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それで、一通り歌手が歌って、歌う人達自身ももう十分歌ったなとなったとき、じゃあぼちぼち踊り用のブレリアでも歌って、踊りたい人を踊らせようかな？ってなるんですよね、
 

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言い換えると、踊りが入ったら、即興ブレリアはもうおしまいになるってことなんです。
 

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1回の即興ブレリアで踊るのは、せいぜい２，３人までで、次々と踊りたい人全員が踊る習慣はスペインにはありません。
 
あくまでも、即興ブレリアが終るために踊られるだけなんですよ。
 

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もちろん、踊りたい人がいない時には、カンテさんが歌っただけで、誰も踊らずに即興ブレリアが終ることもありますし、ギターさんやカンテさんが踊ることもよくあります。
 

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実際には、歌い手さんの一人がもうころあいだと思って、踊り用のブレリアを歌い始めたら、踊りたい人が前に出て踊ることになります。
 
この時、誰が踊るのかも一切決まっていないですし、その場を仕切って、踊る人を決める担当さんなんて人もいないんです。
 

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あくまでも、カンテが踊り用の歌を歌い始めたら、空気を読んでその場の誰かが踊りはじめるだけ。
 
何度も言いますが、ぼちぼち踊りたいから踊り用のブレリアを歌って！なんてリクエストは絶対にダメですよ。
 

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そして、すでにご説明したとおり、1回の即興ブレリアでは、踊るのはせいぜい２，３人までです。
 
数人踊ったら終わらせるのが普通なので、もっとおおぜい踊りたい人がいても、他の人はパルマで参加するだけ。
 

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即興のブレリアの一番のお楽しみはあくまでもカンテを聞くことなので、自分の踊る番が回ってこない時は、カンテを聞いて楽しんでくださいね。
  
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