政治がカンテに与えた影響についてお話ししています。
 

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その中でも一番影響が強かったのは独裁者フランコ総統。
彼の影響は実はまだ続いているんです。
 

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今回は、フランコ総統がどんなフラメンコ歌手を好み、選んで行ったのかについてお話ししたいと思います。
 

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フランコは第2次世界大戦後、少しずつ政治的影響力を強くしていって、最終的に完全な独裁になっていったんですが、その分、民衆の不満もどんどん強くなって行ったようで、セビージャの友人に当時のことを聞くと、いまだに押し黙って怒りの表情を浮かべる人が多いんです。
 

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当時も不満がたまっていた人たちが沢山いたようなんですが、表だって政治批判が出来るわけもありません。

それで、フラメンコ歌手がみんなの気持ちを代弁する為、こっそりカンテの歌詞にこめて歌ったんですよね。
 

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それをみんなで集まって聞くことで、反フランコの仲間意識を強めたり、ストレスをぶつけたりしていたようなんです。
 

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もちろん、フランコ政権側もそういうフラメンコ歌手や集まりを、見逃すはずがありません。
 
そういうコンサートや集まりがあると聞くと、調査が入り、一度そういう歌手だというレッテルを貼られたら、もう表舞台で活躍することは難しかったようです。
 

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そして、たとえフランコに反対する歌詞を歌わなくても、フランコの好みではないフラメンコ歌手は、大きなカンテのイベントやテレビ番組には出られませんでした。
 

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フランコの好みのフラメンコ歌手、それは一言で言うと美しい人。
 
顔もスタイルも声も、すべてがとにかく美しい人が好きだったようです。
 

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当時テレビで放映されたカンテを、YOUTUBEでみることができるんですが、歌手達は男女関係なく本当に美形ぞろいで、声もかなりのつやつや美声、衣裳も華やかで、照明もかなり明るく、セットもゴージャスでぴっかぴか。
 

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今、みなさんが思うカンテのイメージとはだいぶ違うのではないでしょうか？
 
 
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