コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコの基礎知識 
(32)フラメンコの歌詞に出てくる恋愛・結婚
 <君は僕の星だ月だ太陽だ、の太陽>

2019年4月28日アップ

 
先々週、先週と、星、月と説明して来て、今週はとうとう大トリの 太陽 です。
 
月の時にもお話ししたんですが、
日本人は、月も太陽もこの世に1つしかないと考えますよね?
でも、なぜかスペイン人は、月も太陽もたくさんあると考えるようなんです。
特に太陽はなぜか、2つセットでカンテの歌詞によく出てきます。
 
どうして2つセットなのか?
これが、今日のお話しのポイントです。
 
ちょっと古くて恐縮ですが、松田聖子さんの歌に
♪あー、泣かないでメモリーズ
っていう歌詞の歌ありましたよね?
♪ひとみはダイヤモンド
としめられていたと思います。
 
そして、アリスの堀内孝雄さんの曲に、
♪君のひとみは10000ボルト
というのもありましたよね?
 
えっと、私がなにを言いたいのかと言うと、
スペイン語で太陽が意味するのは、なんと ひとみ なんです。
 
♪君のひとみは2つの太陽~
これはカラコレスの有名な歌詞の最後の部分です。
 
太陽が2つもある訳ないじゃないって、私も最初の頃は思っていたんです。
 
でも、師匠に話しを聞いてみると、
”マヌエラ、君だって美しい太陽を2つ持ってるじゃないか!”
なんて返事が返ってきました。
 
ええ、相変わらずのお返事です。
スペイン人って生徒に対してもいちいちこんな感じなんですよね。
日本じゃセクハラ教師ってことになっちゃうかもですね。
 
それで、なんでひとみなのかと言う理由なんですが、
どうやら好きな人に見つめられると熱くほてってくるので、
同じように、あたると温まる太陽になぞらえたようなんです。
 
でも、日本でひとみを太陽に例える事が出来るのは、
巨人の星の飛雄馬が大リーグボールを投げる時だけのような。
あれ? あれは目の中の炎でしたっけ?
 
そうそう、ある日、カンテレッスンの教室に遅れて入ってきた、
最初の師匠のホセ・デ・ラ・トマサがこんなことを言いました。
 
”おや、今日は太陽が10個も輝いているね。日焼けして真っ黒になっちゃうよ。”
 
ええ、お察しの通り、そこには私達女生徒が5人いたんです。
 
”ああ、暑い暑い。”
ホセは手をパタパタさせて、扇ぐ真似までして。
 
あのー、、、なんと申しましょうか。
私は微妙な苦笑いだったんですけど、
他の生徒達はきゃっきゃと嬉しそうでした。
 
そうそう、ひとみに関するスペイン人の表現で、
もうひとつ面白い物があるので、紹介させて下さい。
 
日本人は、あそこを見てごらん って言う時、
指先を見るものに向けて示しますよね?
 
ところが、スペイン人はそういう時、
自分の目の下に指をあてて下まぶたをひっぱり あかんべえ をするんです。
(片方の目だけの時と、両目を片手で一気に引っ張る時があります。
両目の場合は、人差し指と中指を使います。ちょっとやってみません?)
 
どういう意味なのか聞いてみたら、
しっかり目を見開きなさいってことなんだそう。
 
でも、それじゃあ何を見なさいって言っているのかわからないですよね?
 
続けて聞いてみたところ、
そういう場合は、どれを見るのかをこちらから質問するんですって。
 
A ver :(あかんべしながら)しっかり見なさい。
Al que? : 何を?
 
なんて会話になることが多いみたいですね。
 
スペイン人と日本人、
同じ行動を表すボディランゲージがこんなに違うなんて、
なんか面白いと思いません?
 
他にも面白いのが沢山あるので、またご紹介したいと思います。
 
 
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先々週、先週と、星、月と説明して来て、今週はとうとう大トリの 太陽 です。
 


 
月の時にもお話ししたんですが、日本人は、月も太陽もこの世に1つしかないと考えますよね?
でも、なぜかスペイン人は、月も太陽もたくさんあると考えるようなんです。特に太陽はなぜか、2つセットでカンテの歌詞によく出てきます。
 


 
どうして2つセットなのか?
これが、今日のお話しのポイントです。
 


 
ちょっと古くて恐縮ですが、松田聖子さんの歌に
 
♪あー、泣かないでメモリーズ
 
っていう歌詞の歌ありましたよね?
 
♪ひとみはダイヤモンド
 
としめられていたと思います。
 


 
そして、アリスの堀内孝雄さんの曲に、
 
♪君のひとみは10000ボルト
 
というのもありましたよね?
 


 
えっと、私がなにを言いたいのかと言うと、スペイン語で太陽が意味するのは、なんと ひとみ なんです。
 
♪君のひとみは2つの太陽~
これはカラコレスの有名な歌詞の最後の部分です。
 
太陽が2つもある訳ないじゃないって、私も最初の頃は思っていたんです。
 


 
でも、師匠に話しを聞いてみると、
”マヌエラ、君だって美しい太陽を2つ持ってるじゃないか!”
なんて返事が返ってきました。
 


 
ええ、相変わらずのお返事です。スペイン人って生徒に対してもいちいちこんな感じなんですよね。日本じゃセクハラ教師ってことになっちゃうかもですね。
 


 
それで、なんでひとみなのかと言う理由なんですが、どうやら好きな人に見つめられると熱くほてってくるので、同じように、あたると温まる太陽になぞらえたようなんです。
 


 
でも、日本でひとみを太陽に例える事が出来るのは、巨人の星の飛雄馬が大リーグボールを投げる時だけのような。あれ? あれは目の中の炎でしたっけ?
 


 
そうそう、ある日、カンテレッスンの教室に遅れて入ってきた、最初の師匠のホセ・デ・ラ・トマサがこんなことを言いました。
 
”おや、今日は太陽が10個も輝いているね。日焼けして真っ黒になっちゃうよ。”
 


 
ええ、お察しの通り、そこには私達女生徒が5人いたんです。
 
”ああ、暑い暑い。”
 
ホセは手をパタパタさせて、扇ぐ真似までして。
 


 
あのー、、、なんと申しましょうか。
私は微妙な苦笑いだったんですけど、他の生徒達はきゃっきゃと嬉しそうでした。
 


 
そうそう、ひとみに関するスペイン人の表現で、もうひとつ面白い物があるので、紹介させて下さい。
 


 
日本人は、あそこを見てごらん って言う時、指先を見るものに向けて示しますよね?
 
ところが、スペイン人はそういう時、自分の目の下に指をあてて下まぶたをひっぱり あかんべえ をするんです。
(片方の目だけの時と、両目を片手で一気に引っ張る時があります。両目の場合は、人差し指と中指を使います。ちょっとやってみません?)
 


 
どういう意味なのか聞いてみたら、しっかり目を見開きなさいってことなんだそう。
 


 
でも、それじゃあ何を見なさいって言っているのかわからないですよね?
 
続けて聞いてみたところ、そういう場合は、どれを見るのかをこちらから質問するんですって。
 


 
A ver :(あかんべしながら)しっかり見なさい。
Al que? : 何を?
 
なんて会話になることが多いみたいですね。
 


 
スペイン人と日本人、同じ行動を表すボディランゲージがこんなに違うなんて、なんか面白いと思いません?
 
他にも面白いのが沢山あるので、またご紹介したいと思います。
 
 
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