コラム
カンテの基礎知識
フラメンコの基礎知識
(35)カンテの歴史と流行 <カンテに流行って?>
カンテが興行の1ジャンルとしてして成立して、120年くらいになりますね。
これからしばらくの間、カンテの歴史と流行の移り変わりについて、
ご説明したいと思います。
<しばらくの間>連載することになると思うのは、
実は、カンテはこの約120年の間に、時代とともに大きく変化していて、
日本のみなさんの持つイメージとはだいぶ違う時代もあるからなんです。
というか、イメージと違う時代のほうがずっと長いような。
時代とともに多くの変遷をとげたカンテですが、
どういうカンテを好きかと言うことは、もちろん各自の自由♪
でも、全体としてどんなカンテがあり、
歴史的にどう変わって来たのかということは、
カンテに興味を持つ方なら知ってる方が楽しいと思いませんか?
という訳で、しばらくお付き合いくださいませ。
では、まず最初にみなさんがカンテに持つイメージについて
ちょっと考えてみたいと思います。
たとえば、、、
<カンテはギター1本で伴奏するものだ。
これは、いかがですか?
当たり前だ! なんて思ってしまったあなた。
うーん、実はそうではないんですよね。
カンテを伴奏する楽器も、時代とともに大きく変化しているんです。
そして、楽器だけではなく、伴奏する人の人数も大きく変化しました。
<カンテは基本的に男性が歌うものだ。
これは、日本でも最近ではそう思っている人は少ないかもですね。
でも、実は歴史的には、男性だけの時代もあったんですよ。
<カンテは薄暗い小さいお店で歌われるもの。
カンテがどういった会場で歌われたのかも、時代とともに大きく変化しました。
会場の種類というより、規模と言った方がわかりやすいかもしれませんね。
これ、実は日本の一般的な音楽と基本的に一緒なんですよ。
そうですね、
たとえばバンドの場合、デビューしたてでまだあまり動員が見込めないころは、
小さな会場でコンサートをするものなんですけど、
人気が出てお客さんがいっぱい来るようになったら、
自然に会場は大きい場所へと変わって行きますよね。
カンテ創成期にカンテを扱っていた会場は、
ライブハウスやレストランや飲み屋さんが中心だったので、
カンテがどんなに人気があったとしてもある程度のキャパですが、
その後あるきっかけで、
大きな劇場でカンテコンサートが開かれるようになります。
そうそう、会場の規模は伴奏楽器の編成にも係っているんですよ。
<フラメンコ歌手はしゃがれ声である必要がある。
これこそ、日本で深く信じられている伝説じゃないでしょうか?
実際に、綺麗な声の人気フラメンコ歌手は今までに多く存在しています。
なんと声が美しいことがフラメンコ歌手の条件だった時代も長くあったんです。
でも、しゃがれ声こそがフラメンコ歌手だと言われた時代があったことも、
又事実。
どうしてそう思われるようになったのかはご存知ですか?
実は、ちゃーんとはっきりとした理由があるんです。
他にも、、、
<フラメンコ歌手は黒ずくめの服装をする。
<カンテは強いパルマ(手拍子)とともに歌われる。
<フラメンコ歌手はヒターノ(ジプシー)でなければならない。
<カンテはジプシーの家族の中の歌である。
などなど。
カンテに関する思い込みの多くは、特定の時代に関係しているようなので、
カンテ120年の歴史を紐解いていけば、きっとなにかが見えてくると思います。
各時代の人気歌手、人気曲種などもあげながら、
少しずつ丁寧にお話ししていきたいと思いっています。
そんな事言って始めちゃったものの、これ、実はかなり大変な作業なんです。
自分で自分の首絞めちゃう案件かも。
なのでちょっとずつしか進まなかったり、他に内容に寄り道したりしても、
怒らないで、あきれないで、長い目で見てくださいね。m(_ _)m
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カンテが興行の1ジャンルとしてして成立して、120年くらいになりますね。
これからしばらくの間、カンテの歴史と流行の移り変わりについて、ご説明したいと思います。
<しばらくの間>連載することになると思うのは、実は、カンテはこの約120年の間に、時代とともに大きく変化していて、日本のみなさんの持つイメージとはだいぶ違う時代もあるからなんです。
というか、イメージと違う時代のほうがずっと長いような。
時代とともに多くの変遷をとげたカンテですが、どういうカンテを好きかと言うことは、もちろん各自の自由♪
でも、全体としてどんなカンテがあり、歴史的にどう変わって来たのかということは、カンテに興味を持つ方なら知ってる方が楽しいと思いませんか?
という訳で、しばらくお付き合いくださいませ。
では、まず最初にみなさんがカンテに持つイメージについて、ちょっと考えてみたいと思います。
たとえば、、、
<カンテはギター1本で伴奏するものだ。
これは、いかがですか?
当たり前だ! なんて思ってしまったあなた。うーん、実はそうではないんですよね。
カンテを伴奏する楽器も、時代とともに大きく変化しているんです。そして、楽器だけではなく、伴奏する人の人数も大きく変化しました。
<カンテは基本的に男性が歌うものだ。
これは、日本でも最近ではそう思っている人は少ないかもですね。でも、実は歴史的には、男性だけの時代もあったんですよ。
<カンテは薄暗い小さいお店で歌われるもの。
カンテがどういった会場で歌われたのかも、時代とともに大きく変化しました。
会場の種類というより、規模と言った方がわかりやすいかもしれませんね。これ、実は日本の一般的な音楽と基本的に一緒なんですよ。
そうですね、たとえばバンドの場合、デビューしたてでまだあまり動員が見込めないころは、小さな会場でコンサートをするものなんですけど、人気が出てお客さんがいっぱい来るようになったら、自然に会場は大きい場所へと変わって行きますよね。
カンテ創成期にカンテを扱っていた会場は、ライブハウスやレストランや飲み屋さんが中心だったので、カンテがどんなに人気があったとしてもある程度のキャパですが、その後あるきっかけで、大きな劇場でカンテコンサートが開かれるようになります。
そうそう、会場の規模は伴奏楽器の編成にも係っているんですよ。
<フラメンコ歌手はしゃがれ声である必要がある。
これこそ、日本で深く信じられている伝説じゃないでしょうか?実際に、綺麗な声の人気フラメンコ歌手は今までに多く存在しています。
なんと声が美しいことがフラメンコ歌手の条件だった時代も長くあったんです。
でも、しゃがれ声こそがフラメンコ歌手だと言われた時代があったことも、又事実。
どうしてそう思われるようになったのかはご存知ですか?
実は、ちゃーんとはっきりとした理由があるんです。
他にも、、、
<フラメンコ歌手は黒ずくめの服装をする。
<カンテは強いパルマ(手拍子)とともに歌われる。
<フラメンコ歌手はヒターノ(ジプシー)でなければならない。
<カンテはジプシーの家族の中の歌である。
などなど。
カンテに関する思い込みの多くは、特定の時代に関係しているようなので、カンテ120年の歴史を紐解いていけば、きっとなにかが見えてくると思います。
各時代の人気歌手、人気曲種などもあげながら、少しずつ丁寧にお話ししていきたいと思いっています。
そんな事言って始めちゃったものの、これ、実はかなり大変な作業なんです。自分で自分の首絞めちゃう案件かも。
なのでちょっとずつしか進まなかったり、他に内容に寄り道したりしても、怒らないで、あきれないで、長い目で見てくださいね。m(_ _)m
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