コラム
カンテの基礎知識
フラメンコのコツ
(12)フラメンコを知るためにレッスン以外で出来る事
<バイレ映像で自習しましょう。<終わり部>>
バイレ映像を見て自習する方法を初心者向けにご紹介しています。
前回は<速い歌部>でした。
今回はとうとう最後の部分、エンディングです。
エンディングにあたる日本語をずっと考えていたんですが、
結局安易な名前に落ち着きました・・・<終わり部>です。
うーん、、、最後部と迷ったんですけど、
当教室では<終わり部>で行かせて頂きます。
さて、ここまでバイレ映像をちゃんと見て頂いた方の中には、
前回とりあげた<速い歌部>で演目が終るんじゃ?
と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、歌い手が<速い歌>を歌い終わるのと同時に、
演目が終ることも多いんです。
でも<速い歌部>の後にギターの美しいメロディがあって、
ゆるゆる踊って終わったり、
もう一度ゆっくりとした短い歌があって、これまたゆるゆる踊って終わったり
最後の最後に強い足の部分があっていきなり終わったりと、
実は<終わり部>には、他にも様々なパターンがあります。
特に劇場系の振り付け(大きな劇場で踊られる用の振り付け)の場合、
<速い歌部>の後になにかしらあることが多く、
演目の最後、まだギターが鳴っている最中に、
踊り手さんが舞台から降りたりしてしまわないで、
舞台上で踊り手さんが美しい姿を見せた状態で止まっていて、
ギターが鳴りやむのを待ってから、
スポットライトが当たって終わったりすることも多いようです。
ちなみに、今、劇場系と言う言葉を使いましたが、
劇場系と相対する言葉が タブラオ系。
レストランやライブハウスなど、比較的小規模の会場で行われるショーを、
一般にタブラオ系という呼び方をします。
タブラオ系の振り付けの場合は、<速い歌部>の最後で、
まだギターが鳴ったり歌い手が歌っている最中でも、
踊り手さんがそのまま舞台からいなくなってしまったり、
舞台上の椅子に座ったりして終わることが多く、
<速い歌部>の後になにかつくことは少ないようです。
ちなみに、
舞台上にその日の出演者が全員ずっと椅子に座って並んでいるショーを、
クワドロ形式と呼びます。(これもタブラオ系のひとつです。)
以前はタブラオのショーと言えば、クワドロ形式がほとんどだったんですが、
最近はタブラオでも凝った照明機器が入って、
様々な演出も行われるようになり、
クワドロ形式を取るところも少なくなったようです。
(クワドロ形式の場合は、舞台上の自分の席から踊りが始まり、
もう一度自分の席に戻ることで踊りが終ります。)
ネット上で見つけたバイレ映像を見る場合も、
その公演が行われた会場の規模や形(劇場なのか、レストランなのかなど)を
ちゃんと見ておくと、<冒頭部>や<終わり部>が、
それぞれの会場に適した形になっていることがわかるでしょう。
同じ踊り手さんの、同じ演目、同じ振付でも、
会場に合わせて一番大きく変化するのが、冒頭部と終わり部。
照明や、舞台装置(舞台上の大道具などのセット)に合わせて、
一番変化をつけやすい部分なんですよ。
(注 タブラオとは;正確に言うと、アンダルシア地方を中心に、
政府観光省の認可によって運営されているレストランシアターのこと。
主に外国人観光客向けに、
フラメンコをはじめとする歌や踊りのショーを見せ、
アンダルシア地方の典型的な食事も提供する施設です。
観光省の認可を受けていない場合は、基本的にタブラオとは呼ばれません
尚、最近では食事を伴わない、ショーを見せるだけの施設もありますが、
観光省の認可を受けていても、やはりタブラオとは呼ばれないんです。
タブラオは食事をともなうこともあって料金が高めに設定されているで、
観光省の認可は受けているけれど、食事はなくてショーだけを見せる施設も、
最近では多くなりました。そういう施設も公営の観光案内所で貰う一覧表に
タブラオと並んで紹介されていますので、旅行の際は参考にしてください。)
