コラム
カンテの基礎知識
フラメンコの基礎知識
(12)カンテとバイレの関係 <バイレの歴史1>
長く連載していた、バイレの振り付けとカンテの関係が一通り終わったので、
今回から、バイレの歴史について少し触れたいと思います。
カンテは、数百年前から少しずつ始まって、
現在のフラメンコのカンテ的なものになったのは、
19世紀の終わりと言われています。
そして、フラメンコという名前を頂いてカンテが人々に披露されたのは、
実は20世紀になってから。
フラメンコという名前は、
もともとカンテのコンサートについた名前だったんです。
では、バイレはいつから始まったのでしょうか?
もともとスペインには数多くの民族舞踊が存在します。
俗にホタと呼ばれている物が一番知られていると思いますが、
こちらも数百年前にはすでに存在していたようです。
でも、ホタの踊りはあくまでもホタの踊りで、
フラメンコのバイレではありません。
同時にクラシコエスパニョールという劇場用の踊りも数百年前からあって、
オペラの舞台で踊られていたようです。
クラシックバレーが好きな方はご存じだと思いますが、
もともとクラシックバレーもオペラの舞台でスタートしました。
それが後にオペラと分かれ、
独立した踊りの公演の形をとるようになったのです。
フランス、ロシアなどでクラシックバレーがオペラから別れ発展していく中、
スペインでは、もともとオペラの舞台でカスタネットを持ち、
カタカタ音がする靴を履いた踊りが用いられていたのですが、
こちらも同じようにオペラから踊りが離れ、別々の道を歩むことになりました。
スペインでは、そのカスタネットを持ち、カタカタ靴を鳴らせる踊りを、
クラシック音楽に合わせて踊られていたことから、
クラシコエスパニョールと呼ぶようになったのです。
現在のフラメンコの踊りは、この民謡の踊りと、
クラシコエスパニョールをルーツにしていると言われています。
数百年前から存在していたこれら2つの踊りの様々なテクニックや踊り方を、
そのままフラメンコのカンテ、音楽に合わせて踊ったのが
現在のフラメンコのバイレです。
フラメンコのバイレと言うと、
独特な踊り方や道具(靴など)があると思われるかもしれませんが、
実は、踊り方も道具も、すべてこのふたつの踊りのものを
そのまま流用しているんです。
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長く連載していた、バイレの振り付けとカンテの関係が一通り終わったので、今回から、バイレの歴史について少し触れたいと思います。
カンテは、数百年前から少しずつ始まって、現在のフラメンコのカンテ的なものになったのは、19世紀の終わりと言われています。
そして、フラメンコという名前を頂いてカンテが人々に披露されたのは、実は20世紀になってから。
フラメンコという名前は、もともとカンテのコンサートについた名前だったんです。
では、バイレはいつから始まったのでしょうか?
もともとスペインには数多くの民族舞踊が存在します。
俗にホタと呼ばれている物が一番知られていると思いますが、こちらも数百年前にはすでに存在していたようです。
でも、ホタの踊りはあくまでもホタの踊りで、フラメンコのバイレではありません。
同時にクラシコエスパニョールという劇場用の踊りも数百年前からあって、オペラの舞台で踊られていたようです。
クラシックバレーが好きな方はご存じだと思いますが、もともとクラシックバレーはオペラの舞台でスタートしました。それが後にオペラと分かれ、独立した踊りの公演の形をとるようになったのです。
フランス、ロシアなどでクラシックバレーがオペラから別れ発展していく中、スペインでは、もともとオペラの舞台でカスタネットを持ち、カタカタ音がする靴を履いた踊りが用いられていたのですが、こちらも同じようにオペラから踊りが離れ、別々の道を歩むことになりました。
スペインでは、そのカスタネットを持ち、カタカタ靴を鳴らせる踊りを、クラシック音楽に合わせて踊られていたことから、クラシコエスパニョールと呼ぶようになったのです。
現在のフラメンコの踊りは、この民謡の踊りと、クラシコエスパニョールをルーツにしていると言われています。
数百年前から存在していたこれら2つの踊りの、様々なテクニックや踊り方を、そのままフラメンコのカンテ、音楽に合わせて踊った物が現在のフラメンコのバイレです。
フラメンコのバイレと言うと、独特な踊り方や道具(靴など)があると思われるかもしれませんが、実は、踊り方も道具も、すべてこのふたつの踊りのものをそのまま流用しているんです。
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