コラム
カンテの基礎知識

 
各パロ(曲種)ごとの表現 (7)カーニャ

2018年6月3日アップ 

 
各パロ(曲種)ごとの表現方法に関してのコラム7回目カーニャです。
 
前回のソレアに続き、
同じくソレア系のカーニャを取り上げたいと思います。
 
まずは、カーニャと言う言葉の意味ですが、
スペインに行ったことのある方は、
どこかで耳にした事があるかもしれませんね。
 
というのも、カーニャは一般にスペインのバル(飲み屋さん)で、
細長いグラスに入ったビールのことなんです。
 
なんでかというと、カーニャはもともと<1節分の竹>という意味。
竹の1節って、丁度ビール用の細長いグラスとそっくりじゃないですか?
(だからと言って、カーニャは酔っぱらいのカンテではないんですよ。)
 
もともとファンダンゴ系の民謡だったカーニャをソレアのリズムに乗せたのは、
20世紀の頭と言われていて、ソレアのリズムになったと同時に、
フラメンコのレパートリーにもなりました。
 
ファルーカにもありますが、
カーニャの特徴はあのラメンテ(嘆きの意味、イーイーイーの部分)ですね。
 
ラメンテの前までの部分は少し早めに歌い、
ラメンテではしっかりゆっくり歌うのが、カーニャの基本。
ラメンテが終ったら、もう一度前のスピードに戻します。
 
もちろん、その速さのコントロールはカンテさんが行いますので、
ラメンテに入ったら、ギターはカンテの速さを確認するまでしばらく待って、
カンテさんがどういう速さで歌いたいのかを確認してから、伴奏を弾きます。
 
実際に歌う場合なんですが、
ラメンテ以外の部分は、高い声を張るのが一般的で、
逆にラメンテの部分は、中音の穏やかな声で荘厳に歌います。
 
踊る場合も、ラメンテとそれ以外のところをはっきりと分けて表現しましょう。
マントン(ショール)を使って踊る場合も、
ラメンテの所だけマントンを大きく振り、
それ以外の部分ではマントンはあまり使わないことが多いと思います。
もちろん、それも感情の高ぶりに合わせてそうなっているんです。
 
繰り返すようですが、ラメンテは日本語にすると嘆き、
つまり感情が高まって、ああっ と嘆いている部分です。
 
カンテの場合は、
そこまでの歌詞の部分でしっかり歌詞を届けるように歌っておいて、
歌い手本人も感極まってラメンテを歌うようにするといいでしょう。
 
気を付けなければいけないのは、歌詞の部分ですでに感極まってしまうと、
滑舌が悪くなって歌詞が聞き取りにくくなってしまうこと。
 
日本では歌詞は理解されないことが多いとはいえ、
実際に歌う際に、歌詞をちゃんと届けようとしているのか、
感極まってわあわあ言ってしまっているのかは、ちゃんと伝わります。
その区別が上手に表現されていると、カーニャ全体の曲の構成もよく伝わり、
最後まであきずに聞いてもらうことが出来ますね。
 
そして、カーニャには最後にもうひとつ、カンビオとかマチョと呼ばれる、
よりリズミカルでスピーディな部分があります。
 
カンテもバイレも、この部分はリズムをしっかり強調して下さい。
 
特にカンテはかなり高音を張り上げることになるので、
高い声をしっかり出すことばかり考えがちですが、
高い声でしっかり歌いながらも、リズムをはっきり目に出して、
それまでとの部分との差をはっきり出すようにしましょう。
 
カーニャはソレアの仲間と言っても、
ただ孤独や悲しみを歌うと言うより、
すでに他界したフラメンコの巨匠をほめたたえたり、
フラメンコの歴史を歌ったりする歌詞が多く、
どちらかと言うと<なにか素晴らしいこと>を
褒め称えることが多いんです。
 
ですので、悲しみと言うよりも、授賞式の晴れ姿を正装で祝っている、
その素晴らしい姿に感動して、思わず嘆き、涙もこぼれている、
そんな感じの表現ができるといいですね。
 
もちろん歌詞は無限にありますし、最終的にどう表現するかは歌い手の自由。
自分がカーニャのメロディで表現したい歌詞を選んで歌うと、
カンテにも、もっともっと気持ちがこもると思いますよ。
  
