カンテの歴史と流行の連載を締めくくるのに、少しだけですが、日本のフラメンコの歴史についても触れたいと思います。
 

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日本の第1次フラメンコ人気はギターから始まりました。
今から60年以上も前の事です。
 

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多くの日本人アコースティックギタリストがスパニッシュギターを学び、そこからフラメンコギターに興味を持ったことがキッカケのようです。
 

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フラメンコギターを学んだ人たちは、日本の歌謡曲にそのエッセンスを入れ、
数多くのフラメンコの影響を受けた、ヒット曲が生まれました。
 
その後、男性のロマンス歌謡グループも人気を博すのですが、それらのグループのリーダーは必ずギターを抱え、切ないフラメンコ風の前奏を弾いていたものです。
 

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ある程度以上の年齢に、フラメンコのメロディに強い哀愁を感じる方が多いのは、当時の歌謡曲の影響だと思います。
 

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そして、バルセロナオリンピックの影響ではじまった、日本の第２次フラメンコブームは、オヨスのバイレのテレビ中継がそのキッカケになったと言われています。
 

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都内にもほんの数件しかなかったバイレ教室が、あっといまに数百件にも増え、日本中に広まったことは、ご存じの方も多いでしょう。
 

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当時は発表会でも、まだカンテがつくことはまれで、ギターだけで踊ることが一般的。
 
私がカンテで活動を開始した1994年には、バイレ練習生にすらカンテはほとんど知られていませんでした。
 

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バイレ人気が成熟するとともに、バイレの公演にはカンテが不可欠だと思われるようになった、はずだったんですが、残念ながらその後も、カンテはブームというところまで行っていません。
 

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いかんせん、、、、カンテは日本では誤解されまくってしまったので・・・
 

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私がこうしてネットの世界を中心に、日本に正しいフラメンコの知識を広めようと活動始めたのは、2001年、文化庁主催のインターネット博覧会への出展がキッカケでした。
 

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それから、もうすぐ丸18年が経とうとしています。
 

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私が広めた正しいフラメンコの知識もいくつかはあるので、それに関してはよかったんですけれど、まだまだカンテの本当の姿は、バイレ練習生のみなさんにすら伝わってはいません。
 

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スペインのフラメンコ人気がカンテの力で復活したように、日本でも、カンテの力を持ってすれば、本物のフラメンコブームが来ると私は信じています。
 
 
きっと、いつか。
 
 
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