コラム
カンテの基礎知識

 
各パロ(曲種)ごとの表現(14)ブレリア

2018年7月29日アップ 

 
曲種の表現14回目はブレリアを取り上げたいと思います。
 
セビジャーナスが日本での知名度ナンバーワンだとしたら、
日本での人気ナンバーワンはたぶんこのブレリアではないかと。
 
実は、フラメンコの曲種の中でもかなり異例なのがブレリアとタンゴ。
 
他の曲種はメロディが決まっていて、
そのメロディ=曲種っていう考え方なんですけど、
ブレリアとタンゴはリズムが決まっているだけで、
特に決まったメロディというものはありません。
 
ですので、今回ご紹介するブレリアも、
前回のセビジャーナス以上にバリエーションが豊かで、
表現にもありとあらゆる可能性があるんです。
 
じゃあどうしたらいいのよ? と言われちゃうかもしれませんね。笑
それでも、いくつかブレリアらしさを出すポイントがありますので、
今回はそのあたりをお話ししたいと思います。
 
まずブレリアと言う言葉の意味なんですけど、
バカ騒ぎとか、悪ふざけと言った感じなんです。
 
つまり、本来ブレリアは真面目に歌われたり踊られたりするものではなく、
リズムに乗ってさえいれば、
結構適当に自由に歌ったり踊ったりしてOKなんですよ。
 
でも、実は適当にというのが一番難しいのがフラメンコ。
私も生徒に教える時、”ここらへんは適当でいいですよ。”
なんていう事があるんですが、
生徒はかなり困った顔をかえしてくれます。
 
実は、ちょっとしたコツを抑えれば、結構自由にできちゃうもんなんですけれど、
他の音楽ジャンルでも、即興を全く経験していない人にとっては、
かなりハードルが高いかもしれませんね
 
では、どうしたらブレリアらしさが出るんでしょうか?
 
まず、歌う場合についてお話ししましょう。
歌のブレリアの特徴として一番大事なことは、
どんなカンテでも、ポップスでも、民謡でも、
ブレリアのリズムで歌うことが出来るということ。
??? なんのこと? と思ったあなた。
ブレリアの特性について、少し聴いて下さいね。
 
ブレリアはメロディが決まっている訳ではないと書いたと思います。
ブレリア・デ・カディスのように、
よく知られたメロディもないことはないんですが、
ほとんどのブレリアは、普段は他のリズムで歌われているメロディを、
ブレリアのリズムに載せ替えて歌っているんです。
 
これは、実際に目の前で聞けば簡単なんですけど、文章にするのは難しいですね。
(今度、私が同じ曲をオリジナルバージョンとブレリアバージョンで歌って、
ネットにあげますので、よかったらそれを聴いてください。)
 
たとえば、スペインで流行した4拍子のポップスを、
メロディの中のいくつかの音を長くしたり、
休符を入れたり取ったりして調整して、
12拍子のブレリアに乗せられるように編曲します。
 
この編曲作業は、一見難しそうに聞こえると思いますが、
実は慣れてしまうと割と簡単で、
当教室の生徒達も、ちょっと練習すればわりとすぐに出来るようになります。
 
というのも、実際にどう載せ替えるのかは歌い手の自由なので、
正解なんてありません。
最初はカッコ悪くなっちゃうんですけど、
何度か続けていれば収まりやすくなります。
 
それで、実際に歌う時、どう表現するのかというと、
原曲の雰囲気を残しつつ、少しだけ適当というか、
軽めに表現するといいでしょう。
 
たとえば元歌がティエントだとして、どんなハードな歌詞だとしても、
ブレリアにする限りは、そこまでシリアスにせず、
軽い自虐程度にまとめるといいと思います。
 
ガロティンなどの明るい曲の場合も、
底抜けに明るくてもいいんですが、出来ればちょっと皮肉っぽくすると、
いかにもブレリアという雰囲気がでるでしょう。
 
どちらちしても、粋な大人 っていうあたりを狙ってみてください。
 
次に、踊る場合の表現ですが、こちらも真剣に踊っちゃあダメなんです。
 
多くの方の場合、即興で振りを作りながら踊るというより、
先生から教わった振り付けを丸暗記して踊るんだと思います。
その暗記した振り付けを、覚えた通りただただ真面目に踊っては、
さすがにブレリアらしさは感じられないですよね?
 
ではどうしたらいいのかと言うと・・・
実は、ブレリアはその他のどの曲種の踊りよりも、
多くの回数練習が必要なんです。
 
何十回、何百回と繰り返し踊って、体が完全にその振り付けになれた時、
少しだけ力を抜いて踊れるようになるからなんです。
 
この軽く力が抜けた感じの踊り、、、、これこそがブレリアらしさです。
もちろん、サパテアードの部分や、ジャマーダなどで
強く激しく踊ることもあります。
でも、それはあくまでも一瞬だけで、
全体的にはすっと力のぬけた粋な感じに踊るんです。
 
それに、全体が力が抜けた踊りであればあるほど、
激しい部分がより際立ちますから。
強い部分もとにかく丁寧に練習して、はっきりと足音が出て、
体の切れがよくなるまで頑張りましょう。
そして、それ以外の部分は軽ーく踊ってるっぽく見えればOKです。
 
簡単そうに見えて、実は結構難易度が高いブレリア。
その難しい理由がお分かり頂けましたか?
  
