コラム
カンテの基礎知識

 
各パロ(曲種)ごとの表現(16)ペテネーラ

2018年8月12日アップ 

 
曲種ごとの表現方法、16回目はペテネーラです。
 
曲種ごとの表現、前回までで初心者向けの踊り歌が一通り終わったので、
リブレのカンテの名曲に移りたいと思います。
 
一番最初に扱うのは、もちろんペテネーラです。
私はナランヒータですから、一番に扱う曲はこれしかありません。
 
え?どうして?  ですか?
 
はい、では少し説明させて下さい。
師匠のナランヒートは、多くのカンテのコンクールの審査委員長を
歴任したことでも知られていますが、
実際のフラメンコ歌手として一番知られているのが、
このペテネーラなんです。
 
今、世界中で、もちろん日本でも歌われているペテネーラは、
ナランヒート・バージョンって呼ばれているのをご存知ですか?
 
ペテネーラをフラメンコとしてはじめて歌ったのは、
あのニーニャ・デ・ロス・ペイネスですが、

そのペテネーラは現在歌われているのとは違って、
かなりさっぱりとしたカンテなんです。
 
それに現在のようなアレンジを加えたのがナランヒートです。
という訳で、ペテネーラに関してはちょっと詳しい私ナランヒータです。
 
では、ペテネーラという曲自体の解説から始めましょう。
 
ペテネーラのメロディは、もともとイスラエルの歌だった、
または在スペインだったイスラム系の人の歌だったと言われています。
(古い解説本には中南米で生まれたカンテとありますが、
 それは間違いだったと後日わかりました。)
 
それがアンダルシアのスペイン人に伝わって、民謡化し、
のちにフラメンコに取り入れられました。
先ほども書いた通り、フラメンコに取り入れたのは
ニーニャ・デ・ロス・ペイネスと言われています。
 
ヒターノはペテネーラを歌わないと言われることがあるようですが、
ニーニャ・デ・ロス・ペイネスもヒターナですから、
そんなことはありませんよね。
 
また、ペテネーラという名前は、
葬儀の時の<泣き女>から来たと言われています。
 
イスラムにルーツを持つカンテなので、
イスラム教の寺院やアラブ系の女性が出てくる歌詞も多く、
一番有名な歌詞には<あの美しい女性はイスラムのモスクに行った>と
いう件も出てきます。
 
では、実際に歌う場合はどのように表現したらいいのでしょう。
上にもあげたように、ペテネーラの特徴は
アラブの香りのするメロディです。
 
その独特の美しいメロディをいかに際立たせるのかが、
このカンテを歌うポイントになります。
フラメンコもアラブ調のメロディを持つカンテは、
他にはほとんどありません。
 
ですから、ペテネーラの音程の取り方は、、
他のカンテの音程の取り方と混ざらないようにすることが肝心です。
 
また、その美しさを際立たせるためには、
速さもかなり重要な要因になります。
 
決して速くならず、でも間延びせず歌う為には、
それ相応の歌の技術を持っているか、
前もって丁寧に声のトレーニングをしっかりすることが必須となります。
 
音域の低い部分では、太く安定した声で、
高い部分では細く透明感のある声で歌うことが大切で、
その声のコントラストが、
ペテネーラのメロディの美しさを際立たせるんです。
 
次に踊る場合の表現について考えて見ましょう。
 
踊る場合のポイントも、
イスラム教の雰囲気を出すことがポイントです。
できれば、YOUTUBEなどで検索して、モスクでの祈りの風景や、
イスラム女性の身のこなしなどを参考にすると、
イメージをつかみやすいと思います。
 
基本、体をなるべく上下させないようにすーっと移動し、
目は伏し目がちに、動作も切れよくというより、
なめらかにゆっくりじっくりと。
 
回転するときも、くりっくりっとではなく、
ふわっとぶわっとっていうイメージを心がけると、
他の曲種の踊りとの違いがはっきり出ると思います。
 
また、足の部分でも、盛り上げようと
決して途中で速くなってはいけません。
 
落ち着いた雰囲気を守るように、
スピードの安定も重要なポイントです。
 
以上、参考になりましたでしょうか?
   
