コラム
カンテの基礎知識

 
118回 即興で踊ろう-7

2020年7月19日アップ

フラメンコの即興についてお話ししております。
 
前回は、とうとう音源と踊ることに挑戦しました。
うまく行きましたか???
 
楽しく乗って踊れていれば、大成功!!!
もし、まだ考え考えだったり、不安が付きまとうようでしたら、
今日の練習にすすまないで、今までの練習をゆっくり繰り返してくださいね。
 
大事なことは、楽に余裕があって出来てから先に進む。これです!!!
 
今回のコラムシリーズを通して、
<即興>ということの本質がご理解頂けると嬉しいんですけど。
 
では、本日の練習に入りましょう。
本日の練習は音源を聞くの続きです。
ずっと使っているブレリアの音源、だいぶ耳慣れたと思います。
 
最初に前奏部分があって、しばらくすると歌が始まると思います。
音源によっては、歌詞のある歌ではなく、
サリーダという歌詞のない あいあいあいー みたいな部分が
あるかもしれませんね。
 
何度も何度も音源を聞いていれば、ここから歌がはいるだろうなって感じ、
ぼちぼちわかって来ているのではないでしょうか?
 
今日は前回のように踊りながら音源を聞くのではなく、
ここから歌が入るっていうところを狙って、
つぎー!って声をあげて見ましょう。
そして、無事そこから歌が入ればOKです。
 
でも、もし歌が思ったところから入らなくても、
実はあまり気にする必要はありません。
 
なぜなら、プロのフラメンコ歌手でも、
ギタリストがここから歌が入って欲しいって感じで弾いたからと言って、
必ず歌を歌い始めるとは限らないからです。
 
呼吸が合わない場合もあるでしょうし、気分がのらない時もあるでしょう、
ギタリストからの振りを何度もスルーするのも、スペインではよくあること。
 
これ、とっても大事なことなんですけど、
実はフラメンコ歌手がいつ歌い始めるのかは、歌手本人の自由なんです。
ギタリストがここから歌ってーって要求するのは、
歌い手に対してかなり失礼にあたるんですよ。
 
じゃ、どうするのかと言うと、
実は、歌いたくなったら、歌い手が小さい声で、
ギタリストに合図を出すことになっています。
 
ギタリストは歌手からの合図を聞いたら、
前奏や間奏を区切りのいいところでやめて閉めの部分を弾き、
歌い手の歌いはじめを示す合図(ジャマーダ)を弾きます。
 
ちなみに、歌手からの合図はギタリストだけに聞こえる小さな声で出すので、
音源に録音されていることはありませんし、
生のステージでもマイクが拾うことはないので観客には聞こえません。
 
また、フラメンコ歌手が合図を小さな声で出して、
それにしたがってギタリストが合図のギターを弾いても、
歌い手がすぐに歌いだすとは限らないんですよね。
 
何度か合図のギターを繰り返してからの方が場が盛り上がると思えば、
あえてスルーすることもよくあること♪
 
ギタリスト自身も、何度も何度もにこにこしながら合図を弾き続けます。
同時に観客達も、”歌、早くー!!!”ってじれて興奮し始めるんです。
それで、良いころあいを見て、歌い手がおもむろに歌いだしたりします。
 
これ、他のジャンルのコンサートなら、日本でもよくあることじゃないですか?
 
コンサートの冒頭で、大ヒット曲の前奏がはじまると、
観客は”キャー”って立ち上がって、歌手の登場を待ちます。
しばらく前奏でひっぱってから、
歌手がおもむろに登場すると”ワーーー”ってもう一盛り上がりしますよね。
 
で、舞台のセンターに歌手が立って、もう歌うだろうと観客が思っていても、
あえてすぐには歌いださないで、観客を1周見回したり指さしたり、
軽くステップを踏んでカッコつけたり、
そうしてひっぱってひっぱって最後にようやっと歌いだします。
 
これこれ、これですよ。
フラメンコも他の音楽と一緒です。
お客さんに楽しんでもらう為に舞台に立つんですから、
盛り上げるために、あえてなかなか歌いださなかったりもするんです♪
 
さ、以上を踏まえて音源をもう一度聞いてみてください。
引っ張って引っ張って、一番いいところで歌が始まっていませんか?
もしあなた自身がフラメンコ歌手なら、どのタイミングで歌いだします?
 
