コラム
カンテの基礎知識

 
各パロ(曲種)ごとの表現(11)ファンダンゴ・デ・ウエルバ

2018年7月8日アップ 

 
各パロ(曲種)の表現方法、
11回目は初心者向けのバイレクラスでもよく踊られている
ファンダンゴ・デ・ウエルバをとりあげたいと思います。
ファンダンゴ・デ・ウエルバは正確に言うと
フラメンコのカンテではありません。

実は、カンテそのものではなく、多くのカンテの元になった民謡なんです。
 
ウエルバは歌が大好きな土地で、各村々に民謡があり、
現在、全部で48個のファンダンゴ・デ・ウエルバのメロディがあると
言われています。
(ファンダンゴ・デ・ウエルバを専門に研究しているグループが、 
各村々に出向いて細かい聴き取り調査をして、この数字になりました。)
その48曲を集めた全集物のCDも発売されているので、
好きな方は探してみてください。
 
元々商業用の歌であるフラメンコとは違って、
ファンダンゴ・デ・ウエルバはあくまでも民謡。
複雑なアレンジや、こだわったリズムなどは使われていないのですが、
地元ならではの独特のクセが強く、
そこが外国人にとってはかなり難しくなっています。
 
では、まずファンダンゴという言葉の意味からお話ししたいと思います。
関西の方は吉本ファンダンゴテレビっていうのをご存じじゃないですか?

ファンダンゴはもともと<楽しみ>という意味を持っています。
ですので、今夜はパーティ、みたいな時に 
今夜はファンダンゴだ といったりします。
ただ、現在のスペインではあまり日常的な言葉ではないので、
普段耳にすると言うより、デパートなどCMのキャッチコピーで
目にすることが多いですね。
 
実は、ファンダンゴ・デ・ウエルバは、
なにか特別な時に踊られることはありますが、
基本的に歌うだけがほとんどです。
 
民謡ですので、フラメンコのバイレの教室で取り上げられることはなく、
地元の保存会でほそぼそと各村独特の踊りを後世に伝える努力をしています。
 
もちろん歌もフラメンコのカンテ教室で教えられることはないですし、
カンテのコンサートでも、ウエルバ出身の人でもない限り
歌われることはありません。
 
次にリズムですが、ファンダンゴ・デ・ウエルバのリズムは
12拍子のファンダンゴのリズム。

3拍ごとにアクセントがあるので、3拍子が4つつながったような感じです。
3拍ごとのかたまりを、ずんったった ずんったった と最初の1拍に
アクセントをつけ、各拍が均等になってしまわないように気を付けてください。
1拍目の前に少しためて、ゆっくり入るようにすると、
ファンダンゴ・デ・ウエルバらしい雰囲気も出て、取りやすいと思います。
 
次に本題の表現ですが、
踊る場合は、美しく洗練された踊りをカッコよくと言うより、
地元のお祭りっぽい楽しさが出ればいいと思います。
みんなで集まって楽しく踊る、そんな雰囲気が最高ですね♪
もともとウエルバの人は素朴なので、
指先など、あまり細かいことは気にしなくていいでしょう。
 
歌う場合は、基本、故郷を思う歌だということを忘れないでください。
ファンダンゴ・デ・ウエルバの歌詞の多くは、故郷ウエルバを思ったもの。
地元の景色、懐かしい思い出、地元の名産、イベントなどなどを
盛り込んだ詩が多いんです。
恋愛の歌詞などもないことはないんですが、
素朴な地元の人の気持ちを歌っているので、
あまりドロドロしたものなどはありません。
 
ウエルバはアンダルシアの中でも特にのどかな土地です。
人々はおおらかでのんびりとしていて、あまり自己主張も強くありません。
 
歌う時も踊るときも、そんな素朴な地元の人達の気持ちを表現するつもりで♪
 
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各パロ(曲種)の表現方法、11回目は初心者向けのバイレクラスでもよく踊られているファンダンゴ・デ・ウエルバをとりあげたいと思います。
 


 
ファンダンゴ・デ・ウエルバは正確に言うとフラメンコのカンテではありません。実は、カンテそのものではなく、多くのカンテの元になった民謡なんです。
 


 
ウエルバは歌が大好きな土地で、各村々に民謡があり、現在、全部で48個のファンダンゴ・デ・ウエルバのメロディがあると言われています。
 
(ファンダンゴ・デ・ウエルバを専門に研究しているグループが、各村々に出向いて細かい聴き取り調査をして、この数字になりました。)
 
その48曲を集めた全集物のCDも発売されているので、好きな方は探してみてください。
 


 
元々商業用の歌であるフラメンコとは違って、ファンダンゴ・デ・ウエルバはあくまでも民謡。複雑なアレンジや、こだわったリズムなどは使われていないのですが、地元ならではの独特のクセが強く、そこが外国人にとってはかなり難しくなっています。
 


 
では、まずファンダンゴという言葉の意味からお話ししたいと思います。
 
関西の方は吉本ファンダンゴテレビっていうのをご存じじゃないですか?

 
ファンダンゴはもともと<楽しみ>という意味を持っています。ですので、今夜はパーティ、みたいな時に 今夜はファンダンゴだ といったりします。ただ、現在のスペインではあまり日常的な言葉ではないので、普段耳にすると言うより、デパートなどCMのキャッチコピーで目にすることが多いですね。
 


 
実は、ファンダンゴ・デ・ウエルバは、なにか特別な時に踊られることはありますが、基本的に歌うだけがほとんどです。
 


 
民謡ですので、フラメンコのバイレの教室で取り上げられることはなく、地元の保存会でほそぼそと各村独特の踊りを後世に伝える努力をしています。
 


 
もちろん歌もフラメンコのカンテ教室で教えられることはないですし、カンテのコンサートでも、ウエルバ出身の人でもない限り歌われることはありません。
 


 
次にリズムですが、ファンダンゴ・デ・ウエルバのリズムは12拍子のファンダンゴのリズム。

 


 
3拍ごとにアクセントがあるので、3拍子が4つつながったような感じです。
 


 
3拍ごとのかたまりを、ずんったった ずんったった と最初の1拍にアクセントをつけ、各拍が均等になってしまわないように気を付けてください。
 


 
1拍目の前に少しためて、ゆっくり入るようにすると、ファンダンゴ・デ・ウエルバらしい雰囲気も出て、取りやすいと思います。
 


 
次に本題の表現ですが、踊る場合は、美しく洗練された踊りをカッコよくと言うより、地元のお祭りっぽい楽しさが出ればいいと思います。
 


 
みんなで集まって楽しく踊る、そんな雰囲気が最高ですね♪
もともとウエルバの人は素朴なので、指先など、あまり細かいことは気にしなくていいでしょう。
 


 
歌う場合は、基本、故郷を思う歌だということを忘れないでください。
 


 
ファンダンゴ・デ・ウエルバの歌詞の多くは、故郷ウエルバを思ったもの。
 
地元の景色、懐かしい思い出、地元の名産、イベントなどなどを盛り込んだ詩が多いんです。恋愛の歌詞などもないことはないんですが、素朴な地元の人の気持ちを歌っているので、あまりドロドロしたものなどはありません。
 


 
ウエルバはアンダルシアの中でも特にのどかな土地です。
 
人々はおおらかでのんびりとしていて、あまり自己主張も強くありません。歌う時も踊るときも、そんな素朴な地元の人達の気持ちを表現するつもりで♪
 
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