コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコのコツ 
(14)フラメンコを知るためにレッスン以外で出来る事
<バイレ映像で自習しましょう。<ガロティン>>

2019年11月17日アップ 

 
バイレ映像を見て自習する方法を初心者向けにご紹介しています。 
 
2回目はガロティン、前回のティエントに続きリズムは4拍子です。
 
フラメンコの有名曲には12拍子が多いんですが、
初心者の方には、まずは4拍子の曲から慣れて行くことをお勧めします。
 
というのも、12拍子の曲の多くはリズムが2種類出てきて、
その2つのリズムを切り替えながら踊るので、最初は混乱するんですよね。
でも4拍子の曲の場合はスピードが変るだけでリズム自体はかわりません。
 
では、実際のガロティンの構成に入って行きましょう。
 
ガロティンが他のバイレと決定的に違う点は、
出てくるカンテがすべてガロティンだけということです。
 
前回のティエントの場合は、最後の<速い歌部>は、
ティエントを速く歌うのではなく、全く別のタンゴを付けたしました。
 
でもガロティンでは、すべてガロティンの歌だけで構成されるので、
初心者にも、歌までしっかり聞き取れるのではないでしょうか?
 
<冒頭部>に関しては、サリーダと呼ばれる歌詞のない短い歌を中心に、
その会場に合わせた構成になることが一般的です。
 
ガロティンでは、トラーントラーンという特徴的なサリーダが使われ、
引き続きアルガロティン・エルガロタンという曲名の入ったサビの部分を、
続けて歌うことが多いですね。
 
アルガロティンの部分は、振り付けによっては何回も繰り返されたり、
逆に全くない場合もありますので、色々見てみてください。
 
次は、メインの<カンテ部>です。
 
ここでは、もちろんガロティンの歌が歌われるのですが、
ガロティンってどういうイメージのカンテだかご存知ですか?
 
ガロティンはもともとスペイン北部の農村地帯で生まれた歌が、
流行歌になったものと言われています。
 
現地の民族博物館には、ガロティンをする人たちと言う展示があって、
車座になって麦を脱穀する人達のお人形がおいてあるんですよ。
 
ガロティンとは、もともと麦を脱穀することや脱穀する人を表す言葉。
大きな羽子板みたいな木の道具に釘がさしてあって、
山積みになった麦をそのガロティン棒でたたいて脱穀します。
 
なので、そのリズムは、麦の穂に釘がひっかかる時に力がかかるように、
よいしょっと、よいしょっととなります。
 
その独特のリズムを表現しているか確認してくださいね。
 
そして、次は<足部>ですが、
<カンテ部>のよいしょっとのリズムとは違って、
もう少しリズミカルで軽やかになっていると思いますので、
よく耳でも聞いてみてください。
 
ただ、<カンテ部>よりは比較的リズミカルなだけで、
決して速くはなく、のりもまだ牧歌的な雰囲気を残しています。
 
さて、ここでガロティンは、ガロティンならではの部分に入ります。
それは今までに出てきたことがない部分 <切り替え部>。
 
それまでの雰囲気やスピードを一気に切り替えるときに挿入される部分で、
アレグリアスなどの振り付けにも用いられることがありますね。
 
ガロティンの<切り替え部>では、
一般にケテキエレと呼ばれる短い歌が歌われます。
 
その<切り替え部>の歌で、それまでの比較的ゆったりとしたリズムから、
一気にリズミカルで速いルンバ風に切り替えるのが、
なんとも楽しいんですよね。
 
そして、そのまま<速い歌部>へと突入する訳です。
 
最初に説明したとおり、
ガロティンお踊りに出てくるカンテはすべてガロティンだけなので、
ここでも<カンテ部>と同じカンテを速くしてルンバ風ののりにして歌います。
 
そして踊りの振り付けも、
同時にルンバ調ののりのいいものになっていることを確認してください。
 
<終わり部>もそのままの元気なのりのまま続けて、
会場に合わせた振り付けで終わります。
 
 
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2回目はガロティン、前回のティエントに続きリズムは4拍子です。
 


 
フラメンコの有名曲には12拍子が多いんですが、初心者の方には、まずは4拍子の曲から慣れて行くことをお勧めします。
 
というのも、12拍子の曲の多くはリズムが2種類出てきて、その2つのリズムを切り替えながら踊るので、最初は混乱するんですよね。
でも4拍子の曲の場合はスピードが変るだけでリズム自体はかわりません。
 


 
では、実際のガロティンの構成に入って行きましょう。
 
ガロティンが他のバイレと決定的に違う点は、出てくるカンテがすべてガロティンだけということです。
 


 
前回のティエントの場合は、最後の<速い歌部>は、ティエントを速く歌うのではなく、全く別のタンゴを付けたしました。
 
でもガロティンでは、すべてガロティンの歌だけで構成されるので、初心者にも、歌までしっかり聞き取れるのではないでしょうか?
 


 
<冒頭部>に関しては、サリーダと呼ばれる歌詞のない短い歌を中心に、その会場に合わせた構成になることが一般的です。
 
ガロティンでは、トラーントラーンという特徴的なサリーダが使われ、引き続きアルガロティン・エルガロタンという曲名の入ったサビの部分を、続けて歌うことが多いですね。
 


 
アルガロティンの部分は、振り付けによっては何回も繰り返されたり、逆に全くない場合もありますので、色々見てみてください。
 


 
次は、メインの<カンテ部>です。
 
ここでは、もちろんガロティンの歌が歌われるのですが、ガロティンってどういうイメージのカンテだかご存知ですか?
 


 
ガロティンはもともとスペイン北部の農村地帯で生まれた歌が、流行歌になったものと言われています。
 
現地の民族博物館には、ガロティンをする人たちと言う展示があって、車座になって麦を脱穀する人達のお人形がおいてあるんですよ。
 


 
ガロティンとは、もともと麦を脱穀することや脱穀する人を表す言葉。
大きな羽子板みたいな木の道具に釘がさしてあって、山積みになった麦をそのガロティン棒でたたいて脱穀します。
 


 
なので、そのリズムは、麦の穂に釘がひっかかる時に力がかかるように、よいしょっと、よいしょっととなります。
 
その独特のリズムを表現しているか確認してくださいね。
 


 
そして、次は<足部>ですが、<カンテ部>のよいしょっとのリズムとは違って、もう少しリズミカルで軽やかになっていると思いますので、よく耳でも聞いてみてください。
 


 
ただ、<カンテ部>よりは比較的リズミカルなだけで、決して速くはなく、のりもまだ牧歌的な雰囲気を残しています。
 


 
さて、ここでガロティンは、ガロティンならではの部分に入ります。
それは今までに出てきたことがない部分 <切り替え部>。
 


 
それまでの雰囲気やスピードを一気に切り替えるときに挿入される部分で、アレグリアスなどの振り付けにも用いられることがありますね。
 


 
ガロティンの<切り替え部>では、一般にケテキエレと呼ばれる短い歌が歌われます。
 
その<切り替え部>の歌で、それまでの比較的ゆったりとしたリズムから、一気にリズミカルで速いルンバ風に切り替えるのが、なんとも楽しいんですよね。
 


 
そして、そのまま<速い歌部>へと突入する訳です。
 
最初に説明したとおり、ガロティンお踊りに出てくるカンテはすべてガロティンだけなので、ここでも<カンテ部>と同じカンテを速くしてルンバ風ののりにして歌います。
 


 
そして踊りの振り付けも、同時にルンバ調ののりのいいものになっていることを確認してください。
 


 
<終わり部>もそのままの元気なのりのまま続けて、会場に合わせた振り付けで終わります。
 
 
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