コラム
カンテの基礎知識
フラメンコのコツ
(21)フラメンコを知るためにレッスン以外で出来る事
<バイレ映像で自習しましょう。<ソレア>>
各曲種ごとのバイレ映像の見方をご紹介しています。
9回目は、バイレの王道中の王道 ソレア を取り上げましょう。
このバイレ映像で自習しましょうシリーズは、
とにかく初心者向きに書くことに重点を置いていますので、
ソレアを踊るのはもうちょっと先という方も多いと思います。
でも、タブラオで、発表会の先輩達の踊りで、
いつかは自分もソレアを踊れるようになりたいって思う方も多いのでは?
そんな日を夢見て、しっかり映像を見て予習しておきましょうね。
すでに踊ったり、歌ったりしている方も、色々な映像を見る事で、
引き出しを増やして、より豊かに表現できると楽しいと思います。
さて、まずは<導入部>です。
他のバイレもそうなんですけど、
ソレアは特に<導入部>を工夫する方が多いようです。
<導入部>で会場を一気にソレアの雰囲気に持って行きたい、
そんな気合いが感じられる構成が多いですね。
ソレア用のサリーダ(ソレアの種類ごとにいくつかあって、日本で一番
よく歌われているアルカラでアイアイ、カディスでレレレー)もあるんですが、
ソレアと相性のいい歌詞付きの短い歌をサリーダ代わりに使うことも多く、
普通のサリーダよりも、世界観がはっきりするように思います。
これは、フラメンコ歌手の腕の見せ所ですね。
サリーダなどの切ないカンテに続いて、激しい足音を立てるのが一般的で、
切なさと強さのコントラストが、ソレア感を高めているのでしょう。
また最近では激しい足音無しに、しばらくギターをバックにソフトに踊るこで、
より孤独感を強調するスタイルも流行っているようです。
<導入部>で劇場をソレアの世界に染めたら、次はメインの<カンテ部>です。
ソレアの美しくも切ないメロディを、踊りで表現する<カンテ部>。
歌い手と踊りの手の一体感が見どころです。
できれば拍子を数えたり、振り付けを細かくチェックしたりしないで、
音と映像の世界にどっぷりつかって楽しんでほしいですね。
いつかご自身が踊ったり歌ったりする日の為に、
いっぱい感じて、その感情をストックしておいてほしいんです。
実は、以前からよく頂く質問に、どんな感情で踊ったらいいかわからない、
どんな感情をこめればいいのかわからない、というのがあるんですが、
こうしていっぱいストックしておけば、そんな心配もなくなりますよね。
一般的には、<カンテ部>の後に<足部>となりますが、
最近は、アレグリアスのように<おさんぽ部>も入る事が多くなりました。
(おさんぽ部とは、ギターの美しいメロディに合わせて、
足音を立てないで軽やかに踊る部分を、私がそう名付けてみました。)
<おさんぽ部>の踊りは、<カンテ部>ほど重々しくはないですが、
よりリズミカルでステップも速めなので、踊り手の技量が見て取れますね。
その後は、<足部>と続くのですが、
ソレアの<足部>は同じ12拍子のアレグリアスとは違って、
スピードや技巧で見せると言うよりは、
より重々しく心に刻むように踏むことが特徴。
リズムも均一にというよりも、よりグルーブを持つことが重要ですので、
各踊り手さんごとの表現の個性を楽しんでください。
そして、一般的には<速い歌部>と続いて終わることになります。
この<速い歌部>、歌われる歌はブレリア、
それもトリアーナ系のブレリアが心です。
ブレリアにはカディスのもの、へレスのものなどいろいろあるのですが、
どの地方のソレアを歌うかによっても、相性のいいブレリアがあります。
実際に聞いてみてどのブレリアかはわからなくても、
メロディの感じ、のりやリズムなどを感じてみてください。
私は、初心者のうちは具体的に細かい分類はわからなくてもいいと思います。
でも多くのカンテやバイレに触れることで、その豊かな世界を感じておくと、
将来きっと役に立ちますよ。
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9回目は、バイレの王道中の王道 ソレア を取り上げましょう。
このバイレ映像で自習しましょうシリーズは、とにかく初心者向きに書くことに重点を置いていますので、ソレアを踊るのはもうちょっと先という方も多いと思います。
でも、タブラオで、発表会の先輩達の踊りで、いつかは自分もソレアを踊れるようになりたいって思う方も多いのでは?
