コラム
カンテの基礎知識

 
125回 即興で歌おう-1

2020年9月22日アップ

フラメンコの即興についてお話ししております。
 
前回までの即興で踊ろう、いかがでしたか?
 
ブレリアを即興で踊り為に用意しなくちゃいけない最低限の振り付けと、
曲を捕まえる為に必要な練習の両方があれば、踊りはもう大丈夫ですね。
 
では、即興でブレリアを歌う為に必要なことってなんでしょう?
今日はまずそのあたりからお話しして行きたいと思います。
 
ところで、即興のブレリアと言っても、
ブレリアのカンテには2種類あるのをご存知ですか?
 
ひとつは、Bureria por Golpe, もうひとつは Buleria para baile です。
 
まず、Bureria por Golpe(ブレリア・ポル・ゴルペ)について
ご説明したいと思います。
 
これは、一般に聞くためのブレリアと呼ばれています。
あくまでも聞く為で、踊ることを想定していないので、
曲の長さにも制限はなく、1つのフレーズが数コンパスに渡るほど
長いこともよくあることなんです。
 
日本ではあまり聞くことがないこのタイプのブレリア、
実は、スペインでは踊り用よりもずっと多く歌われているんですよ。
 
ちなみに、Bureria por Golpe用のメロディは特に決まってはいなくて、
自分で好きなメロディ、歌詞を探してきて、
それをブレリアのリズムに乗せればOK。
 
つまり、もともとはブレリアのリズムではない歌のメロディを、
ブレリアのリズムに乗せ換えて歌うのが、このBureria por Golpeなんです。
 
スペインで良く用いられているのが、一般のヒット曲のメロディ。
ヒットして誰でも知っているメロディをブレリアに乗せて歌うことは、
そこにいるみんなも知っているメロディで馴染みがあるので、
即興ブレリアの時に好んで用いられます。
 
他には、ロルカのミュージカルの挿入歌や、クラシックの名曲だったり、
フラメンコの他の曲種のメロディを流用するのもよく行われているんですよ。
 
まとめていうと、即興ブレリア参加者全員が
知っているメロディを選んでいるんです。
 
特に、ギタリストが知らないメロディだと、伴奏できないですしね。
 
えっと、ここまで読んできて、Bureria por Golpeは即興には必要ないのでは?
って思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
だって、聞くためのブレリアには踊りが入りませんから。
 
でも、ブレリアのカンテの即興って、踊りが入らない場合も当然あるんです。
 
実際、カンテとギターだけの即興のブレリアの方が、
踊りが入ることよりも多いんですよ。
 
それに、踊りが入る場合も、最初しばらくBureria por Golpeを歌っておいて、
その後で、踊れるタイプのブレリア(Buleria para baile) を歌って、
そこから踊りが入ってくるのが普通なんですよね。
 
ですから、即興のブレリアを歌うには、Bureria por Golpeも必要なんです。
 
では、具体的にBureria por Golpeにはどんなものがあるのかというと、、、。
 
フラメンコのCDアルバムには、
フラメンコではない歌もいくつか含まれていると思います。
 
たとえば、ゆっくりしたブレリアのリズムにあわせた切ないポップスや、
のりのいいタンゴなんかがそれですね。
 
このブレリアのリズムにのせた切ないポップスが、
典型的な Bureria por Golpe なんです。
 
CDを聞いていてお気に入りのメロディが見つかったら、
いつか即興でブレリアを歌う日を夢見て、覚えて見てはいかがでしょうか?
 
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フラメンコの即興についてお話ししております。
 
前回までの即興で踊ろう、いかがでしたか?
 
ブレリアを即興で踊り為に用意しなくちゃいけない最低限の振り付けと、曲を捕まえる為に必要な練習の両方があれば、踊りはもう大丈夫ですね。
 


 
では、即興でブレリアを歌う為に必要なことってなんでしょう?
今日はまずそのあたりからお話しして行きたいと思います。
 


 
ところで、即興のブレリアと言っても、ブレリアのカンテには2種類あるのをご存知ですか?
 


 
ひとつは、Bureria por Golpe, もうひとつは Buleria para baile です。
 
まず、Bureria por Golpe(ブレリア・ポル・ゴルペ)についてご説明したいと思います。
 


 
これは、一般に聞くためのブレリアと呼ばれています。
あくまでも聞く為で、踊ることを想定していないので、曲の長さにも制限はなく、1つのフレーズが数コンパスに渡るほど長いこともよくあることなんです。
 


 
日本ではあまり聞くことがないこのタイプのブレリア、実は、スペインでは踊り用よりもずっと多く歌われているんですよ。
 


 
ちなみに、Bureria por Golpe用のメロディは特に決まってはいなくて、自分で好きなメロディ、歌詞を探してきて、それをブレリアのリズムに乗せればOK。
 
つまり、もともとはブレリアのリズムではない歌のメロディを、ブレリアのリズムに乗せ換えて歌うのが、このBureria por Golpeなんです。
 


 
スペインで良く用いられているのが、一般のヒット曲のメロディ。
 
ヒットして誰でも知っているメロディをブレリアに乗せて歌うことは、そこにいるみんなも知っているメロディで馴染みがあるので、即興ブレリアの時に好んで用いられます。
 


 
他には、ロルカのミュージカルの挿入歌や、クラシックの名曲だったり、フラメンコの他の曲種のメロディを流用するのもよく行われているんですよ。
 


 
まとめていうと、即興ブレリア参加者全員が知っているメロディを選んでいるんです。
 
特に、ギタリストが知らないメロディだと、伴奏できないですしね。
 


 
えっと、ここまで読んできて、Bureria por Golpeは即興には必要ないのでは?
って思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
だって、聞くためのブレリアには踊りが入りませんから。
 


 
でも、ブレリアのカンテの即興って、踊りが入らない場合も当然あるんです。
 
実際、カンテとギターだけの即興のブレリアの方が、踊りが入ることよりも多いんですよ。
 


 
それに、踊りが入る場合も、最初しばらくBureria por Golpeを歌っておいて、その後で、踊れるタイプのブレリア(Buleria para baile) を歌って、そこから踊りが入ってくるのが普通なんですよね。
 
ですから、即興のブレリアを歌うには、Bureria por Golpeも必要なんです。
 


 
では、具体的にBureria por Golpeにはどんなものがあるのかというと、、、。
 


 
フラメンコのCDアルバムには、フラメンコではない歌もいくつか含まれていると思います。
 
たとえば、ゆっくりしたブレリアのリズムにあわせた切ないポップスや、のりのいいタンゴなんかがそれですね。
 


 
このブレリアのリズムにのせた切ないポップスが、典型的な Bureria por Golpe なんです。
 
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