今日の内容は、即興で踊る為の練習でもあって、
即興で歌う為のコツでもあるかもしれませんね。
  
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前回は、とうとう音源と踊ることに挑戦しました。
うまく行きましたか???
 


 
楽しく乗って踊れていれば、大成功!!!
 
もし、まだ考え考えだったり、不安が付きまとうようでしたら、今日の練習にすすまないで、今までの練習をゆっくり繰り返してくださいね。
 


 
大事なことは、楽に余裕があって出来てから先に進む。これです!!!
 


 
今回のコラムシリーズを通して、<即興>ということの本質がご理解頂けると嬉しいんですけど。
 


 
では、本日の練習に入りましょう。
本日の練習は音源を聞くの続きです。ずっと使っているブレリアの音源、だいぶ耳慣れたと思います。
 


 
最初に前奏部分があって、しばらくすると歌が始まると思います。
音源によっては、歌詞のある歌ではなく、サリーダという歌詞のない あいあいあいー みたいな部分があるかもしれませんね。
 


 
何度も何度も音源を聞いていれば、ここから歌がはいるだろうなって感じ、
ぼちぼちわかって来ているのではないでしょうか?
 


 
今日は前回のように踊りながら音源を聞くのではなく、ここから歌が入るっていうところを狙って、つぎー!って声をあげて見ましょう。
そして、無事そこから歌が入ればOKです。
 


 
でも、もし歌が思ったところから入らなくても、実はあまり気にする必要はありません。
 
なぜなら、プロのフラメンコ歌手でも、ギタリストがここから歌が入って欲しいって感じで弾いたからと言って、必ず歌を歌い始めるとは限らないからです。
 


 
呼吸が合わない場合もあるでしょうし、気分がのらない時もあるでしょう、ギタリストからの振りを何度もスルーするのも、スペインではよくあること。
 


 
これ、とっても大事なことなんですけど、実はフラメンコ歌手がいつ歌い始めるのかは、歌手本人の自由なんです。
ギタリストがここから歌ってーって要求するのは、歌い手に対してかなり失礼にあたるんですよ。
 


 
じゃ、どうするのかと言うと、実は、歌いたくなったら、歌い手が小さい声で、ギタリストに合図を出すことになっています。
 


 
ギタリストは歌手からの合図を聞いたら、前奏や間奏を区切りのいいところでやめて閉めの部分を弾き、歌い手の歌いはじめを示す合図(ジャマーダ)を弾きます。
 


 
ちなみに、歌手からの合図はギタリストだけに聞こえる小さな声で出すので、音源に録音されていることはありませんし、生のステージでもマイクが拾うことはないので観客には聞こえません。
 


 
また、フラメンコ歌手が合図を小さな声で出して、それにしたがってギタリストが合図のギターを弾いても、歌い手がすぐに歌いだすとは限らないんですよね。
 


 
何度か合図のギターを繰り返してからの方が場が盛り上がると思えば、あえてスルーすることもよくあること♪
 


 
ギタリスト自身も、何度も何度もにこにこしながら合図を弾き続けます。
 
同時に観客達も、”歌、早くー!!!”ってじれて興奮し始めるんです。
それで、良いころあいを見て、歌い手がおもむろに歌いだしたりします。
 


 
これ、他のジャンルのコンサートなら、日本でもよくあることじゃないですか?
 


 
コンサートの冒頭で、大ヒット曲の前奏がはじまると、観客は”キャー”って立ち上がって、歌手の登場を待ちます。
 
しばらく前奏でひっぱってから、歌手がおもむろに登場すると”ワーーー”ってもう一盛り上がりしますよね。
 


 
で、舞台のセンターに歌手が立って、もう歌うだろうと観客が思っていても、あえてすぐには歌いださないで、観客を1周見回したり指さしたり、軽くステップを踏んでカッコつけたり、そうしてひっぱってひっぱって最後にようやっと歌いだします。
 


 
これこれ、これですよ。
フラメンコも他の音楽と一緒です。
お客さんに楽しんでもらう為に舞台に立つんですから、盛り上げるために、あえてなかなか歌いださなかったりもするんです♪
 


 
さ、以上を踏まえて音源をもう一度聞いてみてください。引っ張って引っ張って、一番いいところで歌が始まっていませんか?
 
もしあなた自身がフラメンコ歌手なら、どのタイミングで歌いだします?
 


 
今日の内容は、即興で踊る為の練習でもあって、即興で歌う為のコツでもあるかもしれませんね。
  
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