コラム
カンテの基礎知識
各パロ(曲種)ごとの表現 (1)ガロティン
各パロ(曲種)ごとの表現方法に関してのコラム1回目ガロティンです。
ガロティンは、フラメンコを習う人なら誰でもが知っている超有名曲ですね。
踊りでは帽子を使うことも多く、
発表会で初心者クラスの人達にもよく踊られますが、
実は奥が深くて魅力的な曲種なんです。
まず、ガロティンという言葉の意味ですが、
ガロティンは、
スペイン北部アストリア地方の民謡をルーツにしています。
フラメンコの多くの曲は南部アンダルシア地方の生まれなんですが、
スペイン北部はアンダルシアとは違う気候で、
産物も南では採れない小麦がたくさん収穫されています。
ガロティンは、そんな小麦の収穫期の歌をもとにしていると言われています。
当時は、収穫した小麦を山にして、
そのまわりにみんなで車座になって、
脱穀する工具を振って脱穀作業を行っていたんですが、
その時、みんなで歌を歌ってタイミングを合わせたとか。
その脱穀棒や、脱穀作業、脱穀する人を、
それぞれガロティン、ガロテアール、ガロタンと呼んでいたそう。
この時使う脱穀棒は結構大きくて重くて、
炉端焼きの長いへらくらいあります。
よいしょっと振り上げて、収穫した麦の穂の山にえいっと振り下ろす。
その <よいしょ> <えいっ>がガロティンのリズムの基本。
ですから、歌う時もあまりリズミカルにさっさと歌ってしまわずに、
少しのんびりとした牧歌的な雰囲気をだしましょう。
踊るときも、広い麦畑を思い浮かべてのどかに踊ってくださいね。
そんな民謡のガロティンが、マドリッドやバルセロナなどの都会で流行し、
みんなに歌われて、フラメンコに取り入れられました。
ガロティンを上手に歌うコツは、
あまりフラメンコということを意識し過ぎず、素直にのびやかに歌う事。
リズムも細かく取りすぎると、歌がぎすぎすした印象になってしまうので、
おおらかに、細かいメリスマ(こぶし)もつけすぎない方がいいでしょう。
音量は中音部にボリュームを持たせるといいですね。
特にサリーダでは、広い麦畑をイメージしておおらかに歌うといいでしょう。
楽しんで歌って下さい。
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各パロ(曲種)ごとの表現方法に関してのコラム1回目ガロティンです。
ガロティンは、フラメンコを習う人なら誰でもが知っている超有名曲ですね。
踊りでは帽子を使うことも多く、発表会で初心者クラスの人達にもよく踊られますが、実は奥が深くて魅力的な曲種なんです。
まず、ガロティンという言葉の意味ですが、
ガロティンは、スペイン北部アストリア地方の民謡をルーツにしています。
フラメンコの多くの曲は南部アンダルシア地方の生まれなんですが、スペイン北部はアンダルシアとは違う気候で、産物も南では採れない小麦がたくさん収穫されています。
ガロティンは、そんな小麦の収穫期の歌をもとにしていると言われています。
当時は、収穫した小麦を山にして、そのまわりにみんなで車座になって、脱穀する工具を振って脱穀作業を行っていたんですが、その時、みんなで歌を歌ってタイミングを合わせたとか。
その脱穀棒や、脱穀作業、脱穀する人を、それぞれガロティン、ガロテアール、ガロタンと呼んでいたそう。
この時使う脱穀棒は結構大きくて重くて、炉端焼きの長いへらくらいあります。
よいしょっと振り上げて、収穫した麦の穂の山にえいっと振り下ろす。
その <よいしょ> <えいっ>がガロティンのリズムの基本。
ですから、歌う時もあまりリズミカルにさっさと歌ってしまわずに、少しのんびりとした牧歌的な雰囲気をだしましょう。
踊るときも、広い麦畑を思い浮かべてのどかに踊ってくださいね。
そんな民謡のガロティンが、マドリッドやバルセロナなどの都会で流行し、みんなに歌われて、フラメンコに取り入れられました。
ガロティンを上手に歌うコツは、あまりフラメンコということを意識し過ぎず、素直にのびやかに歌う事。
リズムも細かく取りすぎると、歌がぎすぎすした印象になってしまうので、おおらかに、細かいメリスマ(こぶし)もつけすぎない方がいいでしょう。
音量は中音部にボリュームを持たせるといいですね。
特にサリーダでは、広い麦畑をイメージしておおらかに歌うといいでしょう。
楽しんで歌って下さい。
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