コラム
カンテの基礎知識
各パロ(曲種)ごとの表現(19)マラゲーニャ
今回の各パロごとの表現は、マラゲーニャです。
”マラゲーニャって、聞いたことはあるけどよくわかんない。”
って方、多いんじゃないでしょうか?
実は、フラメンコで一番重要な曲種がマラゲーニャだって知ってますか?
ソレアでしょ? いや、シギリージャのはず?
いえいえ、フラメンコの分類学などの本を見ると、
どの文献にもフラメンコで一番重要な曲種はマラゲーニャだって書いてあります。
最初はとっつき難いですが、少しづつ慣れて行ってください。
数多くあるマラゲーニャのメロディ。
どれも同じに聞こえるし、どれも違って聞こえる、
それが留学したての頃の私でした。
たぶん、多くの日本人フラメンコ愛好家と一緒かと思います。
でも、実はマラゲーニャをとっても身近に感じるポイントがあるんです。
それは、、、
マラゲーニャの多くはファンダンゴ・デ・ウエルバにルーツがあるということ。
ファンダンゴ・デ・ウエルバなら、聴いていても楽しいし、踊ったこともあって、
身近に感じる方も多いのではないでしょうか。
ファンダンゴ・デ・ウエルバがマラガ地方に伝わって発生したのが、
マラゲーニャだと言われています。
ですので、まずはファンダンゴ・デ・ウエルバを沢山聞いて、
充分に耳が慣れて来たら、マラゲーニャを聞くことをお勧めします。
それから、マラゲーニャを聞き始める時、マラゲーニャを色々と広く聞くより、
ひとつのメロディに絞った方が早くなじめると思います。
一番音源が手に入りやすいのが、マラゲーニャ・デ・チャコン。
現在活躍している若手のフラメンコ歌手の多くがレパートリーにしていますね。
ぜひ、このあたりかた少しづつ聴いて、慣れて、好きになってください。
では、実際に表現する場合の方法をお話ししたいと思います。
私が師匠ナランヒートに言われたマラゲーニャを歌う時のポイントがあります。
それは、どんなにリブレのカンテだとしても、
ちゃんと3拍子を感じて歌えということ。
マラゲーニャもリブレのカンテですけれど、
その底にちゃんと3拍子が流れていないと、
聴いている人は不安になるもののようです。
そして、当然のことですが、メロディを丁寧に届けようと歌うこと。
聴く人の耳にちゃんとメロディが届いてこそのカンテですから。
特にマラゲーニャの場合は、歌い手が各自自由にメリスマを付けたりと、
アレンジすることが多いのですが、
元々のメロディがちゃんと聞こえるように、
元々のメロディとアレンジ部分をしっかり区別して歌いましょう。
元々のメロディの美しさと、自分のアレンジのオリジナリティ。
この2つのバランスがマラゲーニャの肝だと思います。
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今回の各パロごとの表現は、マラゲーニャです。
”マラゲーニャって、聞いたことはあるけどよくわかんない。”って方、多いんじゃないでしょうか?
実は、フラメンコで一番重要な曲種がマラゲーニャだって知ってますか?
ソレアでしょ? いや、シギリージャのはず?
いえいえ、フラメンコの分類学などの本を見ると、どの文献にもフラメンコで一番重要な曲種はマラゲーニャだって書いてあります。
最初はとっつき難いですが、少しづつ慣れて行ってください。
数多くあるマラゲーニャのメロディ。
どれも同じに聞こえるし、どれも違って聞こえる、それが留学したての頃の私でした。
たぶん、多くの日本人フラメンコ愛好家と一緒かと思います。
でも、実はマラゲーニャをとっても身近に感じるポイントがあるんです。
それは、、、
マラゲーニャの多くはファンダンゴ・デ・ウエルバにルーツがあるということ。
ファンダンゴ・デ・ウエルバなら、聴いていても楽しいし、踊ったこともあって、身近に感じる方も多いのではないでしょうか。
ファンダンゴ・デ・ウエルバがマラガ地方に伝わって発生したのが、マラゲーニャだと言われています。
ですので、まずはファンダンゴ・デ・ウエルバを沢山聞いて、充分に耳が慣れて来たら、マラゲーニャを聞くことをお勧めします。
それから、マラゲーニャを聞き始める時は、マラゲーニャを色々と広く聞くより、ひとつのメロディに絞った方が早くなじめると思います。
一番音源が手に入りやすいのが、マラゲーニャ・デ・チャコン。
現在活躍している若手のフラメンコ歌手の多くがレパートリーにしていますね。ぜひ、このあたりかた少しづつ聴いて、慣れて、好きになってください。
では、実際に表現する場合の方法をお話ししたいと思います。
私が師匠ナランヒートに言われたマラゲーニャを歌う時のポイントがあります。
それは、どんなにリブレのカンテだとしても、ちゃんと3拍子を感じて歌えということ。
マラゲーニャもリブレのカンテですけれど、その底にちゃんと3拍子が流れていないと、聴いている人は不安になるもののようです。
そして、当然のことですが、メロディを丁寧に届けようと歌うこと。
聴く人の耳にちゃんとメロディが届いてこそのカンテですから。
特にマラゲーニャの場合は、歌い手が各自自由にメリスマを付けたりと、アレンジすることが多いのですが、元々のメロディがちゃんと聞こえるように、元々のメロディとアレンジ部分をしっかり区別して歌いましょう。
元々のメロディの美しさと、自分のアレンジのオリジナリティ。
この2つのバランスがマラゲーニャの肝だと思います。
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