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各パロ(曲種)ごとの表現方法に関してのコラム7回目カーニャです。
 
前回のソレアに続き、同じくソレア系のカーニャを取り上げたいと思います。
 


 
まずは、カーニャと言う言葉の意味ですが、スペインに行ったことのある方は、どこかで耳にした事があるかもしれませんね。
 
というのも、カーニャは一般にスペインのバル(飲み屋さん)で、細長いグラスに入ったビールのことなんです。
 


 
なんでかというと、カーニャはもともと<1節分の竹>という意味。竹の1節って、丁度ビール用の細長いグラスとそっくりじゃないですか?(だからと言って、カーニャは酔っぱらいのカンテではないんですよ。)
 


 
もともとファンダンゴ系の民謡だったカーニャをソレアのリズムに乗せたのは、20世紀の頭と言われていて、ソレアのリズムになったと同時に、フラメンコのレパートリーにもなりました。
 


 
ファルーカにもありますが、カーニャの特徴はあのラメンテ(嘆きの意味、イーイーイーの部分)ですね。
 
ラメンテの前までの部分は少し早めに歌い、ラメンテではしっかりゆっくり歌うのが、カーニャの基本。ラメンテが終ったら、もう一度前のスピードに戻します。
 


 
もちろん、その速さのコントロールはカンテさんが行いますので、ラメンテに入ったら、ギターはカンテの速さを確認するまでしばらく待って、カンテさんがどういう速さで歌いたいのかを確認してから、伴奏を弾きます。
 


 
実際に歌う場合なんですが、ラメンテ以外の部分は、高い声を張るのが一般的で、逆にラメンテの部分は、中音の穏やかな声で荘厳に歌います。
 


 
踊る場合も、ラメンテとそれ以外のところをはっきりと分けて表現しましょう。マントン(ショール)を使って踊る場合も、ラメンテの所だけマントンを大きく振り、それ以外の部分ではマントンはあまり使わないことが多いと思います。もちろん、それもカンテの感情の高ぶりに合わせてそうなっているんです。
 


 
繰り返すようですが、ラメンテは日本語にすると嘆き、つまり感情が高まって、ああっ と嘆いている部分です。
 


 
カンテの場合は、そこまでの歌詞の部分でしっかり歌詞を届けるように歌っておいて、歌い手本人も感極まってラメンテを歌うようにするといいでしょう。
 


 
気を付けなければいけないのは、歌詞の部分ですでに感極まってしまうと、滑舌が悪くなって歌詞が聞き取りにくくなってしまうこと。
 
日本では歌詞は理解されないことが多いとはいえ、実際に歌う際に、歌詞をちゃんと届けようとしているのか、感極まってわあわあ言ってしまっているのかは、ちゃんと伝わります。その区別が上手に表現されていると、カーニャ全体の曲の構成もよく伝わり、最後まであきずに聞いてもらうことが出来ますね。
 


 
そして、カーニャには最後にもうひとつ、カンビオとかマチョと呼ばれる、よりリズミカルでスピーディな部分があります。
 
カンテもバイレも、この部分はリズムをしっかり強調して下さい。
 


 
特にカンテはかなり高音を張り上げることになるので、高い声をしっかり出すことばかり考えがちですが、高い声でしっかり歌いながらも、リズムをはっきり目に出して、それまでとの部分との差をはっきり出すようにしましょう。
 


 
カーニャはソレアの仲間と言っても、ただ孤独や悲しみを歌うと言うより、すでに他界したフラメンコの巨匠をほめたたえたり、フラメンコの歴史を歌ったりする歌詞が多く、どちらかと言うと<なにか素晴らしいこと>を褒め称えることが多いんです。
 


 
ですので、悲しみと言うよりも、授賞式の晴れ姿を正装で祝っている、その素晴らしい姿に感動して、思わず嘆き、涙もこぼれている、そんな感じの表現ができるといいですね。
 


 
もちろん歌詞は無限にありますし、最終的にどう表現するかは歌い手の自由。自分がカーニャのメロディで表現したい歌詞を選んで歌うと、カンテにも、もっともっと気持ちがこもると思いますよ。
  
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