コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコの基礎知識 
(24)フラメンコの歌詞に出てくる恋愛・結婚
 <アンダルシア人の結婚って?>

2019年2月24日アップ

 
前回のコラムにも書いたんですが、スペインの都市部は急速に近代化?
していて、結婚年齢も遅くなっているし、生涯独身の人も増えています。
 
アンダルシアもその影響を受けて、少しずつ変わりつつあるといっても、
農村部ではいまだにかなり若いうちに結婚するようです。
 
フラメンコの歌詞に出てくるのは、そんな農村部の人達なので、
農村部の人の結婚感を学べば、カンテの歌詞もわかりやすくなると思います。
 
さて、日本にいると信じられないと思いますけれど、
今でもアンダルシアの農村部の人の初婚年齢は、
女性が16歳から20歳くらい、男性も18歳から21歳くらいの人が多いんです。
 (フラメンコアーティストの場合は、農村部の出身でも結婚はかなり遅く、
女性でも30代になってからの人も多いようです。)
 
スペイン人の義務教育は、日本と同じく15歳までなのですが、
その後、日本の高校にあたる学校に進学するのは、
農村部では中学1クラスに多くても5人程度。
 
 多くの子供が中学の途中で学校に通わなくなってしまうので、
義務教育とはいえ、ちゃんと終了していない人も沢山います。
 
ただ、学校に行かなくなったとしても、
働いてもいいのは18歳以上なのがスペインなんですよね。
 
高校に進学しなかった子供たちは、
働けるようになるまでの数年間をどう過ごすんでしょう?
 
そのせいと言う訳ではないと思いますが、
18歳になるまでには、ほとんどの人が結婚相手を見つけていて、
男性が正式に就職したところで結婚する人が多いようなんです。
 
ところで、スペイン人って情熱的で、出会ってすぐに恋に落ちるっていう
イメージを持つ方も多いと思います。
 
でも、実際は全く逆で、知り合ってから付き合うまで数年あるのもざらですし、
結婚まではすくなくとも3年以上は付き合います。
 
というのも、将来の結婚を見据えて、正式に婚約するぞとなったら、
まず彼女の生誕地の教会に行って、将来ここで結婚式をあげたい
という届けを出すことになっているんですが、
届をだしてから結婚式までが、ものすごく時間がかかるんです。
 
結婚までに様々な勉強会(結婚の心得的な)やイベントなどの
教会行事があって、順番にひとつひとつこなしていっても、
結婚式を迎えるまでには、さらにもう2、3年がかかってしまうんだそう。
 
(途中で赤ちゃんが生まれてしまい、
結婚式は子連れでなんて人も割と見かけます。
赤ちゃんが生まれそうだから急いで結婚式をあげる、
なんてことはしないのがアンダルシア。)
 
ですから、若くして結婚する農村部の人達は、
結婚までの恋愛経験はみんな1回だけなんです。
(途中でなにかあってお別れしたりしたら、
新しい人とすぐにであっても、またそこから5年くらいはかかってしまうので、
もうそんなに若い人ではなくなるので。)
 
以前はお見合いもあったらしいんですが、もう何十年も前の話しのようで、
最近は、身近な人の中から、相手の性格などがしっかりわかった段階で
付き合い始め、一度付き合ったらそのまま結婚へ進むことがほとんどです。
 
ちなみに、カトリックの国ですから、貞操観念はとってもしっかりしていて、
正式に婚約をするまでは、2人での旅行などは考えられないと言ってました。
 (これが、表向きだけってわけでもないらしいんですよね。)
 
えっと、、、ここまで読んで頂いて、お気づきかもしれませんが、
アンダルシアの人達は、片想いに苦しんだり、
同時に複数の人を好きになったり、奪ったり、奪われたりとかは、
基本的に無縁です。
 
でも、フラメンコの歌詞には、恋の苦しみもいろいろ出てきますよね?
それって、どうしてなんでしょう?
 
あくまでも想像の世界? 
 
