コラム
カンテの基礎知識

 
120回 即興で踊ろう-9

2020年8月2日アップ

フラメンコの即興についてお話ししております。
 
前回は歌が終ったら踊るのをやめるトレーニングでした。
 
これまでは歌が入るところを聞き分ける練習から、
踊りだしの部分に慣れる練習ををずっとして来たんですが、
ここからは歌が終るところをどうするのかについて学んでいきましょう。
 
ところで、前回の課題はどうでしたか?
 
歌が終ったら立ち止まる練習でしたが、
歌の終わりを感じることが出来たでしょうか?
 
ここで歌が終わるだろうなって思ってもまだ続いたり、
まだまだだろうと思ってたのに急に終わったり、
最初のうちはそう感じるかもしれませんね。
 
歌の終わりを聞き分けるコツは、ギターの伴奏だ!
なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、
実際は、もちろんカンテ!
それもカンテのメロディなんですよ。
 
実は、踊り用に使われる典型的なブレリアは、
メロディのバリエーションがそんなに多くはありません。
 
メロディの長さも構成もほとんどが一緒で、
大きく分けるとせいぜい5種類くらいのバリエーションしかないんです。
 
それぞれのメロディごとによーく聞いていると、
基本のメロディと、その一部を繰り返している部分があることに
気が付くと思います。
 
基本のメロディと繰り返し部分のセット。
 
これがフラメンコのどのカンテにも共通することで、
踊り手が、カンテの長さのバリエーションに苦しむ元となっています。
 
でも、基本のメロディと繰り返しの部分をちゃんと区別できれば、
実はそんなに大変じゃないんです。
 
ちなみに、歌い手が繰り返しの部分をどう歌うかは自由で、
本番でいきなり繰り返さなくても構わないし、
数回繰り返すことも許されています。
 
”じゃあ、繰り返すかどうかは、その場にならないとわかないってこと?”
 
はい、そうなんです。
そうなんですけど、
歌い手のレベルがあれば、この先繰り返すのか繰り返さないのか、
繰り返しの部分に入る少し前からわかりやすく歌うことも可能です。
 
音源をよーく聞いていると、特にライブ音源の場合は、
そのあたりわかりやすく歌っている事も多いんですよ。
 
スタジオ録音の場合は、細かい部分までしっかり打ち合わせをしているし、
視覚的に合図を出す人もいるので、
あえて前もってわかるようにはしない、なんて演出も可能。
 
でも、ライブの場合は共演者にわかるように歌うことは、
フラメンコ歌手の大事なお役目のひとつでもあるんです。
 
耳を澄ましてよく聞いて、フラメンコ歌手の合図を受け取ってくださいね。
 
ちなみに当教室では、そこで終わりなのか、続けるのか、
はっきりわかるように歌う練習をかなりきっちりやっております。
 
これ、いわばコミュニケーション能力なんですよね。
人に伝えるように歌い、踊り手はそれを受け取ることを頑張る。
 
伝わらない時は、双方でもっと頑張らないとですね。
 
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フラメンコの即興についてお話ししております。
 
前回は歌が終ったら踊るのをやめるトレーニングでした。
 


 
これまでは歌が入るところを聞き分ける練習から、踊りだしの部分に慣れる練習ををずっとして来たんですが、ここからは歌が終るところをどうするのかについて学んでいきましょう。
 


 
ところで、前回の課題はどうでしたか?
 
歌が終ったら立ち止まる練習でしたが、歌の終わりを感じることが出来たでしょうか?
 


 
ここで歌が終わるだろうなって思ってもまだ続いたり、まだまだだろうと思ってたのに急に終わったり、最初のうちはそう感じるかもしれませんね。
 


 
歌の終わりを聞き分けるコツは、ギターの伴奏だ!
なんて思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実際は、もちろんカンテ!
それもカンテのメロディなんですよ。
 


 
実は、踊り用に使われる典型的なブレリアは、メロディのバリエーションがそんなに多くはありません。
 


 
メロディの長さも構成もほとんどが一緒で、大きく分けるとせいぜい5種類くらいのバリエーションしかないんです。
 


 
それぞれのメロディごとによーく聞いていると、基本のメロディと、その一部を繰り返している部分があることに気が付くと思います。
 


 
基本のメロディと繰り返し部分のセット。
 
これがフラメンコのどのカンテにも共通することで、踊り手が、カンテの長さのバリエーションに苦しむ元となっています。
 


 
でも、基本のメロディと繰り返しの部分をちゃんと区別できれば、実はそんなに大変じゃないんです。
 


 
ちなみに、歌い手が繰り返しの部分をどう歌うかは自由で、本番でいきなり繰り返さなくても構わないし、数回繰り返すことも許されています。
 


 
”じゃあ、繰り返すかどうかは、その場にならないとわかないってこと?”
 


 
はい、そうなんです。
そうなんですけど、歌い手のレベルがあれば、この先繰り返すのか繰り返さないのか、繰り返しの部分に入る少し前からわかりやすく歌うことも可能です。
 


 
音源をよーく聞いていると、特にライブ音源の場合は、そのあたりわかりやすく歌っている事も多いんですよ。
 


 
スタジオ録音の場合は、細かい部分までしっかり打ち合わせをしているし、視覚的に合図を出す人もいるので、あえて前もってわかるようにはしない、なんて演出も可能。
 


 
でも、ライブの場合は共演者にわかるように歌うことは、フラメンコ歌手の大事なお役目のひとつでもあるんです。
 
耳を澄ましてよく聞いて、フラメンコ歌手の合図を受け取ってくださいね。
 


 
ちなみに当教室では、そこで終わりなのか、続けるのか、はっきりわかるように歌う練習をかなりきっちりやっております。
 


 
これ、いわばコミュニケーション能力なんですよね。
人に伝えるように歌い、踊り手はそれを受け取ることを頑張る。
 
伝わらない時は、双方でもっと頑張らないとですね。
 
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