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前回は<速い歌部>でした。
今回はとうとう最後の部分、エンディングです。エンディングにあたる日本語をずっと考えていたんですが、結局安易な名前に落ち着きました・・・<終わり部>です。
うーん、、、最後部と迷ったんですけど、当教室では<終わり部>で行かせて頂きます。
さて、ここまでバイレ映像をちゃんと見て頂いた方の中には、前回とりあげた<速い歌部>で演目が終るんじゃ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、歌い手が<速い歌>を歌い終わるのと同時に、演目が終ることも多いんです。
でも<速い歌部>の後にギターの美しいメロディがあって、ゆるゆる踊って終わったり、もう一度ゆっくりとした短い歌があって、これまたゆるゆる踊って終わったり、最後の最後に強い足の部分があっていきなり終わったりと、実は<終わり部>には、他にも様々なパターンがあります。
特に劇場系の振り付け(大きな劇場で踊られる用の振り付け)の場合、<速い歌部>の後になにかしらあることが多く、演目の最後、まだギターが鳴っている最中に、踊り手さんが舞台から降りたりしてしまわないで、舞台上で踊り手さんが美しい姿を見せた状態で止まっていて、ギターが鳴りやむのを待ってから、スポットライトが当たって終わったりすることも多いようです。
ちなみに、今、劇場系と言う言葉を使いましたが、劇場系と相対する言葉が タブラオ系。
レストランやライブハウスなど、比較的小規模の会場で行われるショーを、一般にタブラオ系という呼び方をします。
タブラオ系の振り付けの場合は、<速い歌部>の最後で、まだギターが鳴ったり歌い手が歌っている最中でも、踊り手さんがそのまま舞台からいなくなってしまったり、舞台上の椅子に座ったりして終わることが多く、<速い歌部>の後になにかつくことは少ないようです。
ちなみに、舞台上にその日の出演者が全員ずっと椅子に座って並んでいるショーを、クワドロ形式と呼びます。(これもタブラオ系のひとつです。)
以前はタブラオのショーと言えば、クワドロ形式がほとんどだったんですが、最近はタブラオでも凝った照明機器が入って、様々な演出も行われるようになり、クワドロ形式を取るところも少なくなったようです。
(クワドロ形式の場合は、舞台上の自分の席から踊りが始まり、もう一度自分の席に戻ることで踊りが終ります。)
ネット上で見つけたバイレ映像を見る場合も、その公演が行われた会場の規模や形(劇場なのか、レストランなのかなど)をちゃんと見ておくと、<冒頭部>や<終わり部>が、それぞれの会場に適した形になっていることがわかるでしょう。
同じ踊り手さんの、同じ演目、同じ振付でも、会場に合わせて一番大きく変化するのが、冒頭部と終わり部。
照明や、舞台装置(舞台上の大道具などのセット)に合わせて、一番変化をつけやすい部分なんですよ。
(注 タブラオとは;
正確に言うと、アンダルシア地方を中心に、政府観光省の認可によって運営されているレストランシアターのこと。
主に外国人観光客向けに、フラメンコをはじめとする歌や踊りのショーを見せ、アンダルシア地方の典型的な食事も提供する施設です。
観光省の認可を受けていない場合は、基本的にタブラオとは呼ばれません。
尚、最近では食事を伴わない、ショーを見せるだけの施設もありますが、観光省の認可を受けていても、やはりタブラオとは呼ばれないんです。
タブラオは食事をともなうこともあって料金が高めに設定されているで、観光省の認可は受けているけれど、食事はなくてショーだけを見せる施設も、最近では多くなりました。
そういう施設も公営の観光案内所で貰う一覧表にタブラオと並んで紹介されていますので、旅行の際は参考にしてください。)
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