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曲種の表現14回目はブレリアを取り上げたいと思います。
 
セビジャーナスが日本での知名度ナンバーワンだとしたら、日本での人気ナンバーワンはたぶんこのブレリアではないかと。
 


 
実は、フラメンコの曲種の中でもかなり異例なのがブレリアとタンゴ。
 


 
他の曲種はメロディが決まっていて、そのメロディ=曲種っていう考え方なんですけど、ブレリアとタンゴはリズムが決まっているだけで、特に決まったメロディというものはありません。
 


 
ですので、今回ご紹介するブレリアも、前回のセビジャーナス以上にバリエーションが豊かで、表現にもありとあらゆる可能性があるんです。
 


 
じゃあどうしたらいいのよ? と言われちゃうかもしれませんね。笑
 
それでも、いくつかブレリアらしさを出すポイントがありますので、今回はそのあたりをお話ししたいと思います。
 


 
まずブレリアと言う言葉の意味なんですけど、バカ騒ぎとか、悪ふざけと言った感じなんです。
 
つまり、本来ブレリアは真面目に歌われたり踊られたりするものではなく、リズムに乗ってさえいれば、結構適当に自由に歌ったり踊ったりしてOKなんですよ。
 


 
でも、実は適当にというのが一番難しいのがフラメンコ。
 
私も生徒に教える時、”ここらへんは適当でいいですよ。”なんていう事があるんですが、生徒はかなり困った顔をかえしてくれます。
 


 
ちょっとしたコツを抑えれば、結構自由にできちゃうもんなんですけれど、他の音楽ジャンルでも、即興を全く経験していない人にとっては、かなりハードルが高いかもしれませんね
 


 
では、どうしたらブレリアらしさが出るんでしょうか?
 


 
まず、歌う場合についてお話ししましょう。
 
歌のブレリアの特徴として一番大事なことは、どんなカンテでも、ポップスでも、民謡でも、ブレリアのリズムで歌うことが出来るということ。
 


 
??? なんのこと? と思ったあなた。ブレリアの特性について、少し聴いて下さいね。
 


 
ブレリアはメロディが決まっている訳ではないと書いたと思います。
 
ブレリア・デ・カディスのように、よく知られたメロディもないことはないんですが、ほとんどのブレリアは、普段は他のリズムで歌われているメロディを、ブレリアのリズムに載せ替えて歌っているんです。
 


 
これは、実際に目の前で聞けば簡単なんですけど、文章にするのは難しいですね。(今度、私が同じ曲をオリジナルバージョンとブレリアバージョンで歌って、ネットにあげますので、よかったらそれを聴いてください。)
 


 
たとえば、スペインで流行した4拍子のポップスを、メロディの中のいくつかの音を長くしたり、休符を入れたり取ったりして調整して、12拍子のブレリアに乗せられるように編曲します。
 


 
この編曲作業は、一見難しそうに聞こえると思いますが、実は慣れてしまうと割と簡単で、当教室の生徒達も、ちょっと練習すればわりとすぐに出来るようになります。
 


 
というのも、実際にどう載せ替えるのかは歌い手の自由なので、正解なんてありません。最初はカッコ悪くなっちゃうんですけど、何度か続けていれば収まりやすくなります。
 


 
それで、実際に歌う時、どう表現するのかというと、原曲の雰囲気を残しつつ、少しだけ適当というか、軽めに表現するといいでしょう。
 


 
たとえば元歌がティエントだとして、どんなハードな歌詞だとしても、ブレリアにする限りは、そこまでシリアスにせず、軽い自虐程度にまとめるといいと思います。
 


 
ガロティンなどの明るい曲の場合も、底抜けに明るくてもいいんですが、出来ればちょっと皮肉っぽくすると、いかにもブレリアという雰囲気がでるでしょう。
 


 
どちらちしても、粋な大人 っていうあたりを狙ってみてください。
 


 
次に、踊る場合の表現ですが、こちらも真剣に踊っちゃあダメなんです。
 


 
多くの方の場合、即興で振りを作りながら踊るというより、先生から教わった振り付けを丸暗記して踊るんだと思います。その暗記した振り付けを、覚えた通りただただ真面目に踊っては、さすがにブレリアらしさは感じられないですよね?
 


 
ではどうしたらいいのかと言うと・・・
実は、ブレリアはその他のどの曲種の踊りよりも、多くの回数練習が必要なんです。
 


 
何十回、何百回と繰り返し踊って、体が完全にその振り付けになれた時、少しだけ力を抜いて踊れるようになるからなんです。
 


 
この軽く力が抜けた感じの踊り、、、、これこそがブレリアらしさです。
 
もちろん、サパテアードの部分や、ジャマーダなどで強く激しく踊ることもあります。でも、それはあくまでも一瞬だけで、全体的にはすっと力のぬけた粋な感じに踊るんです。
 


 
それに、全体が力が抜けた踊りであればあるほど、激しい部分がより際立ちますから。強い部分もとにかく丁寧に練習して、はっきりと足音が出て、体の切れがよくなるまで頑張りましょう。そして、それ以外の部分は軽ーく踊ってるっぽく見えればOKです。
 


 
簡単そうに見えて、実は結構難易度が高いブレリア。その難しい理由がお分かり頂けましたか?
  
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