コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコのコツ 
(6)フラメンコを知るためにレッスン以外で出来る事
<音源を聞く時、知っておきたい大事なポイント>

2019年9月16日アップ 

 
レッスン以外でフラメンコを知る方法の4回目です。
 
以前のコラムで、ひとつの曲種(パロ)にメロディが1個しかない曲種と、
メロディが複数ある曲種があることを説明しました。
 
最初は、とにかくメロディがひとつしかないパロを丁寧に聴いて、
そのメロディを把握することをお勧めしたんですが、
メロディが1個しかないパロは数が少ないので、わりとすぐに終わっちゃいます。
 
それに、アレグリアスやソレアなど、
フラメンコに興味を持つ方が聞き取れるようになりたい曲種って、
みんなメロディが複数あるんですよね。
 
それで、ぼちぼちメロディが複数あるカンテを
聞き始めている方も多いと思うんですけど,
そんなあなたに、ここで質問です。
 
あの、、、、困ってませんか???
 
色々なYOUTUBEの映像を見ると、同じアレグリアスでも、同じソレアでも、
みんなぜーんぶ違うような、でも、似ているような、、、
結局なにがなんだかわからなーーーい、ってなってません?
 
では、その疑問にすごく簡単に答えたいと思います。
 
答え: <自力ではそれ以上は無理なんです。>
 
ええーーーーー!!!
ってそんな大きな声をださなくっても、、、ちゃんと聞こえてますよ。
 
実は、カンテのCDに入っている曲や、YOUTUBEなどに上がっている歌には、
ちょっとした秘密があります。
 
それは、、、
たとえば、アレグリアスというタイトルだったとしましょう。
カンテのアレグリアスには、バリエーションがいくつかあって、
日本で一番知られている カディス をはじめ、
コルドバ、ウトレラ、ポルロッサ の計4つ。
 
カディスにはメロディが3個、コルドバは2個,
ウトレラとポルロッサには各1個ずつで計7個のメロディがあるんです。
なので、アレグリアスと言うタイトルの曲は、
この7個のメロディのどれかが入っていることになります。
 
えっと、問題は、
メロディが7個もあって聴き取るのが難しいと言っているのではなくて、
アレグリアスと言うタイトルがついた1曲の録音や演目の中には、
この7つのアレグリアスのどれかだけが入っている訳ではないってこと。
 
もちろん、いくつかのアレグリアスを組み合わせることもよくあるんですけど、
実は1曲の中に<アレグリアス以外の歌>を混ぜる事も普通なんです。
 
このアレグリアス以外の歌って、
フラメンコのカンテのどれかだと思うかもしれませんよね。
 
そうだったらまだいいんですけど、
実はフラメンコ以外の歌を混ぜる事も、よくあることなんですよね。
 
つまり、アレグリアスの音源を集めて聞いてみても、
自分一人の力では、その1曲のどの部分がアレグリアスで、
どの部分がアレグリアス以外のフラメンコのカンテで、
どの部分がフラメンコ以外の歌なのか、区別がつかないってこと。
 
これって、スペイン人のフラメンコ愛好家にとっても大問題なんです。
 
以前、理論講座入門課でこの話しをした時、CDの1曲分、
全部がアレグリアスだと信じて丸暗記したという生徒さんがいました。
 
私の話を聞いて悲しげに肩を落とす姿に、
これはもっとみなさんに知って頂かなくちゃいけないことなんだ、
って強く思ったんですよね。
 
フラメンコは先輩から後輩に受け継いでいくもの。
それは芸自体もそうなんですけど、ファンであることもそうなんです。
 
ちなみに、スペイン人フラメンコ歌手のプロフィールには、
かならず以下の2つの記載があります。
 
ひとつは、誰の録音を聞いて勉強したのかと言う自習の部分。
そして、もうひとつは実際に指導して頂いた師匠を挙げる部分です。
 
もちろん、その自習したという音源を聞くときに、
フラメンコ愛好家の先輩がそばにいたことは言うまでもありません。
 
家族にフラメンコ愛好家がいて(一般におじいちゃまですね)
一緒にレコードやCDを聞いたというフラメンコ歌手も多いんですが、
家族にそういう人がいない場合は、地元のフラメンコ愛好会(ペーニャ)に入って
そこで先輩と仲良くなって、一緒に音源を聞いて学ぶこともよくあるようです。
 
だって、ちゃんとわかっている先輩がそばにいないと、
音源を聞いてもなにがなんだかなんですもん。
 
好きなスペイン人フラメンコ歌手がいる方は、
その方の名前の正しいスペイン語表記と
BIOGRAFIA と入れてネット検索してみてください。
その方の履歴書が出てくると思います。
 
その履歴書の丁度真ん中あたりにそんな記載があるはず。
スペイン語が出来なくても、
人物名が羅列されている所は見つけられると思いますので、
ぜひやってみてくださいね。
 
でも・・・
YOUTUBEとかを駆使すれば、そばに頼りになる人がいなくても、
曲種の聞き分けができるようになるのって、
今ならもしかすると不可能じゃないような気がするんですよね。
 
うーん、なんか手を考えてみようかな?
 