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曲種ごとの表現方法、16回目はペテネーラです。
 
曲種ごとの表現、前回までで初心者向けの踊り歌が一通り終わったので、リブレのカンテの名曲に移りたいと思います。
 


 
一番最初に扱うのは、もちろんペテネーラです。私はナランヒータですから、一番に扱う曲はこれしかありません。
 


 
え?どうして?  ですか?
 
はい、では少し説明させて下さい。
 


 
師匠のナランヒートは、多くのカンテのコンクールの審査委員長を歴任したことでも知られていますが、実際のフラメンコ歌手として一番知られているのが、
このペテネーラなんです。
 


 
今、世界中で、もちろん日本でも歌われているペテネーラは、ナランヒート・バージョンって呼ばれているのをご存知ですか?
 
ペテネーラをフラメンコとしてはじめて歌ったのは、あのニーニャ・デ・ロス・ペイネスですが、そのペテネーラは現在歌われているのとは違って、かなりさっぱりとしたカンテなんです。
 


 
それに現在のようなアレンジを加えたのがナランヒートです。
 
という訳で、ペテネーラに関してはちょっと詳しい私ナランヒータです。
 


 
では、ペテネーラという曲自体の解説から始めましょう。
 
ペテネーラのメロディは、もともとイスラエルの歌だった、または在スペインだったイスラム系の人の歌だったと言われています。(古い解説本には中南米で生まれたカンテとありますが、 それは間違いだったと後日わかりました。)
 


 
それがアンダルシアのスペイン人に伝わって、民謡化し、のちにフラメンコに取り入れられました。先ほども書いた通り、フラメンコに取り入れたのはニーニャ・デ・ロス・ペイネスと言われています。
 


 
ヒターノはペテネーラを歌わないと言われることがあるようですが、ニーニャ・デ・ロス・ペイネスもヒターナですから、そんなことはありませんよね。
 


 
また、ペテネーラという名前は、葬儀の時の<泣き女>から来たと言われています。
 


 
イスラムにルーツを持つカンテなので、イスラム教の寺院やアラブ系の女性が出てくる歌詞も多く、一番有名な歌詞には<あの美しい女性はイスラムのモスクに行った>という件も出てきます。
 


 
では、実際に歌う場合はどのように表現したらいいのでしょう。
 
上にもあげたように、ペテネーラの特徴はアラブの香りのするメロディです。
 


 
その独特の美しいメロディをいかに際立たせるのかが、このカンテを歌うポイントになります。
 


 
フラメンコもアラブ調のメロディを持つカンテは、他にはほとんどありません。
 
ですから、ペテネーラの音程の取り方は、、他のカンテの音程の取り方と混ざらないようにすることが肝心です。
 


 
また、その美しさを際立たせるためには、速さもかなり重要な要因になります。
 
決して速くならず、でも間延びせず歌う為には、それ相応の歌の技術を持っているか、前もって丁寧に声のトレーニングをしっかりすることが必須となります。
 


 
音域の低い部分では、太く安定した声で、高い部分では細く透明感のある声で歌うことが大切で、その声のコントラストが、ペテネーラのメロディの美しさを際立たせるんです。
 


 
次に踊る場合の表現について考えて見ましょう。
 
踊る場合のポイントも、イスラム教の雰囲気を出すことがポイントです。
 


 
できれば、YOUTUBEなどで検索して、モスクでの祈りの風景や、イスラム女性の身のこなしなどを参考にすると、イメージをつかみやすいと思います。
 


 
基本、体をなるべく上下させないようにすーっと移動し、目は伏し目がちに、動作も切れよくというより、なめらかにゆっくりじっくりと。
 


 
回転するときも、くりっくりっとではなく、ふわっとぶわっとっていうイメージを心がけると、他の曲種の踊りとの違いがはっきり出ると思います。
 


 
また、足の部分でも、盛り上げようと決して途中で速くなってはいけません。
 
落ち着いた雰囲気を守るように、スピードの安定も重要なポイントです。
 
 
以上、参考になりましたでしょうか?
   
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