では、実際にみんなで即興ブレリアを始めましょう。
 
さて、カンテさん主導で即興のブレリアが始まったようですよ。周りにいた人たちも、なんだなんだと集まってきました。
 

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パルマに加わる人、次に歌おうと待ち構える人、ただ見る人などなど、みんなワクワクしているようです。
 

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ここで、とっても大事な即興に加わる時の基本をお話ししたいと思います。
 

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まず、参加はあくまでも自由。
 
歌い手が歌うかどうか、どの順番で歌うかも完全に自由で、誰かがしきったりしては絶対にいけません。
 
そこにフラメンコ歌手がいたとしても、歌って―ってリクエストも禁止です。
 

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＜一番の先輩が場を仕切る＞なんていうことも絶対にしてはダメ。
 
歌いたい人が歌い、聞きたい人が聞く、それが即興ブレリアの大事なお約束。
 

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ただ、スペイン人ですから、場を読むことをとっても大事にしていて、歌っている人達やパルマの人達のレベルをよく確認して、自分よりもあきらかに上の人達ばかりの場合は、歌ったりパルマを叩いたりしないで、聞くことに徹するようにしましょう。
 

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プロ歌手達が歌っているところに素人が割り込んで歌うなんて、もってのほかですよ。
 

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もちろん、気心が知れた仲間だけの場合は、この限りではありませんので、あくまでも空気を読むことをお忘れなく。（気心が知れた仲間が入っていたとしても、あまり知らない人も参加している場合も、基本的に遠慮する方がいいでしょう。）
 

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ただし、友達同士で、”ねえ、歌わないの？”なんていうこそこそ話はありですよ。
 

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まあ、もともとフラメンコ自体が空気を読みまくる芸なので、場の空気を乱すような人は、そういう場にはいないとは思いますが・・・
 
あ、、、スペイン人でもたまーに、、、ごくたまーにいるかな？
 

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という訳で、1人のカンテさんがどのくらいの時間歌うかも、あくまでもその場の雰囲気だったり、待っている他の歌手の人数にもよったりします。
 

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もちろん、自分一人でしつっこく歌うより、短時間で、２つ、３つのブレリアをばしっと決めた方が、絶対かっこいいです。
 
もうちょっと聞きたいって思わせるくらいが、いいんですよね。
 
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