いえいえ、実はがっつり恋をする人たちもいるんです。
 
 
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

 
前回のコラムにも書いたんですが、スペインの都市部は急速に近代化?していて、結婚年齢も遅くなっているし、生涯独身の人も増えています。
 
アンダルシアもその影響を受けて、少しずつ変わりつつあるといっても、農村部ではいまだにかなり若いうちに結婚するようです。
 


 
フラメンコの歌詞に出てくるのは、そんな農村部の人達なので、農村部の人の結婚感を学べば、カンテの歌詞もわかりやすくなると思います。
 


 
さて、日本にいると信じられないと思いますけれど、今でもアンダルシアの農村部の人の初婚年齢は、女性が16歳から20歳くらい、男性も18歳から21歳くらいの人が多いんです。
 (フラメンコアーティストの場合は、農村部の出身でも結婚はかなり遅く、女性でも30代になってからの人も多いようです。)
 


 
スペイン人の義務教育は、日本と同じく15歳までなのですが、その後、日本の高校にあたる学校に進学するのは、農村部では中学1クラスに多くても5人程度。
 
 多くの子供が中学の途中で学校に通わなくなってしまうので、義務教育とはいえ、ちゃんと終了していない人も沢山います。
 


 
ただ、学校に行かなくなったとしても、働いてもいいのは18歳以上なのがスペインなんですよね。
 
高校に進学しなかった子供たちは、働けるようになるまでの数年間をどう過ごすんでしょう?
 


 
そのせいと言う訳ではないと思いますが、18歳になるまでには、ほとんどの人が結婚相手を見つけていて、男性が正式に就職したところで結婚する人が多いようなんです。
 


 
ところで、スペイン人って情熱的で、出会ってすぐに恋に落ちるっていうイメージを持つ方も多いと思います。
 
でも、実際は全く逆で、知り合ってから付き合うまで数年あるのもざらですし、結婚まではすくなくとも3年以上は付き合います。
 


 
というのも、将来の結婚を見据えて、正式に婚約するぞとなったら、まず彼女の生誕地の教会に行って、将来ここで結婚式をあげたいという届けを出すことになっているんですが、届をだしてから結婚式までが、ものすごく時間がかかるんです。
 


 
結婚までに様々な勉強会(結婚の心得的な)やイベントなどの教会行事があって、順番にひとつひとつこなしていっても、結婚式を迎えるまでには、さらにもう2、3年がかかってしまうんだそう。
 
(途中で赤ちゃんが生まれてしまい、結婚式は子連れでなんて人も割と見かけます。赤ちゃんが生まれそうだから急いで結婚式をあげる、なんてことはしないのがアンダルシア。)
 


 
ですから、若くして結婚する農村部の人達は、結婚までの恋愛経験はみんな1回だけなんです。
(途中でなにかあってお別れしたりしたら、新しい人とすぐにであっても、またそこから5年くらいはかかってしまうので、もうそんなに若い人ではなくなるので。)
 


 
以前はお見合いもあったらしいんですが、もう何十年も前の話しのようで、最近は、身近な人の中から、相手の性格などがしっかりわかった段階で付き合い始め、一度付き合ったらそのまま結婚へ進むことがほとんどです。
 


 
ちなみに、カトリックの国ですから、貞操観念はとってもしっかりしていて、正式に婚約をするまでは、2人での旅行などは考えられないと言ってました。
 (これが、表向きだけってわけでもないらしいんですよね。)
 


 
えっと、、、ここまで読んで頂いて、お気づきかもしれませんが、アンダルシアの人達は、片想いに苦しんだり、同時に複数の人を好きになったり、奪ったり、奪われたりとかは、基本的に無縁です。
 


 
でも、フラメンコの歌詞には、恋の苦しみもいろいろ出てきますよね?
 
それって、どうしてなんでしょう?
 
あくまでも想像の世界? 
 
いえいえ、実はがっつり恋をする人たちもいるんです。
 
 
<最新のコラムはメルマガでもお読み頂けます。
<ご希望の方はメルマガ登録フォームからご登録ください。

カンテデンランヒータ
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ
 
カンテデナランヒータ