コラム
カンテの基礎知識
フラメンコの基礎知識 (4)カンテとバイレの関係
今回のコラムは、生徒さんからの質問も多い
<カンテとバイレの関係>についてです。
踊りの練習生さん達にとって、
カンテと合わせるのはかなりドキドキだと思います。
普段は、カウントだけだったり、ギターだけだったりと、
カンテがつくことはなかなかないと思いますが、
発表会の前になると、突然やってくるカンテさんに、
ワクワクというより、ちょっと不安に思う方も多いのでは?
カンテとバイレの関係を説明するのに、
まずはスペインでの一般的なバイレの振りの作り方から
お話ししたいと思います。
では、スペインで踊り手さんが新しい振り付けを作る時は、
どうするのかを順を追って確認してみましょう。
1)まず、どの曲種を踊るのかを決めます。
2)本番当日歌ってもらう予定のカンテさんに来てもらって、
踊る予定の曲種を歌ってもらって録音します。
(ひとつの曲種に複数のメロディがある場合は、
そのカンテさんが知っている限り全部歌ってもらうことが
多いようです。)
(場合によっては、その場で歌に合わせて少し踊って見たりもします。)
3)カンテさんに歌ってもらった録音を聞きながら、
一人で歌振りのイメージを膨らませます。
4)歌振りのイメージに合わせて、
足のパートや、導入部など他の部分の振りを作ります。
(歌振りの振り付けは、この段階ではイメージするだけで
細かくは作りません。)
5)カンテさん、ギターさんに入って貰って、リハーサルをします。
歌振りの部分は、先日歌ってもらったカンテの中から、
どのメロディを歌ってもらうのかを
カンテさんにリクエストする場合もあります。
(歌詞は当日歌い手が自由に決めるものなので、
前もって決めたりはしません。)
6)歌振り以外の部分は、段どりなどもある程度決めて、
カンテさん、ギターさんと実際に踊って見ながら確認します。
7)歌振りに関しては、リハーサルでも軽く踊って見たりしますが、
最終的な振りは、本番で即興的に作りながら踊ることが一般的です。
というのも、歌詞は本番までなにを歌うのかわからないので。
歌振りは、メロディだけじゃなく歌詞も感じて踊るのでそうなります。
8)群舞や、生徒に振りを教える場合の振り付けは、
リハーサルの段階で歌振りも決めます。
その場合、リハーサルでカンテさんが歌った歌詞をもとに振りを作り、
基本的にカンテさんは本番でもその歌詞で歌います。
以上です。
各項目の詳しいことは次回以降のコラムで
詳しく説明して行きたいと思います。
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今回のコラムは、生徒さんからの質問も多い<カンテとバイレの関係>についてです。
踊りの練習生さん達にとって、カンテと合わせるのはかなりドキドキだと思います。
普段は、カウントだけだったり、ギターだけだったりと、カンテがつくことはなかなかないと思いますが、発表会の前になると、突然やってくるカンテさんに、ワクワクというより、ちょっと不安に思う方も多いのでは?
カンテとバイレの関係を説明するのに、まずはスペインでの一般的なバイレの振りの作り方からお話ししたいと思います。
では、スペインで踊り手さんが新しい振り付けを作る時は、どうするのかを順を追って確認してみましょう。
1)まず、どの曲種を踊るのかを決めます。
2)本番当日歌ってもらう予定のカンテさんに来てもらって、踊る予定の曲種を歌ってもらって録音します。
(ひとつの曲種に複数のメロディがある場合は、そのカンテさんが知っている限り全部歌ってもらうことが多いようです。)
(場合によっては、その場で歌に合わせて少し踊って見たりもします。)
3)カンテさんに歌ってもらった録音を聞きながら、一人で歌振りのイメージを膨らませます。
4)歌振りのイメージに合わせて、足のパートや、導入部など他の部分の振りを作ります。
(歌振りの振り付けは、この段階ではイメージするだけで細かくは作りません。)
5)カンテさん、ギターさんに入って貰って、リハーサルをします。
歌振りの部分は、先日歌ってもらったカンテの中から、どのメロディを歌ってもらうのかをカンテさんにリクエストする場合もあります。
(歌詞は当日歌い手が自由に決めるものなので、前もって決めたりはしません。)
6)歌振り以外の部分は、段どりなどもある程度決めて、カンテさん、ギターさんと実際に踊って見ながら確認します。
7)歌振りに関しては、リハーサルでも軽く踊って見たりしますが、最終的な振りは、本番で即興的に作りながら踊ることが一般的です。というのも、歌詞は本番までなにを歌うのかわからないので。歌振りは、メロディだけじゃなく歌詞も感じて踊るのでそうなります。
8)群舞や、生徒に振りを教える場合の振り付けは、リハーサルの段階で歌振りも決めます。その場合、リハーサルでカンテさんが歌った歌詞をもとに振りを作り、基本的にカンテさんは本番でもその歌詞で歌います。
以上です。
各項目の詳しいことは次回以降のコラムで詳しく説明して行きたいと思います。
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