  
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レッスン以外でフラメンコを知る方法の4回目です。
 


 
以前のコラムで、ひとつの曲種(パロ)にメロディが1個しかない曲種と、メロディが複数ある曲種があることを説明しました。
 


 
最初は、とにかくメロディがひとつしかないパロを丁寧に聴いて、そのメロディを把握することをお勧めしたんですが、メロディが1個しかないパロは数が少ないので、わりとすぐに終わっちゃいます。
 
それに、アレグリアスやソレアなど、フラメンコに興味を持つ方が聞き取れるようになりたい曲種って、みんなメロディが複数あるんですよね。
 


 
それで、ぼちぼちメロディが複数あるカンテを聞き始めている方も多いと思うんですけど,そんなあなたに、ここで質問です。
 
あの、、、、困ってませんか???
 


 
色々なYOUTUBEの映像を見ると、同じアレグリアスでも、同じソレアでも、みんなぜーんぶ違うような、でも、似ているような、、、
結局なにがなんだかわからなーーーい、ってなってません?
 


 
では、その疑問にすごく簡単に答えたいと思います。
 
答え: <自力ではそれ以上は無理なんです。>
 


 
ええーーーーー!!!
ってそんな大きな声をださなくっても、、、ちゃんと聞こえてますよ。
 


 
実は、カンテのCDに入っている曲や、YOUTUBEなどに上がっている歌には、ちょっとした秘密があります。
 


 
それは、、、
 
たとえば、アレグリアスというタイトルだったとしましょう。
 


 
カンテのアレグリアスには、バリエーションがいくつかあって、日本で一番知られている カディス をはじめ、コルドバ、ウトレラ、ポルロッサ の計4つ。
 
カディスにはメロディが3個、コルドバは2個、ウトレラとポルロッサには各1個ずつで計7個のメロディがあるんです。
 
なので、アレグリアスと言うタイトルの曲は、この7個のメロディのどれかが入っていることになります。
 


 
えっと、問題は、メロディが7個もあって聴き取るのが難しいと言っているのではなくて、アレグリアスと言うタイトルがついた1曲の録音や演目の中には、この7つのアレグリアスのどれかだけが入っている訳ではないってこと。
 


 
もちろん、いくつかのアレグリアスを組み合わせることもよくあるんですけど、実は1曲の中に<アレグリアス以外の歌>を混ぜる事も普通なんです。
 


 
このアレグリアス以外の歌って、フラメンコのカンテのどれかだと思うかもしれませんよね。
 
そうだったらまだいいんですけど、実はフラメンコ以外の歌を混ぜる事も、よくあることなんですよね。
 


 
つまり、アレグリアスの音源を集めて聞いてみても、自分一人の力では、その1曲のどの部分がアレグリアスで、どの部分がアレグリアス以外のフラメンコのカンテで、どの部分がフラメンコ以外の歌なのか、区別がつかないってこと。
 


 
これって、スペイン人のフラメンコ愛好家にとっても大問題なんです。
 


 
以前、理論講座入門課でこの話しをした時、CDの1曲分、全部がアレグリアスだと信じて丸暗記したという生徒さんがいました。
 
私の話を聞いて悲しげに肩を落とす姿に、これはもっとみなさんに知って頂かなくちゃいけないことなんだ、って強く思ったんですよね。
 


 
フラメンコは先輩から後輩に受け継いでいくもの。
それは芸自体もそうなんですけど、ファンであることもそうなんです。
 


 
ちなみに、スペイン人フラメンコ歌手のプロフィールには、かならず以下の2つの記載があります。
 
ひとつは、誰の録音を聞いて勉強したのかと言う自習の部分。
 
そして、もうひとつは実際に指導して頂いた師匠を挙げる部分です。
 


 
もちろん、その自習したという音源を聞くときに、フラメンコ愛好家の先輩がそばにいたことは言うまでもありません。
 


 
家族にフラメンコ愛好家がいて(一般におじいちゃまですね)一緒にレコードやCDを聞いたというフラメンコ歌手も多いんですが、家族にそういう人がいない場合は、地元のフラメンコ愛好会(ペーニャ)に入って、そこで先輩と仲良くなって、一緒に音源を聞いて学ぶこともよくあるようです。
 


 
だって、ちゃんとわかっている先輩がそばにいないと、音源を聞いてもなにがなんだかなんですもん。
 


 
好きなスペイン人フラメンコ歌手がいる方は、その方の名前の正しいスペイン語表記とBIOGRAFIA と入れてネット検索してみてください。
 
その方の履歴書が出てくると思います。
 


 
その履歴書の丁度真ん中あたりにそんな記載があるはず。
 
スペイン語が出来なくても、人物名が羅列されている所は見つけられると思いますので、ぜひやってみてくださいね。
 


 
でも・・・
YOUTUBEとかを駆使すれば、そばに頼りになる人がいなくても、曲種の聞き分けができるようになるのって、今ならもしかすると不可能じゃないような気がするんですよね。
 


 
うーん、なんか手を考えてみようかな?
 
  
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