コラム
カンテの基礎知識

 
フラメンコの基礎知識 
(20)フラメンコとキリスト教 <牧師さん?神父様?>

2019年1月27日アップ

 
フラメンコの歌詞を理解するのに、必要なキリスト教のお話しをしています。
今回は、これもよく歌詞に出てくる概念<聖職者>について。
 
ところで、今回のタイトルにもしたんですけど、
牧師さんと神父様の違いって知っていますか?
 
どちらもキリスト教の聖職者だってことは知っている方も多いと思います。
他にはシスターなんていうのも聞きますよね。
 
実は、前にもご紹介したように、
キリスト教は大きくカトリックとプロテスタントに別れています。
(実は、他にも少数派の宗派がいっぱいあります。)
 
日本はプロテスタントが多いんですが、
プロテスタントの聖職者を男女ともに牧師さんと言います。
牧師さんと言うのは羊飼いという意味、
人々を羊に見立ててその管理者指導者と言う立場です。
 
スペインはご存じのようにカトリックの信者がほとんどで、
カトリックの聖職者は、男性は神父様、女性はシスターと言います。
(宗派によっては、男性の聖職者で神父様の助手的な立場の人もいます。)
 
神父、すなわち 神様で父親 なのがカトリックの聖職者、
プロテスタントの牧師さんとはずいぶん違いますよね。
(カトリックの考え方は男女平等ではないので、神様扱いは男性だけ、
 女性のシスターはあくまでも姉妹なだけなんです。)
 
ちなみに、世界で一番有名な(偉い)神父さまは、あのローマ法王です。
さて、このプロテスタントとカトリックの聖職者には
大きな違いがあるんですけど、ご存知ですか?
 
それは、結婚してもいいかどうか。
 
古くからあるカトリックは、戒律が厳しくて、
男女とも聖職者は一生独身を通します。
 
その後、カトリックに対抗してうまれたプロテスタントは、
比較的戒律も穏やかで、プロテスタントの聖職者の牧師さんは、
結婚も子供を持つこともOKなんです。
 
カトリックの国スペインのフラメンコの歌詞に出てくるのは、
もちろん神父様やシスターのほう。
 
一般の人が恋をしても、叶わない相手ということになります。
 
ちなみに、スペインには聖職者がとにかく多くって、
現地の友人の話では、小学校のクラスメイトの少なくても1人は、
大人になって聖職者になっているんだそう。
 
なので、初恋の幼なじみが神父になっちゃった、
なんてよくある話しなんですって。
 
もちろん、聖職者といえど人間ですから、誰かに恋心を抱くことはあること。
でも、相手に伝えることも、付き合うこともできないので、
その葛藤がカンテの歌詞になったりもして。
 
ソレアの歌詞にも、よく<叶わない恋>なんて言葉が登場するのですが、
フラメンコの歌詞に不倫はほとんど登場しません。
 
<恋してはいけない相手>と出てきたら、それは不倫ではなくて、
相手が聖職者と考えるのが、スペインでは一般的なんです。
 
 
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フラメンコの歌詞を理解するのに、必要なキリスト教のお話しをしています。
 
今回は、これもよく歌詞に出てくる概念<聖職者>について。
 


 
ところで、今回のタイトルにもしたんですけど、牧師さんと神父様の違いって知っていますか?
 
どちらもキリスト教の聖職者だってことは知っている方も多いと思います。他にはシスターなんていうのも聞きますよね。
 


 
実は、前にもご紹介したように、キリスト教は大きくカトリックとプロテスタントに別れています。
(実は、他にも少数派の宗派がいっぱいあります。)
 


 
日本はプロテスタントが多いんですが、プロテスタントの聖職者を男女ともに牧師さんと言います。
牧師さんと言うのは羊飼いという意味、人々を羊に見立ててその管理者指導者と言う立場です。
 


 
スペインはご存じのようにカトリックの信者がほとんどで、カトリックの聖職者は、男性は神父様、女性はシスターと言います。
(宗派によっては、男性の聖職者で神父様の助手的な立場の人もいます。)
 


 
神父、すなわち 神様で父親 なのがカトリックの聖職者、プロテスタントの牧師さんとはずいぶん違いますよね。
(カトリックの考え方は男女平等ではないので、神様扱いは男性だけ、女性のシスターはあくまでも姉妹なだけなんです。)
 


 
ちなみに、世界で一番有名な(偉い)神父さまは、あのローマ法王です。
 


 
さて、このプロテスタントとカトリックの聖職者には大きな違いがあるんですけど、ご存知ですか?
 
それは、結婚してもいいかどうか。
 


 
古くからあるカトリックは、戒律が厳しくて、男女とも聖職者は一生独身を通します。
 
その後、カトリックに対抗してうまれたプロテスタントは、比較的戒律も穏やかで、プロテスタントの聖職者の牧師さんは、結婚も子供を持つこともOKなんです。
 


 
カトリックの国スペインのフラメンコの歌詞に出てくるのは、もちろん神父様やシスターのほう。
 
一般の人が恋をしても、叶わない相手ということになります。
 


 
ちなみに、スペインには聖職者がとにかく多くって、現地の友人の話では、小学校のクラスメイトの少なくても1人は、大人になって聖職者になっているんだそう。
 
なので、初恋の幼なじみが神父になっちゃった、なんてよくある話しなんですって。
 


 
もちろん、聖職者といえど人間ですから、誰かに恋心を抱くことはあること。
でも、相手に伝えることも、付き合うこともできないので、その葛藤がカンテの歌詞になったりもして。
 


 
ソレアの歌詞にも、よく<叶わない恋>なんて言葉が登場するのですが、フラメンコの歌詞に不倫はほとんど登場しません。
 
<恋してはいけない相手>と出てきたら、それは不倫ではなくて、相手が聖職者と考えるのが、スペインでは一般的なんです。
 
 
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