コラム
カンテの基礎知識
フラメンコの基礎知識
(8)カンテとバイレの関係
<歌振りのイメージに合わせて足や導入部を作る>
前回は、カンテの録音を聞きながら
イメージを膨らませるところのお話しをしました。
今回はその次、歌振り以外の部分を作るお話しに移りましょう。
カンテのバイレの関係の総論の時に、以下のように紹介した部分ですね。
4)歌振りのイメージに合わせて、
足のパートや、導入部など他の部分の振りを作ります。
(歌振りの振り付けは、この段階ではイメージするだけで
細かくは作りません。)
基本的に、歌振りはカンテさんと合わせながら即興的に作りますが、
それ以外の部分は、前もって用意しておくことが多いでしょう。
ただ、単に作っていくと言うより、
あくまでもカンテからうけたイメージをもとに、
カンテに合わせた歌振りとつながるように作るんです。
歌振りと他の部分がバラバラでは、いい振り付けと言えませんよね。
ですから、先に歌振りの部分のイメージを広げておく必要があります。
このパートですることは大きく2つ。
1)ひとつは、全体の構成を決める事。
2)もうひとつは、それぞれの細かい振り付けを作る事。
ただ、このふたつはそれぞれがバラバラってわけじゃなくて、
全体の構成があるから、細部の振り付けがあり、
細かい個々の振り付けを作りながら、全体の構成を練っていく、というように、
相互に行きつ戻りつしながらだんだんと全体像が見えてくるんです。
たとえば、カンテのイメージから
ちょっとした足のリズムが浮かぶ時がありますし、
その足のリズムから、ジャマーダが浮かんだりもします。
そこから全体像が急に見えて来て、一気に振りがまとまる、
なんてこともよくあるんです。
そうですね。
これって小説を書くのにちょっと似ているかもしれませんね。
素敵なセリフをひとつ思いつくところから、
全体のお話しが出来てくるみたいな感じです。
実は私、こういう産みの苦しみ(楽しみ?)を味わっている人の
そばにいるのが大好きなんです。
見ているというより、そばでその空気を感じているのが。
その人の想像力が働くのはあくまでも、その人の頭の中だけでのこと。
私には見えません。
でも、感じるんですよね。
ちょっとした表情から、息遣いから、
今、その人の頭の中で何が起きているのか。
あえてじっとみたりしないで、
本を読んだり、他のことをしていたりしながら、知らん顔をしたままで。
その場にいつまでも、まるで部屋の隅のほこりのように存在していたいんです。
あなたももしそういう場面に出くわしたら、静かに感じてみてくださいね。
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今回はその次、歌振り以外の部分を作るお話しに移りましょう。
カンテのバイレの関係の総論の時に、以下のように紹介した部分ですね。
4)歌振りのイメージに合わせて、足のパートや、導入部など他の部分の振りを作ります。(歌振りの振り付けは、この段階ではイメージするだけで細かくは作りません。)
基本的に、歌振りはカンテさんと合わせながら即興的に作りますが、それ以外の部分は、前もって用意しておくことが多いでしょう。
ただ、単に作っていくと言うより、あくまでもカンテからうけたイメージをもとに、カンテに合わせた歌振りとつながるように作るんです。
歌振りと他の部分がバラバラでは、いい振り付けと言えませんよね。
ですから、先に歌振りの部分のイメージを広げておく必要があります。
このパートですることは大きく2つ。
1)ひとつは、全体の構成を決める事。
2)もうひとつは、それぞれの細かい振り付けを作る事。
ただ、このふたつはそれぞれがバラバラってわけじゃなくて、全体の構成があるから、細部の振り付けがあり、細かい個々の振り付けを作りながら、全体の構成を練っていく、というように、相互に行きつ戻りつしながらだんだんと全体像が見えてくるんです。
たとえば、カンテのイメージからちょっとした足のリズムが浮かぶ時がありますし、その足のリズムから、ジャマーダが浮かんだりもします。
そこから全体像が急に見えて来て、一気に振りがまとまる、なんてこともよくあるんです。
そうですね。
これって小説を書くのにちょっと似ているかもしれませんね。
素敵なセリフをひとつ思いつくところから、全体のお話しが出来てくるみたいな感じです。
実は私、こういう産みの苦しみ(楽しみ?)を味わっている人のそばにいるのが大好きなんです。
見ているというより、そばでその空気を感じているのが。
その人の想像力が働くのはあくまでも、その人の頭の中だけでのこと。
私には見えません。
でも、感じるんですよね。
ちょっとした表情から、息遣いから、今、その人の頭の中で何が起きているのか。
あえてじっとみたりしないで、本を読んだり、他のことをしていたりしながら、知らん顔をしたままで。
その場にいつまでも、まるで部屋の隅のほこりのように存在していたいんです。
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