そんな日を夢見て、しっかり映像を見て予習しておきましょうね。
すでに踊ったり、歌ったりしている方も、色々な映像を見る事で、引き出しを増やして、より豊かに表現できると楽しいと思います。
さて、まずは<導入部>です。
他のバイレもそうなんですけど、ソレアは特に<導入部>を工夫する方が多いようです。<導入部>で会場を一気にソレアの雰囲気に持って行きたい、そんな気合いが感じられる構成が多いですね。
ソレア用のサリーダ(ソレアの種類ごとにいくつかあって、日本で一番よく歌われているアルカラでアイアイ、カディスでレレレー)もあるんですが、ソレアと相性のいい歌詞付きの短い歌をサリーダ代わりに使うことも多く、普通のサリーダよりも、世界観がはっきりするように思います。
これは、フラメンコ歌手の腕の見せ所ですね。
サリーダなどの切ないカンテに続いて、激しい足音を立てるのが一般的で、切なさと強さのコントラストが、ソレア感を高めているのでしょう。
また最近では激しい足音無しに、しばらくギターをバックにソフトに踊るこで、より孤独感を強調するスタイルも流行っているようです。
<導入部>で劇場をソレアの世界に染めたら、次はメインの<カンテ部>です。
ソレアの美しくも切ないメロディを、踊りで表現する<カンテ部>。歌い手と踊りの手の一体感が見どころです。
できれば拍子を数えたり、振り付けを細かくチェックしたりしないで、音と映像の世界にどっぷりつかって楽しんでほしいですね。
いつかご自身が踊ったり歌ったりする日の為に、いっぱい感じて、その感情をストックしておいてほしいんです。
実は、以前からよく頂く質問に、どんな感情で踊ったらいいかわからない、どんな感情をこめればいいのかわからない、というのがあるんですが、こうしていっぱいストックしておけば、そんな心配もなくなりますよね。
一般的には、<カンテ部>の後に<足部>となりますが、最近は、アレグリアスのように<おさんぽ部>も入る事が多くなりました。
(おさんぽ部とは、ギターの美しいメロディに合わせて、足音を立てないで軽やかに踊る部分を、私がそう名付けてみました。)
<おさんぽ部>の踊りは、<カンテ部>ほど重々しくはないですが、よりリズミカルでステップも速めなので、踊り手の技量が見て取れますね。
その後は、<足部>と続くのですが、ソレアの<足部>は同じ12拍子のアレグリアスとは違って、スピードや技巧で見せると言うよりは、より重々しく心に刻むように踏むことが特徴。
リズムも均一にというよりも、よりグルーブを持つことが重要ですので、各踊り手さんごとの表現の個性を楽しんでください。
そして、一般的には<速い歌部>と続いて終わることになります。
この<速い歌部>、歌われる歌はブレリア、それもトリアーナ系のブレリアが心です。
ブレリアにはカディスのもの、へレスのものなどいろいろあるのですが、どの地方のソレアを歌うかによっても、相性のいいブレリアがあります。
実際に聞いてみてどのブレリアかはわからなくても、メロディの感じ、のりやリズムなどを感じてみてください。
私は、初心者のうちは具体的に細かい分類はわからなくてもいいと思います。
でも多くのカンテやバイレに触れることで、その豊かな世界を感じておくと、
将来きっと役に立ちますよ。
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