コラム
カンテの基礎知識
フラメンコの基礎知識
(32)フラメンコの歌詞に出てくる恋愛・結婚
<君は僕の星だ月だ太陽だ、の太陽>
先々週、先週と、星、月と説明して来て、今週はとうとう大トリの 太陽 です。
月の時にもお話ししたんですが、
日本人は、月も太陽もこの世に1つしかないと考えますよね?
でも、なぜかスペイン人は、月も太陽もたくさんあると考えるようなんです。
特に太陽はなぜか、2つセットでカンテの歌詞によく出てきます。
どうして2つセットなのか?
これが、今日のお話しのポイントです。
ちょっと古くて恐縮ですが、松田聖子さんの歌に
♪あー、泣かないでメモリーズ
っていう歌詞の歌ありましたよね?
♪ひとみはダイヤモンド
としめられていたと思います。
そして、アリスの堀内孝雄さんの曲に、
♪君のひとみは10000ボルト
というのもありましたよね?
えっと、私がなにを言いたいのかと言うと、
スペイン語で太陽が意味するのは、なんと ひとみ なんです。
♪君のひとみは2つの太陽~
これはカラコレスの有名な歌詞の最後の部分です。
太陽が2つもある訳ないじゃないって、私も最初の頃は思っていたんです。
でも、師匠に話しを聞いてみると、
”マヌエラ、君だって美しい太陽を2つ持ってるじゃないか!”
なんて返事が返ってきました。
ええ、相変わらずのお返事です。
スペイン人って生徒に対してもいちいちこんな感じなんですよね。
日本じゃセクハラ教師ってことになっちゃうかもですね。
それで、なんでひとみなのかと言う理由なんですが、
どうやら好きな人に見つめられると熱くほてってくるので、
同じように、あたると温まる太陽になぞらえたようなんです。
でも、日本でひとみを太陽に例える事が出来るのは、
巨人の星の飛雄馬が大リーグボールを投げる時だけのような。
あれ? あれは目の中の炎でしたっけ?
そうそう、ある日、カンテレッスンの教室に遅れて入ってきた、
最初の師匠のホセ・デ・ラ・トマサがこんなことを言いました。
”おや、今日は太陽が10個も輝いているね。日焼けして真っ黒になっちゃうよ。”
ええ、お察しの通り、そこには私達女生徒が5人いたんです。
”ああ、暑い暑い。”
ホセは手をパタパタさせて、扇ぐ真似までして。
あのー、、、なんと申しましょうか。
私は微妙な苦笑いだったんですけど、
他の生徒達はきゃっきゃと嬉しそうでした。
そうそう、ひとみに関するスペイン人の表現で、
もうひとつ面白い物があるので、紹介させて下さい。
日本人は、あそこを見てごらん って言う時、
指先を見るものに向けて示しますよね?
ところが、スペイン人はそういう時、
自分の目の下に指をあてて下まぶたをひっぱり あかんべえ をするんです。
(片方の目だけの時と、両目を片手で一気に引っ張る時があります。
両目の場合は、人差し指と中指を使います。ちょっとやってみません?)
どういう意味なのか聞いてみたら、
しっかり目を見開きなさいってことなんだそう。
でも、それじゃあ何を見なさいって言っているのかわからないですよね?
続けて聞いてみたところ、
そういう場合は、どれを見るのかをこちらから質問するんですって。
A ver :(あかんべしながら)しっかり見なさい。
Al que? : 何を?
なんて会話になることが多いみたいですね。
スペイン人と日本人、
同じ行動を表すボディランゲージがこんなに違うなんて、
なんか面白いと思いません?
他にも面白いのが沢山あるので、またご紹介したいと思います。
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先々週、先週と、星、月と説明して来て、今週はとうとう大トリの 太陽 です。
月の時にもお話ししたんですが、日本人は、月も太陽もこの世に1つしかないと考えますよね?
でも、なぜかスペイン人は、月も太陽もたくさんあると考えるようなんです。特に太陽はなぜか、2つセットでカンテの歌詞によく出てきます。
どうして2つセットなのか?
これが、今日のお話しのポイントです。
ちょっと古くて恐縮ですが、松田聖子さんの歌に
♪あー、泣かないでメモリーズ
っていう歌詞の歌ありましたよね?
♪ひとみはダイヤモンド
としめられていたと思います。
そして、アリスの堀内孝雄さんの曲に、
♪君のひとみは10000ボルト
というのもありましたよね?
えっと、私がなにを言いたいのかと言うと、スペイン語で太陽が意味するのは、なんと ひとみ なんです。
♪君のひとみは2つの太陽~
これはカラコレスの有名な歌詞の最後の部分です。
太陽が2つもある訳ないじゃないって、私も最初の頃は思っていたんです。
でも、師匠に話しを聞いてみると、
”マヌエラ、君だって美しい太陽を2つ持ってるじゃないか!”
なんて返事が返ってきました。
ええ、相変わらずのお返事です。スペイン人って生徒に対してもいちいちこんな感じなんですよね。日本じゃセクハラ教師ってことになっちゃうかもですね。
それで、なんでひとみなのかと言う理由なんですが、どうやら好きな人に見つめられると熱くほてってくるので、同じように、あたると温まる太陽になぞらえたようなんです。
でも、日本でひとみを太陽に例える事が出来るのは、巨人の星の飛雄馬が大リーグボールを投げる時だけのような。あれ? あれは目の中の炎でしたっけ?
そうそう、ある日、カンテレッスンの教室に遅れて入ってきた、最初の師匠のホセ・デ・ラ・トマサがこんなことを言いました。
”おや、今日は太陽が10個も輝いているね。日焼けして真っ黒になっちゃうよ。”
ええ、お察しの通り、そこには私達女生徒が5人いたんです。
”ああ、暑い暑い。”
ホセは手をパタパタさせて、扇ぐ真似までして。
あのー、、、なんと申しましょうか。
私は微妙な苦笑いだったんですけど、他の生徒達はきゃっきゃと嬉しそうでした。
そうそう、ひとみに関するスペイン人の表現で、もうひとつ面白い物があるので、紹介させて下さい。
日本人は、あそこを見てごらん って言う時、指先を見るものに向けて示しますよね?
ところが、スペイン人はそういう時、自分の目の下に指をあてて下まぶたをひっぱり あかんべえ をするんです。
(片方の目だけの時と、両目を片手で一気に引っ張る時があります。両目の場合は、人差し指と中指を使います。ちょっとやってみません?)
どういう意味なのか聞いてみたら、しっかり目を見開きなさいってことなんだそう。
でも、それじゃあ何を見なさいって言っているのかわからないですよね?
続けて聞いてみたところ、そういう場合は、どれを見るのかをこちらから質問するんですって。
A ver :(あかんべしながら)しっかり見なさい。
Al que? : 何を?
なんて会話になることが多いみたいですね。
スペイン人と日本人、同じ行動を表すボディランゲージがこんなに違うなんて、なんか面白いと思いません?
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